カナディアンカヌー作り第50回 ゴールに向けて人海戦術!
~研磨からの補修FRPコーティング~
2021.12.13
2019年から始まったカヌー制作も、今回で50回を迎える。開始当初は、ここまでかかるとは思っていなかったが、自然災害の影響やコロナウイルスの蔓延など予期せぬアクシデントでカヌー工房に通えない時期もあり、かなり時間がかかってしまった。ただ、完成まではあとひと息。気を抜かない丁寧な作業を心がけつつ、完成まで走り抜けたいと思う。
佳境を迎える研磨も人海戦術で乗り切る!
前回は終日、仕上げの研磨を頑張った。今回も引き続き、研磨を続けることが予想される。ただ、今回はH2O Farmから助っ人が来てくれたので、人海戦術で仕上げの研磨作業を乗り切ろうという作戦を立てた。その作戦通りに作業が進行するのか!?
カヌー制作も最終段階に入っているので、研磨の作業が長くなる。前回は雨の中、屋根があるところで研磨作業に明け暮れた。今回は天気もいいので、気持ちよく作業ができそうだ。
◆人数をかけた研磨で進行速度を上げていく
カヌー制作の大部分を占める研磨作業。時間と労力はかかるが、これが仕上がりに影響してくるので、丁寧に作業するのが肝となってくる。まずはミニサンダーを使って研磨が甘い場所を削っていく。
本日はH2O Farmから助っ人が来てくれた! 人出が増えると作業効率も上がるので、今回で研磨の大部分を終わらせたいところ。
前回かなり削ったかのように思えたが、まだ研磨できていない箇所もあったので、急ピッチで作業を進める。
名栗湖ではワカサギ釣りが始まっていて、桟橋付近からロープを張って区画分けされている。毎年恒例の冬の到来を告げる風景だ。
4人で研磨したことで作業スピードが格段に上がった。やはり人海戦術は正解だったようだ。
H2O Farmからの助っ人にサンドペーパーの交換方法をレクチャーするウッシー。ここぞとばかりに先輩風を吹かせている(笑)ここでお昼の時間に。
◆午後はFRPコーティングの補修作業に!
今日は天気が良かったことから、研磨によるFRPコーティングが剥がれた箇所の補修を行うことに!
まずは、コーティング用のガラスクロスを20cm×20cmぐらいのサイズにカットする。
皆でチェックしながら、コーティングが剥がれた箇所に目印をつけていく。本当にコーティングが剥がれていれば、ピンが刺さるのだ。
他に剥がれている箇所がないか、工房長・町田さんの厳しいチェックが入る。ここはさすがカヌー作りのプロならではの“眼”を見せてくれた。
チェックが終わったら、いよいよ補修作業に。FRPコーティングの女王、角戸ちゃんが率先してコーティング作業に取り掛かる。
H2O Farmからの助っ人も本職がデザイナーということで、初のFRPコーティングながら、丁寧かつキレイに施工してくれた。
カヌー内側先端部分のコーティングに大きく空気穴が開いた箇所は、クルーたちでは手に負えない。ということで、町田さんに施工してもらった。コーティング液で穴を埋めていくのだ。
◆本日の作業は終了!
◆After
ボディ内側のコーティングが剥がれた箇所も重ね塗りまでしっかり施工できた。
◆After
ボディ外側の先端部分も細かい空気穴がいくつも開いていたので、広範囲で補修を施した。
本日は、H2O Farmから助っ人が来たことで研磨作業が劇的に進んだ。その結果、天気も良かったことでFRPコーティングの補修作業までたどり着くことができた。作業50回目にして、本当に完成が間近に迫ってきたことを感じる。同時に終わりも近づいていることを考えると、やはり少し寂しい気持ちもある。しかし、カヌー完成までしっかり作業していくことを誓うクルーたちであった。第51回へ続く。
作業の様子をYouTubeチャンネルでCheck!
カナディアンカヌー作りのコーナー(過去記事)はこちらから!
STAFF CREDIT
Photography:Natsumi Kakuto
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:H2O Style