フォトグラファー藤巻健治、今月のベストバイ/ポータブルライト
2021.05.14
THE BLUE HEARTSの「夢」じゃないけれど、いくつになっても「あれも欲しい、これも欲しい」と思う気持ちは変わらない。そんな買い物が大好きなOVER30(オーバーサーティ)の皆さんに読んでほしいのがこのコーナー。フォトグラファー藤巻健治が実際に気になるアイテムを自費で購入! 実際に手にして、使ってみたアイテムの中から、本当に良いと思ったアイテムだけを厳選してご紹介。今月のベストバイアイテムはコレだ!! 商品名:BIGSOFTI $99(アクセサリー別売り)
軽量&コンパクトだけでなく、「光質」にまで拘った本格派!
SNSやYouTubeの流行と共に自撮りをする人が増える昨今、皆さんはどんな照明を使っていますか?
僕が現在愛用しているのは、以前このコーナー(今月のベストバイ/LEDランタン)でフォーカスを当てたLUMENA2です。
本当に調子が良くて、今では撮影時のパネルライトとしてマスト機材の仲間入りをしていますし、プライベートではキャンプ時の灯りとしてマルチに活躍してくれていますが、人間という生き物は欲深いモノで、時間の経過と共に「もっとこうだったら良いのに……」と更に細かい部分にまで性能を求めてしまうわけです……(汗)
一般的にポータブルライトは、その名の通り手軽に持ち運んで使うという特性から明るさの確保を最優先に作られています。そのため強く「硬い光」の場合が多いです(あくまでも僕の主観です)。
明るさがあれば問題ないのでは!? と思う人も多いと思いますが、たしかに撮影する上で明るさの確保は最優先課題なのですが、ただ、その明るさの質が被写体によって求められるものが変わってきます。
特に人物(自撮りも含め)の撮影ともなると「硬い光」ですとテカリやシワが目立ちやすいという欠点が出てしまい、特に女性の撮影には向きません。愛用中のLUMENA2の大光量に不満はないし、防塵ということもあり屋外、特にアウトドアフィールドでの撮影時には大活躍をしてくれているのですが、人物の撮影という一点においては僕の求める光よりも硬く……そのため理想の「柔らかい光」を求めて撮影時にはパネル全面にトレーシングペーパーを貼ってみるなど試行錯誤をして現場を乗り切ってきたのですが、人物の撮影用に、もっと「柔らかい光」が欲しいという欲求におそわれてしまいました(苦笑)
その日から理想のライトを探す旅が始まりました。自分の要求を満たしてくれるポータブルライト、それは「小さい」「軽い」「(光質が)柔らかく」「光量が強い」を兼ね備えていること。こんな都合のいいライト、そう簡単に見つかるわけはありませんが、諦めず探し続けると……。
ある日、クラウドファンディングで僕のわがままをほぼ全て叶えてしまいそうなパネルライトを発見! 速攻で支援をしました。
ライト前面にディフューザーが標準装備され、しかも映像関係で使用されるLEDを搭載したパネルライト。それがこのBIGSOFTIです。まだ使い始めたばかりですが、インフルエンサーはもちろん、プロの映像関係者にもオススメできる本格派のポータブルライトだと思います!