退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

H2O Farmで野菜作り!
~ひと玉のスイカ~

2020.11.06

「H2O Farm」は、悲しみに暮れていた。真冬にハウスで種まきをし、大事に大事に育ててきたスイカが、たった一晩でイノシシに全滅させられたのだ。あまりにも厳しい現実に、呆然とするメンバーだったが……。

あまりにも酷いイノシシの晩餐

イノシシにスイカを食い荒らされてしまった。この事実は、メンバーの心をへし折るのに充分なインパクトを持っていた。というのも、イノシシに作物を全滅させられるのは、これで2度目。1度目は、2畝にわたって大々的に育てていたサツマイモが、スイカと同じようにたった一晩で跡形もなく消えてしまった(乱暴に掘り返された跡は残った)。
もう何を栽培しても、イノシシが好むものは収穫できないのではないか……そんな脱力感に襲われるメンバーだった。

呆然とイノシシの晩餐会場を眺めるメンバー。「そもそもニホンオオカミを絶滅させた人間が……」などと思いを巡らせている。

ネットを張る際に支柱としたポールが、グニャリと折れ曲がっていた。力任せにネットを突破し、スイカを食い荒らしたのだろう。

目を凝らすと希望の光が

悲観してばかりもいられず、ネットやポールを片付けようとするメンバーは、あることに気がついた。まだスイカのツルには、花が咲いているのである。花が咲いているということは、実をつける可能性があるのだ。それ以前に、イノシシの襲来時にはまだ小さく、難を逃れたスイカがあるかもしれない……!

ツルが引き抜かれたわけではないので、あちこちに花が咲いていた。雌花が受粉すれば、また実をつける。

イノシシ襲来の夜には、見向きもされないほど小さかったのだろう。イノシシに見逃され、その後ここまで育った。

よくよく畝を確認すると、そこそこ大きなスイカを発見。ハンドボールほどのサイズがある!

また枯れ草クッションを敷いて、大きくなるのを待ちたいところだが、イノシシに喰われる前に収穫してしまうことに。こうした心理もまた、イノシシ被害である。

運良くひと玉だけ収穫できたスイカ。やはりまだ収穫が早かったようで、白い部分が厚い。

というわけでスイカは全滅を逃れ、たった1つではあるが収穫できた。正直なところ甘さはいまひとつだったが、この美しい赤さを見ることができて嬉しかった。それに難を逃れるご利益がありそうだと、ありがたく感じられた。

 

◆お世話になっている『ひより農園』さん

埼玉県飯能市の「メッツァビレッジ」内、ひより農園直営ショップ「VEGE TOWER(ベジタワー)」では新鮮な固定種野菜を販売。無農薬、化学肥料不使用のこだわり野菜をどうぞ。
「VEGE TOWER(ベジタワー)」
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ひより農園公式サイト
http://hiyori-farm.goodplace.jp/

 

STAFF CREDIT
Photography:H2O Style
Writing:Minoru Akiba
Special Thanks:HIYORI-FARM

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