退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

トレンドに左右されない逸品たち
~ボクの相棒、それは永遠の定番アイテム~ 第18回

2022.09.26

酸いも甘いも経験してきたOVER30(オーバーサーティ)の男性であれば、それなりの審美眼も備わっているハズ。そんな世代の人たちにこそ読んで欲しいのがこのコーナー。『H2O Style』のスタッフ自らが実際に所有し愛用し続ける、またこれからも愛用していく逸品たちにフォーカスをあてその魅力をクローズアップ! 第18回はパタゴニアのロスガトスクルーを紹介!

キャンプ人気でブレイクした秋冬スタイルの最右翼

晴れていると日中はまだまだ汗ばむが、朝夕は少し肌寒くなるなど秋の兆しが見えてきた。そうなると急いで秋冬の準備をしなければいけないのだが、秋の着こなしは結構難しい。冬であれば重量感のあるアウターを羽織ればある程度さまになるが、秋は薄手のアウターなのか、スウェット一枚なのか、セーター一枚なのか、意外に迷ってしまう。そこで活躍するのが一枚で着れてもバランスがとれるウェアなのだが、今回紹介したいのがパタゴニアのロスガトスクルーだ。

パタゴニアといえば、多くの定番を生み出してきたアメリカ生まれのアウトドアブランド。筆者自身もレトロパイルジャケットや、R2ジャケットなど多くの定番アイテムを愛用している信頼性の高いブランドだ。
ロスガトスシリーズでは、パーカやベストなどさまざまなデザインを展開しており、ここで紹介するクルータイプは2018年の発売開始と比較的新しいアイテムながら、使いやすさなどの理由から絶大な人気を誇っている。

筆者も商品撮影で見かけたり、キャンプなどの撮影に行くと必ずスタッフや現地のキャンパーが着ていたことで気にはなっていた。ただ今回購入に踏み切ったのは訳がある。もちろん人気アイテムということで着てみたい願望はあった。ただ、秋スタイルでは着こなす期間が短いが、インナーとして冬スタイルでも活用できることから、秋・冬・春と3シーズン着用できると判断したからだ。

異素材切り替えの胸ポケットがデザイン上のアクセントとして効いている。ブランド大定番である「クラシックレトロX」をイメージさせ、お馴染みのロゴとともにパタゴニアであることを主張してくれる。カラーはブラック(筆者私物)

機能性はもちろん、ブランドの姿勢も共感できる

ロスガトスクルーはハイパイルフリース生地を使ったクールネック仕様のプルーオーバートップスだ。このハイパイルフリースは吸湿発散性に優れ、着用時に内部をドライに保ってくれる。毛足が長いのは、この毛の中にあたたかい空気を閉じ込めることで保温性を高めているから。また耐水性撥水(DWR)加工が施されているため、表面に付いた水分を水滴化。要するに雨を弾き濡れた状態になるのを防いでくれるのだ。本格派アウトドアブランドだからこそ、天候の変化に対応する加工を施しているのも嬉しいポイントだ。

そして、パタゴニアといえば世界の環境問題に配慮するブランドしても取り上げられるほど、その商品にはリサイクルポリエステル素材が使われ、地球環境にこだわっている。もちろん工場の従業員にも正当な賃金が支払われる「フェアトレード・サーティファイド」の縫製を採用。ロスガトスクルーのフリース生地に用いられるポリエステルの一部は、ペットボトルや着古した衣類などをリサイクルした素材なのだ。
重量は約380g(Mサイズ)と軽量で着心地も快適。肩から腕の縫製もラグランスリーブになっているので、腕を上げてもストレスにならない。首元も大きく空いているのでハイネックアイテムなどと重ね着も楽しめそうだ。

毎年3~4色のカラーが展開されるが人気色は完売率も高く、パタゴニアのなかでは比較的リーズナブルなアイテムなので、カラバリで集めたくなるのも頷ける。まだ試着でしか袖を通してないが、これから寒くなるほどに活用頻度が高くなりそうで、久々にワクワクしている。どんな着こなしにするか、今からシミュレーションしておこうと思う。


胸ポケットだけでなく、両サイドにもハンドウォーマーポケットを配置しているのもポイント。ポケットはすべてジップ式で、財布やスマホ、小物類などを入れておいても落とす心配がないのも嬉しいところ。(筆者私物)

 

STAFF CREDIT
Writing:Yasuyuki Ushijima

Contents RELATED