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笑いあり、失敗ありのカヌー作り
第45回 ~ガンネルのFRP研磨~

2021.08.27

コロナウイルスの感染者が急増している都内の喧騒とは違い、カヌー工房がある名栗湖周辺は空気が澄み、静寂な雰囲気に包まれている。前回はヨークやグリップなど装飾部のFRPコーティングを終わらせたクルーたちだが、今回は前回までのFRPコーティングした箇所の研磨に取り掛かる予定。仕上がりに関わる作業なので丁寧にこなしていきたい。

ここから先はひたすら研磨作業が続く!

FRPコーティングの作業は本当に楽しい。進捗が手に取るようにわかるし、クルーたちもわりと得意な部類に入る作業だが、この先は比較的苦手な研磨の作業がまっている。ただ、人数をかければ研磨もどんどん進むので、これまでのように楽しみながらの作業を心がけていきたい。

前回までは細かい部分のFRPコーティングをこなしてきた。FRPの作業は初めてだった角戸ちゃんも楽しく作業ができたようだ。

◆まずはガンネル上部と側面の面を研磨

最初に今回の研磨についての注意点を、工房長の町田さんからレクチャーしてもらう。まずはガンネルの上と側面の“面”をミニサンダーで研磨し、角の部分は削りすぎないように使い古しのペーパーを使って磨いていくとのこと。今日の町田さんは赤ではなく、黒い作業着。これは、黒いガンダムか!?

黒いガンダム(ティターンズの試作機)、否、町田さんにレクチャーを受けたとおり、まずはガンネル上部の面をミニサンダーで研磨していく。

ミニサンダーにも慣れてきた角戸ちゃん。研磨する姿も様になってますね。角戸ちゃんが着用している帽子は最近、大人気のシンガーソングライターの藤井風さんのグッズなんだとか。流石、目の付け所がいいですね。

角(ガンネル)の研磨は、FRPコーティングがすぐにとれてしまうので、削りすぎないように使い古しのサンドペーパーを使って手作業で研磨していく。使い古しのペーパーというところがミソ。

本日の名栗湖の水位はかなり低い。厚めの雨雲も近づいてきている。これは午後、雨になりそうな予感。

続いて、側面にミニサンダーを当てていく。角の部分にミニサンダーを当てないように注意しながら研磨を続ける。ここでお昼の時間になった。

◆午後はディスクグラインダーも駆使して研磨する

まずは午前中に引き続き、ガンネルの角を使い古しのサンドペーパーで研磨する。

ここでポツポツと雨が降ってきた。まだ梅雨明けしていない時期だったので、雨の予想はしていたが、それを見越して屋根のある場所で作業をしていてよかった。

ここで、カヌーの舟底部分のFRP時に空気が入った箇所をディスクグラインダーで削り取っていく作業に移る。まずは町田さんが見本を見せてくれる。簡単にやっているようで、本当に速くて正確な作業は、まさに職人技だ。

代表に“舟底に穴を開けるなよ!”とプレッシャーをかけられたウッシーが意を決してディスクグラインダーの作業に取り掛かる。ディスクの刃を立てずに、なるべく平行に当てるのがコツだ。

プレッシャーに耐えながらもなんとか成功。町田さんのようなきれいな仕上がりではないが、まぁ上出来(……と思いたい)。

ここで工房のスタッフからおやつと飲み物の差し入れが……。この時期は雨とはいえ、湿度が高いので水分補給が欠かせない。いつもありがとうございます。

休憩していると、工房の裏山に、立派な角をもった雄鹿が現れた。優雅に草を食んでいる。工房で作業していると、都会では体験できない豊かな自然に触れられるのも醍醐味。

角戸ちゃんもディスクグラインダーに挑戦。作業はもちろん成功! 2回目のディスクグラインダーとは思えないほど仕上がりもキレイだった。

残りの時間はミニサンダーでヨークやデッキなどの表面の研磨に。そうこうしているうちに本日の作業終了時間が来てしまった。

◆今日の作業はここまで!

◆Before
FRPコーティングの光沢が残るガンネルやヨークの上部と側面部分が……。

◆After
研磨したことで表面の凸凹も整い、白く化粧をした表情に。これは研磨ができている証なのだ。

今回は研磨で一日の作業が終わってしまった。クルーたちは時間のかかる研磨は苦手としているが、集中しながらも楽しみつつ作業することで、あっという間に時間が経った感覚になった。今後も舟底や細部のFRPコーティングを挟みつつも、大部分は研磨の作業が中心となってくるが、楽しみながら丁寧に作業をしていきたい。第46回に続く。

作業の様子をYouTubeチャンネルでCheck!

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◆カナディアンカヌー作り
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STAFF CREDIT
Photography:Natsumi Kakuto
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:H2O Style

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