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フォトグラファー藤巻健治、今月のベストバイ/ミラーレス一眼(Sony α1)

2021.04.02

THE BLUE HEARTSの「夢」じゃないけれど、いくつになっても「あれも欲しい、これも欲しい」と思う気持ちは変わらない。そんな買い物が大好きなOVER30(オーバーサーティ)の皆さんに読んでほしいのがこのコーナー。フォトグラファー藤巻健治が実際に気になるアイテムを自費で購入! 実際に手にして、使ってみたアイテムの中から、本当に良いと思ったアイテムだけを厳選してご紹介。今月のベストバイアイテムはコレだ!! 商品名:Sony α1 オープン価格

カメラ業界の最新のトレンドとクラシックな外観を兼ね備えた文句なしの超名機!

待ちに待った新商品が遂に発売されました。
長かった……待ちくたびれました……。ですが待った甲斐がありました!
ということで、さっそく僕も手に入れましたよ。Sonyのフラッグシップモデル「α1」を!!

実は、このカメラの前身となる「α9」を発売日に購入し、仕事のメインカメラとして約4年間使い倒して来ました。今や業界ではスタンダードになりつつある「ブラックアウトフリー」や「サイレントシャッター」などの革新的な機能と美しいデザイン、「α9」は本当に素晴らしいカメラで、すっかり虜になっていましたが、実際には細かい部分で「もっとこうなったら良いのに……」という部分も正直ありました。

今回発売された新たなSonyのフラッグシップモデル「α1」では、自分が気になっていた細かい部分が見事に改善されている事や、「α9」が発売日の段階では完璧な状態ではなく、ユーザーのフィードバックをソフトウェアアップデートで改善し、進化をさせて行くカメラだった事などから、「α1」も同じような流れ(進化していく)になるだろうと判断(あくまでも僕の予想です)し、今回も発売日に購入したというわけです。

高性能&使いやすさに加え“所有する喜び”を与えてくれるのがフラッグシップ機の魅力

まだ試し撮り程度ですが、ジャック類のカバーがしっかりとしたヒンジになっていたり、ダイヤルやボタンも操作性と質感が確実に上がっています。また僕のように以前のモデルを使っていた方には持った瞬間からすぐに違和感なく使えるのもSony「α1」の魅力だと感じています。ただし、実際に手に取ってみると分かるのですが、α9と「α1」の持ち感の違い。カタログ上は数ミリの違いですが、若干分厚くなっているので、僕のように手の小さい人や女性の方は敢えてα9という選択肢もアリだと思います。

性能、そして価格を含め、写真業界のみならず、巷で話題となっているこのカメラ。きっと気になっている方も多いでしょう。スペックや基本的な機能などは、オフィシャルサイトをご覧頂けたら分かると思いますので、今回は、フォトグラファー目線で、使用感などを写真と合わせてレビューしていきたいと思います。

α9と比べてみても、ぱっと見はほぼ違いがわかりません。デザインを変えずに中の機能を充実させていくSonyらしいプロダクト。

背面比較。ボタンまわりが縁取られ、暗闇でも分かりやすい構造にアップデートされています。

α9Ⅱから採用された、USB-Cジャック(α9はUSB-miniB)。ジャックの貧弱さと連結撮影時の転送速度の遅さがα9の弱点でしたが、その悩みから遂に開放されました。

老舗メーカーのフラッグシップ機は頑なに不採用だったバリアングル機能は本機でも健在! 当時Sonyのフラッグシップ機だったα9に採用されたときの感動は今でも昨日のことのように覚えています。

α9のアップデートで改善されると信じていたのですが改善されなかったフリッカーレス機能。晴れてシャッター速度の制限から開放されました。

 

藤巻健治(フジマキ ケンジ)
フォトグラファー。アウトドア雑誌からアパレルのカタログまで幅広いジャンルで活躍中。趣味はボルダリングにキャンプ。百聞は一見に如かず、何事も自分でチェックして納得したものを手に入れたい、そんな思いからこの連載をスタート。
http://kenji-fujimaki.com

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