トレンドに左右されない逸品たち
~ボクの相棒、それは永遠の定番アイテム~ 第16回
2021.09.06
酸いも甘いも経験してきたOVER30(オーバーサーティ)の男性であれば、それなりの審美眼も備わっているハズ。そんな世代の人たちにこそ読んで欲しいのがこのコーナー。『H2O Style』のスタッフ自らが実際に購入し、愛用しつづける逸品たちにフォーカスをあてその魅力をクローズアップ! 第16回はモンベルのソックオンサンダルを紹介していく。
サンダルの概念が変わったS字形状の鼻緒
まだまだ暑い日が続いているのでスニーカー、ましてや革靴などは履く気がおきない。そんなとき活躍するのがサンダルだ。これまでビーチサンダルといえば、ハワイアナスを愛用し、普通のサンダルでは、ビルケンシュトックやテバなどを履いていたが、3~4年前から見事、サンダルの1軍に定着したのが、このモンベルのソックオンサンダルだ。
筆者がはじめてこのサンダルを見たのは、商品撮影のときだった。この独特なデザインを見た瞬間に“履いたらどうなんだろう?”と思うと同時に、無性にこのサンダルが欲しくなってしまった。その後、購入しようとしてみたものの、ひと足遅かったのかどこも完売で手に入らなかった。それからいろいろな媒体で取り上げられて、キャンプやフェスなどのシーンで履く人を見ては“やっぱりあの時、業界パワーを使って買い取っておくべきだった”と思わずにはいられなかった(苦笑)
そこから次のシーズンインする前に、ビーミングbyビームスとの別注カラーが出ると聞きつけ、オンラインで予約までして購入したのはココだけの話。手に入れて履いてみると、本当に快適だった。1年越しに手に入れたサンダルはやはり格別だったのを覚えている。
春夏秋と3シーズン履きこなせるサンダルは数少ない
このソックオンサンダルに使用されている素材「E.V.A.フォーム」は弾力があって、まるでゴムのよう。そのためクッション性があり、とにかく履き心地が柔らかい。ずっと履いていても疲れないのが魅力の一つといえる。また、重さも約185g(片足、Mサイズ)とかなり軽い! 旅行やキャンプ時のサブサンダルとしてバッグに忍ばせるにはもってこいなのだ。だからこそキャンプやフェスで履いている人が多いのも頷ける。
もちろん撥水性も良く、濡れてもすぐ乾くのでプールやサーフィンなどウォーターアクティビティのアフターシューズなどとしても使えるのが嬉しいところ。そして“ソックオン”と名の付くとおり、厚手のソックスを履いても着用できるので春夏はいわずもがな、秋まで履けてしまう息の長さも人気の理由だろう。
別注モデルでも4,000円を超えることはまずないのでコスパも良し。筆者は気に入りすぎて、妻にもプレゼントしたほど。ただ、ひとつ欠点があるとするなら、そのソールの薄さゆえに長距離の歩行には向いていない。あくまで“ちょっとそこまで”的な感覚で履くサンダルと考えておいた方が無難だろう。
筆者は車の運転で履き替える用として、トランクのなかにいつも積んである。インラインの素朴なカラーもいいが、やはりセレクトショップの別注カラーは目を引くので、今後、妻に怒られない限り、数足増えそうな気がしている。
STAFF CREDIT
Photography:Yasuyuki Ushijima
Writing:Yasuyuki Ushijima