【H2O Farmプレイバック 16】 H2O Farmで野菜作り! ~ピーマン収穫&茶豆の顛末~
2023.07.28
夏野菜の収穫がつづく「H2O Farm」。前回は大豊作だったナスの収穫についてお伝えした。そして今回、収穫の様子を報告するのは、ナスに匹敵する夏野菜の定番・ピーマン。一般的に収穫時期は6~10月といわれているが、H2O Farmのピーマンはちょっと後ろにずれ込んだ。そして茶豆はというと……。
ピーマンの成長を振り返る
ピーマンを植えたのは、4月下旬のこと。マルチを張った5mほどの畝、その2/3の面積に種を直蒔きした。本当ならポットに種を植え、ハウス栽培で苗の状態まで育ててから畑に植え替えたいところなのだが、その場合はお世話になっている『ひより農園』さんの貴重なハウスを間借りすることになるので心苦しい。
またハウス栽培ではこまめな水やりが必要となるが、メンバーの人数はローテーションを組んで分担できるほどではないので、直蒔きを選択したのだった。
結果、収穫時期は少々後ろにずれ込むことになったが、成長自体はなかなかのもの。H2O Farmが位置するのは飯能市。その夏の暑さが、後半の巻き返しを可能にした。
残る夏野菜はピーマン、茶豆、バジル。その他の収穫は秋の予定だ。
6月上旬、種蒔きから50日ほどが経過。発芽率は50%程度。
苗の成長具合に個体差は少なく、全体的に似たようなサイズだった。
6月下旬、種を蒔いてからちょうど2ヵ月。黒いマルチを張っているので畝には雑草が侵入できないが、その周りがジャングルになりつつあった。せっせと手作業で草取りを。
その1ヵ月後の7月下旬。3ヵ月で高さは30cmオーバーに。
さらに1ヵ月後の8月下旬。いつの間にか大きな実が成っていた!
8月から10月にかけて長期収穫
ピーマンの収穫時期は6~10月らしいが、H2O Farmでは8月下旬から収穫がスタート。ナスが連日の大収穫を迎えているなか、ひっそりとピーマンも夏の収穫シーズンに合流した。発芽率が50%程度と低かったため、実の成る苗自体が多くはなかったのだが、10月半ばまでたっぷり2か月間にわたって収穫。メンバーにとって充分な獲得量となった。
8月下旬のある日の収穫。暦の上ではもうすぐ秋というタイミングで、ナスと一緒にピーマンも収穫できるように。ナスは何者かにかじられていたものがあり、さすがにそれは持ち帰らなかったが、記録として写真に残した。
9月上旬、ナスに匹敵する量が収穫されるようになった。ピーマンの収穫は6~10月と聞いていたが、H2O Farmでは9月がハイシーズンとなった。ちなみに9月になると唐辛子も少しずつ収穫できるように。その様子はまた後日、お伝えしたい。
ピーマンの収穫は10月中旬まで続いた。不安の残る種の直蒔きだったが、発芽率の低さを除けば成功と言えるだろう。
茶豆は順調と思われたが……
茶豆の種を蒔いたのは、ピーマンと同じく4月下旬。種の撒き方もピーマン同様、畝に直蒔きした。「まあ豆類は丈夫だし」と特に心配はしておらず、また実際にすくすくと育ってくれたのだが、収穫を目前にして謎の被害に見舞われた。収穫量は、さやがほんの数個。こんなハズではなかったのだが……。
残念ながら茶豆については、収穫についての報告ができない。ゆえの赤字表記である。
種を蒔いてから1ヵ月とちょっと、5月末の様子。茎が太く高さもあり、力強い成長が期待できた。
7月上旬の様子。手がかからず、やったことといえば草取りぐらいのもの。育ち具合はいたって順調だ。
7月下旬、さやが成っているのが確認できた。中の豆はまだ大きくなっていないが、収穫までもう少しだろう。
同じく7月下旬、雑草がひどいので草取りをすることに。
草取りの様子。炎天下の作業は非常にキツいが、茶豆のためだ。
8月下旬、いよいよ収穫だな……と勇んで到着したところ、さやが変色していた。黒いシミもあって、なんだか気持ち悪い感じに。
根本を見ると、枯れたさやがボロボロと落ちていた。茶豆(枝豆)は葉が枯れるまで放っておくと、乾燥したさやに豆が残って大豆となる。その前にグリーンの状態で収穫することで、茹でて食べることができるのだが、さやの方が先に枯れるとはどういうことなのだろうか?
原因は不明だが、とにかく茶豆の栽培はゲームオーバー。さや内の豆がまだ小さい頃、テスト収穫したほんの数個しか収穫できなかった。
Photography:H2O Style
Writing:Minoru Akiba