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H2O Style

H2O Farmで野菜作り!
~第8回・ラディッシュを収穫!~

2019.07.05

「H2O Farm」は、いよいよ初収穫を迎えた。作物はラディッシュ。「二十日大根」とも呼ばれ、20日ほどで収穫できる作物として知られている……のだが、種を植えてからここまで、3カ月近くかかったような……。

さあ、初の収穫!

「H2O Farm」でつくる予定の作物は、ナスやトマトなどの夏野菜がメインだ。しかし「長らく収穫がないと退屈してしまうのでは?」ということで、短期間で収穫できるラディッシュをトライアルで植えてあった。このたびいよいよ収穫時期を迎え、メンバーたちは意気揚々とH2O Farmへ!

「収穫」と聞いて張り切り、キャンプ用のキャリーワゴンを持参したスタッフも。たぶん必要ない。

ラディッシュを植えた畝(うね)……なのだが、スギナの勢いが半端じゃなかった。雑草のパワーはすごい。

地面を覆い尽くすスギナに驚きつつ、収穫を開始! 間引きをしたにもかかわらず、ラディッシュは土中にびっしりと育っていた。米粒よりもはるかに小さかった種たちが、こうして作物として一人前になったのだと思うと、感慨深いものが……。

「植えるのが難しいぐらい、小さい種だったんスけどね……」などと話しながらしみじみと収穫。

鮮やかなレッドが土中から現れると、テンションが上がる。

土をさっと払っただけで、かじり出すワイルドすぎるメンバーも。

我々のバックアップというか面倒を見てくれている『ひより農園』の白土さんが、「選別をしましょう」と……。せ、選別? 収穫したらぜんぶ食べられるんじゃないの?とは素人の感想である。どうしても不出来なものが混じっているそうだ。

白土さん……いやお世話になりすぎているので白土先生と呼びたい(写真右)。先生によると中身に空洞があり、フカフカしているものは食べられないらしい。

これが「フカフカしている」の例。割ってみると確かに空洞が。

虫食いだろうか、穴が空いているものも。このパターンももちろんNG。

 

さて収穫量は……

収穫と選別が終わり、我々は呆然としていた。土を耕し、種を植え、間引きをして、追肥を……と手間をかけたにも関わらず、思ったよりも収穫量がなかったのである。いや、素人なので充分な収穫量というものを把握しているわけではないのだが、選別をクリアする割合が、明らかに低すぎる。

こちらが選別したのちに「食べられる」ということになったラディッシュ。3つの畝で育てたわりには少ないような……。

それもそのはず、右側にどっさりと積まれているのが、選別をクリアできなかったラディッシュの山。ほとんどの量が「食べられない」という結果になった。

ひとりあたり、このぐらいの量は持ち帰ることができたので、欲をかいて不満があるわけではない。

無駄になってしまったラディッシュの山に、心が傷んだのだった。野菜がかわいそう、という謎の感情。

ちなみにこちらが『ひより農園』さんが手がけたラディッシュ(と水菜)。これほどに立派なものは収穫できなかった。スーパーで見かける……つまり売り物になるレベルの野菜に、いかに価値があるのかを知った。

ちなみに水菜は……

しれっとラディッシュの収穫ばかりをお伝えしたが、実は水菜も早く収穫できるということでトライアル栽培していた。しかし水菜はどうにもこうにも成長が悪く、「一度すべて取り除いて植え直す」なんてことまでやったのだが、収穫はゼロ!

いまいち育ちの悪かった、弱々しい水菜。

一度諦め、すべて取り除くことにしたのだった。

レーキで水菜をすべて取り払い、鍬で畝を再構成。

種まきマシンを導入したが、この種が成長することはなかった。

 

土がよくないらしい

ラディッシュは選別をクリアできないものが8割、水菜は収穫ゼロという結果となったホロ苦の初収穫……。白土先生によると、どうも土がよくないらしい。周囲は順調に野菜の育っている畑ばかりなので、ここらへん一帯の土が悪いということではない。長年に渡って積み重なったさまざまな条件により、現状のH2O Farmでは、いろいろな野菜を順調に育てるのは難しいとのことだった。

ジャガイモをはじめ、種を直まきした枝豆やトウモロコシは順調に育っている……ように見える。しかしここにきて、まともな収穫ができない可能性が浮上した。

 

◆お世話になっている『ひより農園』さん

埼玉県飯能市の「メッツァビレッジ」内、ひより農園直営ショップ「VEGE TOWER(ベジタワー)」では新鮮な固定種野菜を販売。無農薬、化学肥料不使用のこだわり野菜をどうぞ。
「VEGE TOWER(ベジタワー)」
https://metsa-hanno.com/guide/167/

ひより農園公式サイト
http://hiyori-farm.goodplace.jp/

 

STAFF CREDIT
Photography:Hiroyuki Tomimori、H2O Style
Writing:Minoru Akiba
Special Thanks:HIYORI-FARM

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