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アウトドアシューズは“ソール”で選ぶ!

2022.10.03

充実したアウトドアライフを過ごすためにギアやウェアにこだわる人は多いはず。ここで意外と盲点なのがシューズ選び。実際に、シューズにこだわっている人の割合はそれほど多くはないだろう。しかし、土や砂、砂利や岩場など舗装されていない事も多いアウトドアフィールド。足元をしっかりさせておくことで安心に繋がり、快適にかつ心置きなくアウトドアライフを楽しめる様になる。そこでここでは、アウトドアシューズを選ぶ際のポイントとオススメのアウトドアシューズをクローズアップ! 筆者の主観だらけの内容となるが、購入時の指針となれば幸いだ。

天候変化や寒暖に対応できる様じっくり選ぶ事をお勧めしたい

さて、アウトドアシューズと一言に言っても、トレッキング・ハイキング・トレイルランニング・登山靴……、用途だけでも多種多様なジャンルが存在し、様々なブランドがしのぎを削っている。
我々ユーザーは、ここに、自分の用途・欲しい機能・デザイン等を考慮して選んでいく事になるのだが、「選択肢がありすぎて、どう選んだらいいのかわからない……」なんて事になってしまうことがよくあるようだ。
そこで、アウトドアシューズ選びの参考になればと、今回は筆者長年の相棒と、選んだ経緯をご紹介させていただこうと思う。

筆者が考えるシューズ選びの条件はコレ!

購入当時を振り返ってみると。筆者の用途は、アウトドアでのキャンプ・山歩き。そして、できることなら街履きとしても使いたい欲張り派(苦笑)
とはいえ登山靴が必要な程の山登りはしないし(プチ登山程度)、キャンプも近年ファミリーキャンプがほとんどなので、管理されたキャンプ場で過ごすライトな感じ。街では軽いランニング程度は楽しみたいが、できればスニーカーに近いデザインで、カジュアルにタウンユースとしても使いたい。

さて、なんとなく選ぶ外枠が決まった所で、店頭に足を運び物色。トレッキング・トレイルランニングシューズから選ぶ事を決めたのだが、このタイミングで、高機能ソール開発で有名なヴィブラム社がメガグリップという、とにかく滑らないソールを開発したとの情報をキャッチ。新し物好きな筆者、本当に滑らないのか? 実際にこのソールのポテンシャルを肌で感じてみたい! そんな衝動に襲われた。

という事で、先の条件(キャンプ、プチ登山、タウンユース)に加え、脱ぎ履きしやすさ(テントの出入りが楽になる)を考慮し、1.ローカット、2.シューズデザイン、3.新技術を試す、この3つの条件に当てはまるシューズを購入することにした。

巡り合った1足とヴィブラム メガグリップソール

そうして、巡り合ったのがNew Balance 「Fleshform HIERRO V5」(2016年購入)だ。
結論から先に言うと、これ以降、デザインの好みと同時に、ソールがヴィブラム メガグリップか否かを確認する様になった。そのぐらい高いポテンシャルを秘めた素晴らしいアイテムで、筆者にとってはアウトドアシューズの選び方を根本から変えられてしまうほどの逸品だったのだ。

最初の衝撃は、何と言っても“どんな所でも滑らない”という画期的な体験だった。アウトドアでの、ぬかるみや濡れた岩、木の根も問題無し。そして街でも、雨天時のマンホールやエスカレーター、そして大理石状のタイルでもガンガン歩けるのである。後に、防水性が必要になって、別の一足も所有するのだが、それはまた、別の機会に紹介させていただこうと思う。

残念ながら、本モデルは既に生産終了してしまっている。しかしながら、この「Fleshform HIERRO V5」のコンセプトを継承しつつ、さらなる進化を遂げた「Fleshorm X HIERRO V7」が発売中だからご安心を。
ちなみに「Fleshorm X HIERRO V7」では筆者所有のV5からソールが更に進化! ヴィブラムの新技術トラクションラグを採用しソールパターンの見直しまで行っているというから驚きだ。シューズの進化は留まる事を知らないな……と再確認すると同時に筆者は乗り換えを検討中だ(笑)

筆者のシューズ選びの概念を根底から覆したNew Balance 「Fleshform HIERRO V5」。これからアウトドアシューズの購入を検討している人は、後継モデルである「Fleshform X HIERRO V7」を是非候補の一つとして検討してみては!? きっと後悔しない逸品だと思いますよ。

黄色いアッパーが映えるFleshform HIERRO V5。New Balance自慢の新ミッドソールと、メガグリップをアウトソールにした事で、フワッとした柔らかい履き心地の上、滑り知らず。

ヴィブラム ブランドのイエロータグの周りに「MEGAGRIP」と小さなステッカーが購入時に貼ってあるか、刻印があるのが搭載モデルの証。ソールのコンパウンド(ゴムの配合量)と独自のソールパターン(凹凸)で驚きの防滑性を実現している。

この靴を履くまでは全く気にしていなかったが、街中でも足を取られる瞬間は以外と多い。特に雨天時の排水口、エスカレーターやマンホールもこのシューズなら安心だ。もちろん横断歩道の白線(白い部分)も大丈夫! 雨天時の街歩きにも頼もしい相棒となること間違いなし。

アウトドア遊びをしていなくても、観光で川や滝を巡ったりする人も多いはず。そんな時、このシューズを履いていれば心強い。雨や、川の水で濡れた岩肌にしっかりグリップしてくれる。

雨天でなくても、湿っていて思わず滑る事が多い木の根。これもメガグリップソールなら安心だ。登山やハイキング時、疲れが来ている時に足元の安全は安心に繋がる。

 

杉山 亮一/アウトドア・ナビゲーター
アウトドアブランドで培ったノウハウや経験を生かし、アウトドア・ナビゲーターとしてこの夏、活動をスタート。週末は季節を問わず、家族や友人たちとキャンプや登山に出掛けるなど根っからのアウトドアフリーク。キャンプギアへのこだわりは人一倍強いが、実は服や時計、靴に鞄とモノ全般を愛するモノ&ギアオタクでもある。

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