H2O Farmで野菜作り!
~第9回・畑の引っ越し!?~
2019.07.15
前回、ラディッシュの生育がいまいちだった「H2O Farm」。このままでは他の作物も収穫が期待できないかも……という状況に陥っていた。そんななか、我々を指導してくれている『ひより農園』さんから思いもしない提案が……!
まさかの引っ越し提案
埼玉県飯能市に位置する「H2O Farm」には、存続の危機が訪れていた。トライアルで植えたラディッシュの収穫量が芳しくなく、他の作物も収穫が難しいのではないかと危惧されるのだ。そもそもラディッシュは和名で「二十日大根」。早ければ20日程度で収穫できるはずなのだが、H2O Farmでは収穫まで3カ月近くもかかった。
そんな折、我々に野菜づくりを教えてくれている『ひより農園』の白土さんから、驚きの提案がなされた。「引っ越しませんか?」と……。なんと他の場所にもH2O Farmの候補地があり、今のうちに引っ越しをしてしまう方が無難であるとのこと。畑の引っ越しなんて聞いたこともないが、我々は白土さんに絶大な信頼を寄せている。白土さんの提案に従い、ジャガイモを除いて畑の引っ越しをすることにした。
まずは苗を移動させる
旧H2O Farmから野菜の苗を抜いて、新しい畑に運び込んだ。これから気温が高くなって降雨量が増えると、苗は一気に大きくなる。引っ越しをするなら今のタイミングしかなかった。不作だったラディッシュと水菜のおかげで早期決断することができたのだから、試しに栽培してみて本当によかったと思う。……もちろん、新しい畑だからといって大収穫が保証されるわけではないが、引っ越しまでやった上での不作なら、悔いは残らないだろう。
水を注いで植え付け
近くを流れる小川からポンプで水を汲み上げ、マルチの穴に注いでいく。すべての穴というわけではなく、苗が植え付けられる穴だけでOK。ホースが苗をなぎ倒してしまわないように、協力プレイで!
水を注いだ穴に、苗を植えていく。マルチの存在により、苗を植え付けるのがとても難しく感じられた。白土さんに教わった通りにやってみるが、慣れるまではマルチを破いてしまわないかドキドキ……。
新作物も登場!
最初の方でも触れたが、ジャガイモは土の中で育っている真っ最中なので、引っ越しさせることはできなかった。そこで代わりと言ってはなんだが、サツマイモを植えることに。それでもスペースに余裕があったので、インゲンと万願寺とうがらしも追加で植えてみた。活動開始時は栽培する作物をしっかり決め、予定を立てて……などと考えていたが、自然が相手でもあるし、アドリブをガンガン入れていった方が楽しくなりそう。
引っ越し完了!
こうして畑の引っ越し+αが完了した。白土さんに引っ越すことを提案されたときは「そんなんアリ!?」と思ったものだが、考えてみたらハウスで育てた苗を畑に植え替えるのと、作業自体はそんなに変わらない。実際、ナスはこの日にハウスから畑に移した。というわけで生まれ変わったH2O Farm、今後の展開をお楽しみに!
◆お世話になっている『ひより農園』さん
http://hiyori-farm.goodplace.jp/
STAFF CREDIT
Photography:Hiroyuki Tomimori、H2O Style
Writing:Minoru Akiba
Special Thanks:HIYORI-FARM