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明日どこ行く? 何を釣る? フライフィッシング体験記 07

2018.09.28

好きこそ物の上手なれ! フライフィッシングに心を魅了されたOVER30(オーバーサーティ)の釣り日記。実際に釣りにいった釣果報告はもちろん、ギア紹介やフライ作り(タイイング)まで四季を通してフライフィッシングの魅力をお伝えしていきます。

養沢毛鉤専用釣場で警戒心の強い魚とバトル!

普段なにかとお世話になっているフライショップの店長に、いまの自分(フライフィッシングのレベル的に)はどこへ釣りに行くのがベターなのか!? と相談してみると、「養沢毛鉤専用釣場なんてどう? 魚はいっぱいいるけどスレっスレ(警戒心が強い)だから釣れたら自信になるよ!」とアドバイスをいただいた。
養沢毛鉤専用釣場といえば草分け的存在で、例えるならタイガーマスクの虎の穴。まさに登竜門ヤマメ道場といった表現がピッタリな管理釣り場だ。

都心からアクセスも良く多くの釣り人が訪れる場所だけあって、魚たちの疑似餌に対する警戒心がハンパない、それだけにここでコンスタントに魚を釣り上げることができれば疑似餌(フライ)を生きたエサのように水面へと着水させているということになる。魚がヒットする=獲物の目の前にうまくフライをキャストできているということなので、つまりここで魚を釣りまくることができればどこの川へ出かけてもそれなりの釣果が期待できるようになるというわけだ。

今回の釣りはじめはポイント名『高橋』に決定! ここから上流へと釣り上がる事にしたので、ポイントの近くまでクルマで移動した。

自宅からも近いしアクセスの良さも魅力! さっそく養沢毛鉤専用釣場へ!!

釣場は全長約4キロの里川で渓流らしい大きな岩や落ち込みなど、大自然の中で本格的な渓流釣りを楽しむことができる。川の途中にはトイレなども完備されているので女性でも安心して釣りを楽しめるのも魅力。この日の天候は晴れ最高気温は35度の予報、川の水の濁りなども確認しつつ釣り方を考える。日中は水面に魚が出てくる事は少なくなるはずなので、浮くフライで釣るなら朝夕の涼しい時間帯だけと判断しまずはドライフライで始めることにした。

全長約4キロの里川で渓流らしい落ち込みなど自然の地形を生かした管理釣り場だ。写真の場所は神谷堰堤。大物が潜んでいそうだ……。

魚の潜んでいそうなポイントの少し上の流れをめがけてキャスティング! 川の水面にライズ(魚が水面の餌を食べて波紋が出ている様子)はありませんが、きっと朝一ならアタリがあるはず。魚の潜んでいそうなポイントにフライを流すとすぐに魚が食いついてきました! 残念ながらファーストヒットはアワセが悪くフッキングならずでしたが、自分の選択したドライフライに食いついてくることがわかったので、再び魚が潜んでいそうなポイントめがけてフライを流すと……最初のヤマメがヒット、風が弱かったのでオイカワで使っている#2の竿を使用していたこともあり、驚くほど竿が曲がったが見事に8寸くらいのヤマメを釣り上げることに成功した。

何回、いや何十回と釣りにきても、その日最初に釣り上げたときの嬉しさは格別! 釣り上げた魚をマジマジと眺めてしまう自分がいます(苦笑)
その後も何度かアタリがあり、釣れたり釣れなかったりしながら上流へと移動しながらキャスティングを繰り返すが、ちょうど養沢毛鉤専用釣場の終点に到着したころだろうか、気温もあがり暑くなってきたので一旦休憩をとることにした。

少し風が出てきたので竿を#4に変更し沈める釣りへと移行!

休憩後、少し風が出てきたので竿のサイズを変更、さらにフライも水生昆虫を模したフライに変えて水中にフライを沈める釣り方に。沈める釣りの面白さはフライに魚が食いつくと目印や糸が不自然な動きをするのが特徴だ。同じフライフィッシングでも水面にフライを浮かせて釣るのとはまた違った釣り方なので、これもまたフライフィッシングの特徴でもあり魅力の一つ。

残念ながら日中はお目当てのヤマメではなく、ニジマスが大量に釣れだした(苦笑) あまりたくさん釣りすぎると飽きてしまいそうなので、川遊びと写真撮影タイム(笑)
滝に行って水しぶきを浴びたり、リールの写真を撮ったり、お昼ごはんを食べたり……そんな事をしているうちに時間は流れ、あっというまに夕方に! 気持ちを入れ替え釣りモードのスイッチをオン! 再び今日のターゲットであるヤマメを狙いに入ります。すると、最初のキャスティングでガツンッ! っと大きな手ごたえが!! いつもとは少し違う動きでグイグイっと走り始めたので冷静に魚を岸に寄せ背中の網に手をかけようとしたら、なんと網がない!! どうやら写真を撮影しているときに網を置き忘れてしまったらしい(苦笑)
この場はなんとか網なしで釣り上げることはできましたが、釣れたのはなんとブラウントラウト、過去に放流されたものが自然繁殖しておりたまに釣れる天然モノなのですが、記念写真を撮るのに網がない……自分にとって網=フォトフレームなのに……くそぉ〜せっかくにブラウントラウトなのに……(涙)

幸いな事に網は無事回収、少し釣りをしてこの日は終了。釣果も上々、フライショップ店長のお題もクリアできた気がしますし、とても充実した一日でした。

最初に釣り上げたヤマメがこちら!

 

Photo Gallery

綺麗なトンボも!

ニジマスはよく釣れました!

少し日焼け?? したヤマメをパシャリ!

水が綺麗!

マイナスイオン全開! 時間を忘れるほど落ち着きます!!

 

富森浩幸(トミモリ ヒロユキ)
フォトグラファー。アパレルのカタログを筆頭にファッション誌やライフスタイル誌まで幅広いジャンルで活躍中。フライフィッシングに出会い“趣味に生きる愉しみ”に目覚めたとか。

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