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カナディアンカヌー作り第41回 ~ガンネルの成形と研磨~

2021.06.07

日本には四季があり、季節ごとにいろいろな顔を見せてくれる。名栗湖を望むカヌー工房も、そんな四季の趣きを色濃く感じさせるので、クルーたちもカヌー工房を訪れるたびに、豊かな気持ちになれる。予定では今年の秋にはカヌーを完成させたいと考えているので、少しずつでも作業を進めていきたいところ。ただ、残り少なくなってきた作業をしっかりと楽しんでこなしていきたい。

ガンネルの外側FRP研磨と進水式

前回は外側ガンネル下部のFRPコーティングを行ったので、今回はその研磨作業となる。そして今日は同じ名栗カヌー工房でカヌーを作ってきた仲間(ご夫妻)のカヌーを完成させたことを記念した進水式も行われる。作業の合間にある進水式もしっかり楽しみたいと思うクルーたちであった。

前回は晴天だったので、外側ガンネル下部のFRPコーティングを行った。クルーの得意とする作業だっただけに時間がたつのも早かった

◆仲間のカヌー完成の進水式に心が躍る!

まずは前回、施工した外側ガンネル下部のFRPコーティングを研磨していくところから。

いつもは苦戦していた研磨も、場所を分担しながら作業すると進み具合も早い。

研磨の最中に、仲間の進水式の様子が進んでいた。町田さんが指揮を執り、完成したカヌーをゴンドラで名栗湖へ下ろす。感慨深い瞬間だ。

ご夫妻は自前のライフジャケットを着用し、初出航のカヌーへ乗り込む準備をする。カヌーへ乗り込む瞬間は、やはり緊張している様子。

カヌーは無事、進水! 初出航も問題なさそうだ。優雅に進むカヌーに自分たちが作ったカヌーが完成した未来の姿に思いを馳せる。

カヌーに乗ったことのないカクトちゃんのために、ご好意で特別にカヌーに乗せていただいた。カクトちゃんもひと時のカヌーを楽しんだ様子。ここでお昼の時間に。

◆ディスク・グラインダーでガンネルを成形

午後は、午前中終わらせられなかった外側ガンネルのFRP研磨を継続。ただ、ガンネルだけなので意外と時間はかからなかった。

研磨が終わったら、次は手を付けていなかったガンネル上部の成形作業に。まずは町田さんが見本を見せてくれる。

しっかりレクチャーを聞いていたにも関わらず、ヨークの際を少し削りすぎてしまった…… これはヤバい(他のクルーたちに怒られる……)

しかし、町田さんに修正してもらい、事なきを得る。ふぅ~(もうバレてる)

工房の新しいマスコット、あんずちゃんは夢の中。愛らしい姿に癒されます。

◆招かざる来客の姿が!


あんずちゃんの寝顔に癒されているのも束の間。工房前に野生のサルたちが餌(花)を求めて出現! こんなに近くまで来るなんて、肝っ玉が据わってるようだ。

サルたちの動向を警戒しつつ作業を再開! 上部の成形が終わったら、次はバウとスターンの先端部分を成形していく。

ここも失敗できない箇所なので、鉛筆でアウトラインを下書きをして慎重に削っていく。ディスク・グラインダーは便利だけど、削りすぎてしまうのが怖くもあるのだ。

とりあえず、うまくいった模様。両側の成形を終わらせたら終了の時間になった。

◆今日の作業はここまで!

●Before
作業前は外側ガンネルのFRPコーティングがまだ色濃く残っていたが……。

●After
研磨も終わらせ、そしてガンネル上部とバウ、スターンの先端をともに成形した。かなりキレイな仕上がりだ(自画自賛)

今回は幸運にも進水式を経験させていただいた。自分たちのカヌーが完成したときの進水式をシミュレーションするいい機会だった。やはり感慨深いものだけに、ますます早く完成させたい思いが強くなった。作業もガンネル上部とバウ、スターンの成形まで終わらせたので、次回は天気次第だが、ガンネル上部のFRPコーティングができるかもしれない。予定どおり進んでいる作業工程に満足感を覚えつつ、一層、油断せず気を引き締めて作業をしなければと心に誓うクルーたちであった。第42回へ続く。

作業の様子をYouTubeチャンネルでCheck!

 

カナディアンカヌー作りのコーナー(過去記事)はこちらから!

◆カナディアンカヌー作り
http://h2o.tokyo/tag/make_canoe/

 

STAFF CREDIT
Photography:Natsumi Kakuto、H2O Style
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:H2O Style

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