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“バチ抜け”シーズンだけの独創的カラーが際立つルアー

2022.02.28

空前絶後のブームを巻き起こしているフィッシング。昨年、湾奥でシーバス釣りにハマったアングラーが使ってみたいルアーやロッド、リールなどのフィッシングギアを独断と偏見で紹介していく企画。第6回は、バチ抜け時期に活躍する“バチカラー”のルアーを紹介する。

定番のバチ抜けルアーといえばベイルーフマニック!

現在は厳冬期。魚の活性も下がり、沖に出る船釣りではある程度の釣果はみられるものの、陸っぱりからのルアーフィッシング(特にシーバス)は、厳しい時期を迎えている。そんななかでもSNSなどにはチラホラ釣果が上がっているのだが、これからの時期でアツイのが“バチ抜け”シーズンだ。

“バチ”とは釣り餌としてもメジャーな砂の中に生息する、イソメやイトメ、ゴカイ類などの総称。それらが産卵のために潮が大きく動くタイミング(大潮~中潮)に砂の中から這い出てきて、水面を浮遊して流れていく。この状況を釣り人は“バチ抜け”と呼んでおり、アングラー同士の情報交換では「抜けた」「抜けてない」といった使い方をする。

バチが抜けると、当然、それを捕食するためにシーバスの食い気や活性が上がり、ランカーサイズ(80cm以上のサイズ)の釣果も期待できるのだ。そんなバチ抜けで有効なのが、バチ抜けルアーといわれる、バチを模倣したフォルムのルアーや、アピール力のあるカラーをまとったルアーなのだ。

その中でも毎年、釣果をあげているのが、デュオの「ベイルーフマニック」というルアー。シンキングペンシルタイプのルアーで、水面直下をバチが浮遊しているようにわずかに波動を出しながらタイトロールにアクションしてくれる。ベイルーフマニックは蛍光ピンクやチャートイエローなどのカラーが一般的だが、今回選んだカラーは、虫を模したような落ち着いたカラーだ。

DUO(デュオ) ベイルーフ マニック135 オニヤンマ CCC0584
バチ抜けルアーとしてはパズデザインのフィールや、アイマのアルデンテ、ピックアップのノガレ、エクリプスのバロールなどが話題となっている。今回選んだのは、定番ともいえるデュオのベイルーフマニック135「オニヤンマ」と呼ばれるカラー。背中の縞模様が効いてくれるハズ。(筆者私物)

シーバスに強いローリングベイトからもバチカラーが登場

実はバチ抜けルアーは、ベイルーフマニックなどバチ抜けだけに効くルアーばかりではない。タックルハウスのローリングベイトからもバチセレクションのカラーが登場するなど、シーバスルアーとしてある程度の実績があるルアーにもバチカラーなるものが存在するのだ。

まずローリングベイトから説明しておくと、その名のとおりミノーでもバイブレーションでもない、ローリングアクションを繰り返す動きが特徴のルアー。背中、側面、腹の順にボディをロールさせながらシーバスに晒し、その明滅具合がシーバスの捕食スイッチを入れてくれる。しかもある程度、飛距離も計算できるので、大型河川や河口ではシーバスの生息域である流心や沖で勝負できるのも強みだ。今回選んだのは、ローリングベイト77の「バチブラック」と「バチマットクリアオレンジ」。どちらもバチ抜け特有のカラーリングで、このシーズンに限らず、シーバスにアピールしてくれる。

ただ、バチ抜けのタイミングは難しい。アングラーは大潮などを目指して、バチが抜けているかを確認し、ポイントに入る。もちろんポイントも込むし、その時合いは30分ほどで一瞬にして終わることも多い。昨年はバチ抜けシーズンでランカーは釣れなかったが、今年は使える武器(ルアー)も手に入れたことだし、タイミングを逃さずにランカーサイズを狙いたいものだ。

ローリングアクションが絶妙なローリングベイトにバチカラーが登場。中層~底にいるバチを捕食するシーバスに効果覿面。バチブラックは、腹部分がピンクでローリング中にアピールしてくれる。バチマットクリアオレンジは腹がマットイエロー、背がマットピンクなので、中層のシーバスを誘い出してくれそうだ。(筆者私物)

 

STAFF CREDIT
Writing:Yasuyuki Ushijima

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