退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

OVER30による野菜作りが遂にスタート! H2O Farm始動!!
~第2回・ハウスで種を植えよう~

2019.02.27

おかげさまで大反響をいただいている「H2O Farm」。無農薬・固定種での野菜づくりに取り組む『ひより農園』さんの協力のもと、飯能市に畑を耕すことができた。そして今回、さっそく種を植える!

さあ今日は種植え!

まだまだ寒い2月中旬だが、はやくも種を植える日がやってきた。暖かいハウス内で種を発芽させ、春になったら頃合いをみて畑に植え替えるというわけだ。さっそくハウスに移動すると、内部は2月とは思えない暖かさ……。さあ、上着を脱いで作業スタート!

『ひより農園』のハウス内を間借りさせてもらう。お世話になりっぱなしだ。

ポットを仕込む

種を植えるのはビニール製の育苗ポット。まずは土を入れて準備をする。ポットの底には砂利、その上に豚糞肥料を混ぜ込んだ土……という2層構造に仕込んでいく。仕込むポットの数はたっぷり100個以上! マメトラを使った耕耘に比べ、いたって地味な作業を黙々と続けた。

ポットの底に敷き詰めるのは、ゴロゴロとした砂利。ポット内の水はけを良くするそうだ。

ひとつひとつ手作業で詰めていく。激しい運動はないが、しゃがんでの作業はけっこう辛い。

砂利の上に詰めるのは、豚糞肥料を混ぜ込んだキメの細かな土。

土を手づかみし、目分量で入れていく。最後にトントンと上下させて完了。

 

植える品種はこちら

ではいよいよ育てる作物を発表したい。今回の作業で植えるのはナス、トマト、トウモロコシの3種。彩り鮮やかな、夏野菜の代表格だ。ナスとトマトはそれぞれ固定種とF1種を同時に育て、違いを観察することにした。
固定種とは代々にわたって形や味が受け継がれていく「種の採れる」品種のこと。対してF1種は、その代限りの実をつけて終わりという品種だが、そのかわり育ちやすく、収穫量が多い。

我々の顧問である『ひより農園』の白土さんが、先祖が同じ固定種とF1種をチョイスしてくれた。同じ先祖を持ちながら、固定種とF1種でどう違ってくるのか、成長が楽しみだ。トウモロコシは固定種のみ。

こちらがナスの種。非常に小さく、つまみにくい。こんな小さな粒が、ナスになるのか……。

そしてこちらがトマトの種。小さいのはナスと同様、そのうえ毛に覆われていてお互いがくっついており、つまみ上げるのが一苦労だ。

慎重に植えていく

土を仕込んだポットに種を植えていく。1つのポットに2つの種を植え、より健康に育った方を畑に植え替える(2本とも育ち具合がいい場合は2本とも)。作業的に特に難しいことはないが、とにかく小さな種をつまむのに苦労した。ぼちぼち老眼の進んでいるメンバーなのである。

まずは元気にVサイン。それを下に向け、2本の指で2つの穴を空ける。

それぞれの穴に1粒ずつ種を入れる。トマトの種をつまむのが難しかった。

土をかぶせ、ならして完了。これをポットの数だけ繰り返す。

黙々と種を植え続けるメンバーたち。地味な作業ほど、農家の皆さんの偉大さがわかる。

 

水をやって完了!

種を植え終えたポットを並べ、最後に水をやる。「近くから、ゆっくりと、一方向に」というのが水のやり方のコツ。ジョウロを振ってはいけない。ポット内にたっぷりと水を染み込ませていくイメージだ。

白土さんが見守るなか、すべてのポットにじっくりと水をやった。ハウス内はとても暖かいが、白土さんの視線もまた暖かい。

水をやるといえば、ついジョウロを振りがち。しかしそれはNGだった。読者の皆さんが家庭菜園をやる際には注意してほしい。

これにて種植え完了。下にマルチ(黒いビニール)を敷いてあるのは、温度を暖かく保つためだ。落ち葉で発酵熱を発生させるという粋な手法もあるそうだが、今回はマルチで。このあと上に新聞紙をかけて、さらに保温する。

外に出ると梅が見頃を迎えていた。朝から晩までPCの前にいる仕事の日々で、梅の季節を忘れていた。H2O Farmで得られるものは、農作物だけではなさそう。

 

◆お世話になる『ひより農園』さん

埼玉県飯能市の「メッツァビレッジ」内、ひより農園直営ショップ「VEGE TOWER(ベジタワー)」では新鮮な固定種野菜を販売。無農薬、化学肥料不使用のこだわり野菜をどうぞ。
「VEGE TOWER(ベジタワー)」
https://metsa-hanno.com/guide/167/

ひより農園公式サイト
http://hiyori-farm.goodplace.jp/

 

STAFF CREDIT
Photography:Chikara Uruma、Minoru Akiba
Writing:Minoru Akiba
Special Thanks:HIYORI-FARM

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