退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

カナディアンカヌー作りに挑戦 ~第3回~

2019.03.18

今回で第3回目を迎えるカヌー作り。3月に入り山間の工房も昼間はすっかり春の陽気が続く。入間川が渓魚釣り解禁になり釣り師を迎えると共に、目に見えるほどの大量の花粉がカヌー製作チームを出迎えてくれる。

カヌー作りもいよいよ難関ポイントに突入!

今回も引き続き15mm幅の杉材を積み重ねていくのだが、船体の中央から船底にかけて徐々にカーブがキツくなってくるポイント。工程が分かってきてサクサク進んでいた作業もここからはそうは行かなそうだ。上手く型に合わせて積み上げていけるかがクルーの腕の見せ所。カヌー作りに必要なニューアイテムもゲット!? していざ3回目スタート!

作業開始前に工房の前でパシャリ! 本日も気を引き締めて作業していこう!

◆カーブする船体のフォルムを形作ることに戸惑うクルー

作業的には前回同様杉材をボンドとガンタッカー、仮釘を駆使して積み重ねていく作業を繰り返していく。

船体中央を超えたあたりから徐々にカーブがキツくなってきた。慎重に杉材を積み重ねていくことが大事になる。

新たに重ねていく杉材は型に沿うように寝かせながらセットしていく。下段と微妙に段差ができるように且つ、隙間が極力ないように進めなければならない。

船首と船尾のカッティング中にレンタルしているノコギリの切れ味が悪くなかなか捗らない。

ノコギリのせいではないがカッティングに失敗し、切り過ぎてしまった。ただでさえカーブで苦戦しているのにこれはマズイ。

 

作業が劇的に捗る心強い味方をゲット!! マイギアの導入には理由がある

作業効率と士気を上げるために近所のホームセンターでノコギリを買おうということに。ちなみにノコギリの替え刃はカヌー工房にも用意されているし、刃の交換もしてもらえるので安心してほしい。この日も工房長の町田さんがノコギリの刃を新しいモノへ交換してくれると言ってくれたのだが、ここはあえて丁重にお断りをさせていただいた。

なぜならOVER30ともなればやっぱ見た目(外見)が重要!(笑) マイギアという響きも良いし何よりもテンションが上がる!(ココ大事) 次回以降の作業でも活用できるし、いっそのこと道具を揃えちゃおうぜという流れになったというわけなのだ。 

作業を一旦ストップして宝探しに出かける男たち。もちろんルーティーンにならないように気分転換も兼ねている。

お目当のお宝=ピラニアをゲット! ちなみにこのピラニアというノコギリ、30年ほど前から存在するロングセラー商品。ピラニアの歯の構造を人工的に再現した切れ味抜群のハンドソーだ。

ニューアイテムをゲットしたことでさっきまでの苦戦も忘れるほど。モノ作りにはやはり信頼できる道具が必要だということがわかった。

◆ニューアイテムのおかげでカーブ攻略!?

課金の効果もあり、切れ味が増したのもあって作業は一気に進んでいく。

船首と船尾の処理は型に合うように立体的な角度を付けてカットする。やり直しがきくので失敗を恐れずに思い切りカット。

苦戦していたカーブにも慣れ、徐々にスピードも上がってくる。一本杉材を足すたびに船体が形をなしてくるので自ずとテンションもアップ。一人がしっかり杉材を寝かせるように押さえ、一人が仮釘を打っていくという流れが正攻法のようだ。

実際にやってみると難しいのが、この仮釘打ちだ!!

切れ味抜群! マイウェポン!!

 

◆キレイな曲線に酔いしれるクルー

積み上げてきた杉材が綺麗なカーブを描いて船の様相を呈してきた。自然と作業の手が止まり船体に見惚れる。自らの手で作ると愛着もひとしお。

湖上で早くこいつを走らせたいという思いと、作ってる瞬間も最高に楽しいという嬉しい葛藤を感じずにはいられない。

◆今日の作業はここまで!

単調な作業のように見えて毎回変化のあるカヌー作り。今回はカーブ攻略法ということですが野球の話ではありません。早速進捗をチェック!

before

after
船体がだいぶ丸みを帯びてきた! ここから船底に向かってさらに難しくなってくるはず。気を引き締めて次回に備えようと思うクルーであった。

単調すぎず、程よく難しい作業は常に仲間とワイワイ進められるので「楽しむ」ことに重きを置いたH2O Styleにぴったりな企画。それでは次回へ続く!

 

STAFF CREDIT
Photography:Takaaki Tsukahara、H2O Style
Writing:Shoichi Yamada
Special Thanks:THE NORTH FACE

Contents RELATED