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カヌー×キャンプ×フライフィッシング 道東/釧路川編
旅の仲間たちと釧路湿原を目指す Part2

2020.03.09

カヌーイストたちのあこがれの釧路川を下る。大自然の中でこそのカナディアンカヌーに乗り、湿原の中、アメマス、そして幻のイトウを狙いリバートリップ&フィッシングの本編が始まる。

川の上に滑りだすとそこはウエットランド

早朝、いつもより早く目がさめる。もぞもぞとテントを這い出してみると、どうやら仲間たちも一緒の様子だ。辻さんお手製の朝食をたんまり胃袋に詰め込み、早速出発の準備。これから向かう日本最大の湿原である釧路湿原は東西に25km、南北に36km、その面積は22,070haに及ぶ。なんと山手線エリアよりもはるかに広い面積なのだ。

湿原に抱かれながら流れる釧路川にいよいよカナディアンカヌーで滑り出す。久しぶりの本流でのカヌーの緊張や心配は、ものの数分で消し飛んだ。楽しい。久しく忘れていた子供のようなワクワクとドキドキがここにはある。低く垂れ込めた雲から時折ぱらつく小雨がウエットランドの雰囲気を一層高めてくれる。

腹が減っては戦はできぬとばかりに、朝からボリューム満点の朝食が振舞われる。

釧路川でのカヌーの注意点を辻さんがレクチャーしてくれる。いよいよ本流に出艇だ。

辻さんを先頭に3艇のカヌーが釧路湿原を目指す。灰色の雲が気分を盛り上げてくれる。

釣りやすそうな瀬を見つけ上陸すると、皆、はやる心を抑えられずに我先にとキャスティングする。

カヌー経験者の友人に甘えてカヌーの操作はほぼお任せ。何から何までみんなにお任せで、ほんと感謝。

少しはキャスティングが上手くなったが、軽やかなキャスティングには程遠い。まだまだ上達の余地あり。

さぁキャスティング、果たして獲物は釣れるのか?

しばらく行くと早速タンチョウヅルが出迎えてくれた。いやが上にも気分が上がる。そう、ここは釧路湿原なのだ。河畔林が近いからであろうか、3艇のカナディアンカヌーが水上にとてもよく映える。程よいところでカヌーを止め、皆でキャスティング。早速ルアーチームのロッドが大きくしなった。アメマスだ! 本流用のランディングネットに収まったアメマスは50cmはあろうか。フライチームも負けてはいられない。丁寧に瀬を攻めていくと、ラインに手応えが。はやる気持ちを抑えつつ引き寄せるとそこにはウグイが……マタオマエカ……。

ランチは辻さんが器用にカヌーの上で作ってくれる。そういえばランチと聞いて初めて腹が減っていることに気づく。それほどカヌーと釣りに夢中だったのか。レインウェアの雨粒を払い、急いでうどんをかき込む。もちろん、早く釣りの続きをしたいからだ。だがそんな気持ちとは裏腹にフライチームの午後の釣果はゼロ。残念。だがこの景色の中で釣りができているということがなによりなのだ。まさに仲間と過ごす至福のひと時。明日こそはまだ見ぬ獲物に出会えるのだろうか。

さっそくルアーチームが綺麗な立派なアメマスをキャッチ。特徴的な白い水玉模様が綺麗。

カヌーの上で器用に辻さんがランチを作ってくれた。本日のランチはスタミナキムチうどん。

まぁ釣れたことは釣れたが、またしても大ウグイ。なぜ俺はこうもウグイに好かれるのだろうか。

アンパンを片手にしばしのコーヒーブレイク。腕がないのはわかるが、それにしても釣れない。

本日のゴール地点に到着したら、カヌーをハイエースに積みベースキャンプへと戻る。

夕焼けをバックにフライをキャスティングをする友人。まるでモネかシスレーの絵画のようだ。

夕食をかこみながら反省会。明日こそは大物アメマス、そしてイトウを釣りあげることを夢見て。

 

STAFF CREDIT
Photography:Takaaki Tsukahara、Ryota Tsuji
Writing:Takaaki Tsukahara

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