退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

H2O Farmで野菜作り!
~一面の菜の花~

2020.06.01

急激に暖かくなってきた、とある春の日。「H20 Farm」に集合した我々を待っていたのは、目を疑う光景だった。カブの畝が、菜の花畑になっていたのである。いったい何が起こったのか……!?(※非常事態宣言が出される以前に撮影したものです)

悲しいお知らせ

H20 Farmに到着すると、「ひより農園」の白土さんが沈痛な面持ちで待っていた。そして重い口を開き、「悲しいお知らせがあります」と……。畑内でトップクラスの成長っぷりを見せていたカブに、鮮やかな黄色い花が咲いてしまったのである。

防風ネット越しにもはっきりとわかる、黄色い花、花、花!

あわててネットを外していく。いまひとつ事態が飲み込めない。

育てていたのは確かにカブだったはず。異世界にでも迷い込んだか……?

菜の花とは、アブラナ科アブラナ属の植物が咲かせる花のこと。カブはばっちり当てはまり、時期がくれば、あらゆるカブ畑は菜の花畑となる(その前に収穫する)。
白土さんによると急激な気温上昇が原因らしい。「寒くて根が大きくならない」という状況が続いて収穫を待っていたのに、一気に暖かくなってしまったため、「根は小さいが開花済み」というカブが出来上がってしまったのだ。そして花が咲いてしまったら、肝心の根は食べられたものではない。

白土さんが一本のカブを抜いて、切って見せてくれた。みずみずしさがなく、とても不味いそうだ。

泣く泣くカブの畝を撤収

畑のなかで最も順調だと思っていたカブが、まさかの全滅……! 前回の活動で間引きしたものが、収穫できたカブのすべてということになる。気を取り直して……というわけにはいかなかったが、次の作物を植えるためにカブの畝は撤収。元カブ(現菜の花)を抜いてその場に放置し、後日、土と一緒に混ぜ込んで肥料にする。

カブの残骸が散らばる、なんとも悲しい風景。メンバーたちは無言で防風ネットなどを片付けた。

急いで大根を収穫!

数日のうちに、大根の畝も花畑になってしまう。現にちらほらと花が咲いている大根も見つかった。ここはどんなに小さい大根でも、ぜんぶ収穫してしまいたい。

大根は、ことごとく驚きの細さだった。まだまだ成長が足りない……のだが、暖かさによって花が咲いてしまっては台無し。仕方なく収穫を進めた。

やけくそのメンバーたちが、「うんとこしょ、どっこいしょ」をやりはじめた。

抜けたのはゴボウのような大根。それでも全滅するよりはよっぽどマシである。

1本1本は細くとも、量的にはまずまず。せっかくなので葉っぱも調理しよう。

 

◆お世話になっている『ひより農園』さん

埼玉県飯能市の「メッツァビレッジ」内、ひより農園直営ショップ「VEGE TOWER(ベジタワー)」では新鮮な固定種野菜を販売。無農薬、化学肥料不使用のこだわり野菜をどうぞ。
「VEGE TOWER(ベジタワー)」
https://metsa-hanno.com/guide/167/

ひより農園公式サイト
http://hiyori-farm.goodplace.jp/

 

STAFF CREDIT
Photography:Miki Sato
Writing:Minoru Akiba
Special Thanks:HIYORI-FARM,ヘインズブランズ ジャパン

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