カナディアンカヌー作り第30回
~カヌー作りも佳境に! 装飾部分のデッキを組み上げる~
2020.11.16
前回はカヌーの外観が劇的に変わるヨークを取り付けた。これだけでも作業の進んだ感は十分だが、今回はヨークにくさびを打って固定した後、装飾部分のデッキを組み上げる作業に取り掛かる。カヌー作りも佳境に入ってきた感はあるが、初心を忘れずにカヌー作りを楽しんでいきたい。
ヨークにクサビを打ちつけ取り付けに成功したクルーたち。午後はデッキ張りの作業に挑む。
◆デッキ組み上げは難易度高め!
午後はデッキを組み上げていく。前々回、エポキシ接着剤で張り付けた1枚目のデッキを元に組み上げていくのだが、かなり細やかな作業になりそうな予感……。
まずは手前側に杉材を当てて、どれぐらいの角度か印をつける。
先ほど印をつけた角度に沿ってカットしていく。杉材を立ててカットするこの角度付けがかなり難しい!
何度もカットを繰り返し、ようやく先端の角度があったのでボンドをつけて張り付ける。
1枚目のデッキに接着する。このままだとズレてしまうので……
ズレないようにクリップで固定する。クランプを使うよりも簡易的だが、暫定的に固定するにはこれが使えるのだ。
神経を使う作業なので、休憩と称して外の空気を吸いに。名栗湖の穏やかな湖面に癒される。
癒された後は残りの作業を続ける。杉材にカットの目印となるラインを引いていく。
斜めにノコギリの刃を入れてカットするのに苦戦。最後のほうは少し慣れてきたが、今後の課題となりそうだ。
断面がカタガタになってしまったので、時にはディスク・グラインダーで接地面を削ることも。
やっと納得いく角度にカットできたので接着していく。
先ほどカットした杉材にボンドを塗って……
クリップで固定していく。ある程度ボンドが固まったら、クランプに替えて固定力を強めるのだ。
◆今日の作業はここまで!
デッキの2枚目は隙間がなく、かなりキレイに貼れていることがわかる。固定したい場合は木材を台形にカットして先端に押し込むことで固定する力もより強力になるとのこと。
いつ見ても美しい景色!
今回は神経を使う作業だっただけに、この名栗湖の雄大な景色に助けられた。こんな大自然が身近にある場所で作業できるだけでも幸せなことなのだ。この幸せを噛み締めつつ、次回からの作業も気を引き締めて取り掛かりたいところ。次回、第31回へ続く。
◆作業の様子を動画でCheck!
STAFF CREDIT
Photography:Ren Kanai
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:Ren Kanai