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【H2O Farmプレイバック 07】 H2O Farmで野菜作り! ~じゃがいもとセロリの末路~

2022.10.31

季節は冬と春の間、日中の光が春っぽさを帯びてきた2月下旬――。「H2O Farm」は悲劇に見舞われていた。「またか……」とお思いの読者も多いと思うが、何度経験しても悲しいものは悲しい。というわけで今回は、残念なお知らせを。
※【H2O Farmプレイバック】 は、過去(2020年夏から2022年3月)の活動内容を振り返りまとめたものです。

じゃがいも軍団、全滅!

種芋を植え付けたのは、まだ残暑の厳しい9月上旬のことだった。じゃがいもは春と秋の2回、植え付けをすることができ、今回のじゃがいもは秋に植えた。いわゆる「秋じゃがいも」であり、11月下旬から12月にかけて収穫できるハズ……だったのだが、そうは問屋が卸さなかった。
そもそも10月に顔を出した芽の数が異様に少なかったし、その葉もなかなか大きくならない。それでもじゃがいもの丈夫さを知っている我々は「まあ何とかなるだろう」と楽観視していたのだが、ふと気づけば年が明けて2月下旬――。まっ平らな畝のまま、収穫時期を2ヵ月以上も過ぎていた。

これまで収穫を迎えた作物は黄色で表現してきた。しかし今回は、赤字の作物に関して残念なお知らせをしなくてはならない。

植え付けから半月が経った、9月下旬の写真。まだまだ気温が高く、雑草をこまめに抜いていた。

さらに1ヵ月が経過した10月下旬。芽が出てきていないか探しながら、またも雑草を抜いてケア。

10月下旬、よ~く探すと小さな小さな目が出ていた。あとはもう勝手に育つだろうと安堵したものだった。

11月上旬。結局1~2本しか芽が出てこない状態で、それがまた元気がない。

さらに1ヵ月が経過した12月上旬。貴重な芽は今にも枯れそうになっていた。

12月下旬。本来ならとっくに収穫していてもおかしくないのだが、葉がすっかり枯れている。成長が遅いだけの可能性に賭け、もうしばらく様子を見ることに。

年が明けて2月下旬、さすがに諦めて地中の様子を確認。種芋は種芋の形のまま、埋まっていただけだった。

種芋はふにゃふにゃで柔らかい状態だった。

ちょっと握り込むと潰れてしまうものも……。

以上、秋じゃがいもの育成に失敗した経過をお伝えした。じゃがいもは、ほったらかしにしておいても勝手に育つと思っていたため、見事に全滅したことに驚いた。小さい、収穫数が少ない、といったことは覚悟していたのだが、まさか全滅とは……。何がよくなかったのかは皆目検討がつかず、メンバーは首をひねるばかりだった。

セロリとは何だったのか

10月半ばに苗を植え付けたセロリは、そろそろ5ヵ月が経つ。元気ではあるけれどもなかなか茎が太くならず、「いったいいつになれば収穫できるのか?」と見守ってきた。それが2月下旬の今日、細いながらも伸びていた茎が枯れ、短く刈り揃えたかのような根本部分が残るのみ。
こんなことなら葉っぱだけでも収穫すればよかったのか……よくわからないままセロリは我々の前を通り過ぎていった。

11月上旬、苗を植え付けてから20日ほどの様子。だいぶ育っていた大きな苗を植えたこともあり、すぐにでも収穫できそうな勢いだ。

こちらも11月上旬の写真。健康的な葉がのびのびと育っている。いま思えばこのときに収穫してもよかったのだが、当時は「茎が細すぎる」と判断した。

さらに40日が経過した12月下旬の写真。草丈が30cmと超えると聞いていたのだが、地を這うような状態。季節的には収穫時期まっただ中のハズなのだが……。

2月下旬の今日、伸びていた葉は枯れ、短い根元部分だけが残っていた。細い茎でも収穫しておけばよかったと後悔。

じゃがいもとセロリの収穫ならず、どこか哀愁の漂うH2O Farm。

H2O Farmの近隣では梅が満開だった。本格的な春の訪れが近い。

すっかり寂しくなった現時点の様子。ただし季節は春、ここから夏の野菜をガンガン植えていく。

Special Thanks
■ひより農園 https://hiyorifarm.com

 

Photography:H2O Style
Writing:Minoru Akiba

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