【H2O Farmプレイバック 17】 H2O Farmで野菜作り! ~夏の草取り物語~
2023.08.25
埼玉県飯能市にある「H2O Farm」。夏の暑さが農業的に頼もしい土地柄であり、実際に夏季に栽培する野菜の育ちがいい。が、野菜が育つ季節は雑草も育つ。しかも凄まじい生命力で、放っておくと畑全体がジャングルになってしまう。我々はひと夏の間、何度も何度も草取りをした。
※【H2O Farmプレイバック】 は、過去(2020年夏から2022年3月)の活動内容を振り返りまとめたものです。
炎天下の過酷作業
H2O Farmは気温に恵まれており、4月ともなると雑草が活発化しはじめる。放っておくと5月にはボウボウ、6月にはカオス、7月には地獄絵図となる。
そこでこまめに草取りをする必要があるのだが、これがH2O Farmにおける最大の重作業。照りつける太陽に晒されながら、何度も腰を落として雑草と格闘するうち、「暑い~!」を通り越して具合が悪くなってしまうこともしばしば。夏の草取りは命がけだ。
抜いた雑草をその場に置ければいいのだが……
それでは具合が悪くなるほど過酷な、草取りの様子をお伝えする。
まず服装だが、直射日光、虫刺され、葉による傷……を避けるために半袖はNG。衣類に風通しは期待できない。また畑には日光を遮るスポットがなく、休憩はちょっと歩いた小川のほとりまで移動する必要がある。それを面倒に思って「もう少しだけ草取り作業を……」などと頑張ってしまうと、吐き気を催したり、寒気に襲われることになるのだ。
H2O Farmのメンバーは「真夏の草取り作業は連続15分まで」とルールを敷き、頑張らないことを徹底して熱中症を予防した。これは甘えではなく、何度も危ない目に遭ったからである。
あとは抜いた雑草の処理にも、H2O Farmが抱える問題があった。抜いた雑草をそのまま畝にかぶせておくことで、新たな雑草が生えるのを防ぐことができるのだが、そうすると作物の写真を撮ったときに緑一色になってしまう。見栄えのいい記事にするため雑草を畝から除去する必要があり、そのためにさらに雑草に苦しむことになっていたのだった。
■ひより農園 https://hiyorifarm.com
Photography:H2O Style
Writing:Minoru Akiba