驚きの軽さと剛性を備えたDAIWA 20ルビアス LT 3000をインプレ!
2021.09.27
空前絶後のブームを巻き起こしているフィッシング。昨年、湾奥でシーバス釣りにハマったアングラーが使ってみたいルアーやロッド、リールなどのフィッシングギアを独断と偏見で紹介していく企画。第4回は、Daiwa(ダイワ)のミドルクラスのスピニングリールとして人気の20ルビアスLT3000を紹介する。
趣味にハマるとギアにこだわりたくなる悪癖が………
最近、自分のホームではチヌやキビレの釣果が花盛り。その釣果に交じってシーバスもチラホラ釣れているようだが、アングラーたちは秋のハイシーズンに向け、新たなスポット開拓を始めている。湾奥でシーバス釣りをするとなると、必要となってくるのはこれまでにも紹介してきたルアーの他に、リールやロッド、いわゆるタックルと呼ばれるギアが必要になってくる。今回は初となるリールについてインプレしていきたいと思う。
筆者が釣りを始めるときに手に取ったリールは、日本の2大メーカーといわれるDaiwa(ダイワ)だった。“釣りといえば、ダイワだろう”ぐらいの気持ちで選んだのだが、ここから一気に愛着がわいて、ダイワの本格的なファンに。趣味として自転車を嗜んでいる人は、釣りの際にSHIMANO(シマノ)を選ぶと聞いたことがある。やはり自転車乗りのイメージとしてギアに関してはシマノに一日の長があるのかもしれない。ただ、筆者は自転車乗りではないので、ダイワを選ぶことになった。その選択に後悔はない。
さて、話は長くなってしまったが、まず筆者が購入したのはダイワの「レブロスLT3000」というスピニングリールだった。これはダイワの中でも価格もこなれていてエントリーモデルに位置されるが、シーバスを釣るなら巻感度も高いし、剛性も十分だった。もちろん、その選択に不満はなかったのだが、もっとギアにこだわりたいという欲求から、新たなリールが欲しくなってしまったのだ。ここで、ダイワのハイグレード機種「イグジスト」にする選択肢もあったのだが、まだ何もわからない状態でハイグレードなリールを使っても、良さが感じられないだろうということで、狙いをつけたのが「ルビアス」だ。当時ダイワの中でも番手によっては最軽量と謳われていたし、自分を釣りにハマらせてくれたパパ友の助言もあり「ルビアス」を購入するに至った。
“軽量&タフ”というLTコンセプトは伊達じゃない!
「ルビアス」を購入する前に色々と下調べはしたが、その結果、評判は軒並み良かった。ただ、2015年にリリースされて以来、5年間もモデルチェンジが行われず、同価格帯に新機種が追加されるなど、「ルビアスが消滅するのでは?」という噂も流れていたほど。そこで復活したのが20ルビアスだった(2020年に登場したモデルなので20ルビアスと呼ばれる)。
このフルモデルチェンジで20ルビアスは大きく進化した。まず、ダイワのスピニングモデルの象徴といわれたモノコックボディから、カーボン長繊維強化樹脂である「ZAION」を使った初のZAIONモノコックボディに変更され、大幅に軽量性が高まったのだ(LT3000で自重205g)。軽量性が高まれば操作性も上がり、ロッドアクションの多い釣りではまさに異次元の活躍をしてくれる。シーバスもアクションを多用する釣りなので、これはありがたかった。もちろん釣行の行き帰りでもリールの重さを感じさせないのは嬉しかった。ZAIONモノコックボディの採用で恩恵を受けたのは軽量性だけでなく、巻き上げトルクも増大したようだ。
スペックを見ると、この20ルビアスLT3000のギア比は5.2、ハンドル1回転あたりの最大巻き上げ量は77cmというパワーギアタイプ。ドラグは最大釣力10kgの高性能ATD(オートマチックドラグシステム)が搭載されている。もちろん、ボディ同様に巻きも軽く、滑らかな回転を実現してくれたのだ。とにかく、筆者は満足だったし、選んで正解だったと思う。
ただ、惜しまれるのは2021年に「ルビアス」の派生系として、「ルビアス エアリティ」が誕生したこと。ただ、このモデルは材質やスペックをみると、もはや「ルビアス」とは別モデルといわざるを得ない。もう少しリサーチしていれば……と後悔したのは言うまでもない。
STAFF CREDIT
Photography:Yasuyuki Ushijima
Writing:Yasuyuki Ushijima