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カナディアンカヌー作り第37回 ~船体の外側を研磨! ミニサンダー地獄再来(苦笑)~

2021.03.19

カヌー制作をはじめて早2年が経とうとしている。作業を始めたころに比べれば、クルーたちの熟練度は上がってきているが、それでも慎重かつ丁寧に進めないといけない工程もある。今回はそんな重要な作業を進めていくことに。クルーたちの奮闘をご覧いただこう。 ※この撮影は緊急事態宣言前に行ったものです。

2回目の研磨も焦らず根気よく!

ある作業日。朝から冬晴れで、前回2回目のFRPコーティングを施工した時と同じように気持ちの良い気候だった。この日、工房では映画の撮影(映画の詳細は後日!)が行われており、撮影クルーや撮影車両などでごった返していた。映画にはいつもお世話になっているカヌー工房のスタッフさんたちもエクストラとして出演していた! 早くその撮影シーンが見たい……と思う気持ちをおさえつつ、次なる作業へと挑む。

前回は、2回目の外側FRPコーティングを施工した。楽しい時間は過ぎるのが早い。集中して作業を進めたこともあり、あっという間に終わってしまった……。

◆研磨は自分と向き合う時間も長くなる

外側のFRPコーティングを施したので船体の表面は光沢があり、ツヤツヤ。このままでもいい気はするが(暴論!)、研磨して表面の凸凹を整えていかなければいけない。

クロスを3枚に重ねた先端部分を見ると、表面がかなり凸凹しているのがわかる。これを研磨していくのだ。

早速、ミニサンダーを使って研磨をスタート。ここから長い戦いとなる。

こうしてみるとコーティングが液だれして表面がキレイじゃない部分もあるので、こういった部分を入念に研磨していくのだ。

外側の研磨は、内側の研磨に比べると体勢もラクだし、体重もかけやすい。

研磨したら、コーティングの白い粉塵が舞う。これは有害なので、マスクとゴーグルは必須になる。

◆集中して黙々と研磨作業を進める

映画の撮影があった影響で、本日は午後のみの作業となった。クルーたちは限りある時間内で集中して作業を進めていく。

研磨していくとこのように表面が白くなる。クロスが重なっている感じがわかるので、これがわからなくなるまで表面を整えていくのだ。

研磨作業は自分の腕はもちろん、ミニサンダーにも負担がかかるので15~20分ぐらい作業を続けたら休憩が必要となる。休憩中に名栗湖を見ると、ワカサギ釣りのボートが数艇、浮かんでいる。みたところ時期的に釣果はあまりよくなさそう……。

作業を再開するも、気温が高いのですぐゴーグルが曇ってくる。本当はかけたほうがいいが、ゴーグルなしでも研磨を続ける。

先ほど研磨した先端部分はこんな状態。まだらになっているのであともう少し頑張らなければ……。

残り時間も少ないが、ボディ部分にも着手する。やはり外側の研磨は、内側の研磨に比べて進み具合もはやい。

中途半端だが、軽く削ってみるともう少し時間をかけて丁寧に研磨していくことが必要そうだ。外側は見える部分だけに妥協せずに作業を進めたいところ。

◆今日の作業はここまで!

ここで作業終了。午後だけの作業で、全体の4分の1ほどの研磨が終了した。

研磨したところが右側の白い部分。こうしてみると研磨した部分は、はっきりとわかる。全体がこの状態になるまではあと2~3回の研磨が必要になりそう。

今回は午後だけの作業で、研磨を進めるだけ進めた。集中しつつ黙々と作業を続けたので、意外に広範囲の研磨ができたような気がする。外側研磨はまだラクな方なので、この調子で研磨作業を進めていきたい。カヌーが完成した青写真を頭に思い浮かべつつ、次回の研磨作業へのモチベーションをあげていきたいところだ。第38回へ続く。

◆作業の様子を動画でCheck!

 

カナディアンカヌー作りのコーナー(過去記事)はこちらから!

◆カナディアンカヌー作り
http://h2o.tokyo/tag/make_canoe/

 

STAFF CREDIT
Photography:Ren Kanai
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:Ren Kanai

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