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H2O Style

フォトグラファー藤巻健治、今月のベストバイ/umbrella(傘)

2020.12.21

THE BLUE HEARTSの「夢」じゃないけれど、いくつになっても「あれも欲しい、これも欲しい」と思う気持ちは変わらない。そんな買い物が大好きなOVER30(オーバーサーティ)の皆さんに読んでほしいのがこのコーナー。フォトグラファー藤巻健治が実際に気になるアイテムを自費で購入! 実際に手にして、使ってみたアイテムの中から、本当に良いと思ったアイテムだけを厳選してご紹介。今月のベストバイアイテムはコレだ!!
商品名:BLUNT™ XS_METRO ¥6,500円+tax

傘嫌いがオススメするデザイン美&機能美に優れたハイテク傘!

僕は、傘が嫌いです。
理由は、その形状です。長細くて「邪魔」だし、収納時も使用時も鋭利な部分が多く危ないから。また、強めの雨風だと、安い傘はすぐに壊れるし、それなりに値が張る傘であっても、強風の前では裏返ってしまったり、傘本来の役割を発揮できなくなるからです。

また、折り畳み傘は、携帯性を高めているので、機能・強度が劣ったり、実は一度広げると畳むのが大変(キレイに畳むのは、意外と大変)ですし、一般的な傘は、単純に嵩張り、使用時も携帯時も、片手が塞がれます。

と、ここまでさんざんネガティブな意見をあげた傘ですが、今回は、そんな傘嫌いの僕が、好んで持ち歩くようになった、「さし心地」の良い傘を紹介したいと思います。

今回スポットを当てるのは、ニュージーランドのブランドで、デザインエンジニア自身が自らの経験(雨天時に無数の鋭利な矛先=傘の先端が向けられるという事実)を元に生み出したBLUNT™ Umbrellasです。

初めてBLUNT™の傘に出会ったのは、いつもお世話になっている雑誌の商品撮影でした。
ブランド、そして商品の存在そのものは、以前から知っていたのですが、実際に手に取るのはその時が初めてでした。

撮影時には、ディティールカットなども撮るため、商品の細かい部分までチェックするのですが、実際に手に取るとなんとも言えない「安定感」「しっかり感」のようなものを感じ、従来の傘とは明らかに違う感覚を覚えました。そして、見れば見るほど、この傘が単なるデザイン性の高い傘でなはい事がひしひしと感じられ、「使ってみたい」と言う欲求が湧いて来たので、今回の購入へと至ったわけです。

サイズは、一般的な傘と折り畳み傘の中間くらいの大きさで、最初は大きいと感じたのですが、実際に使用して見ると、この機能でこのサイズと考えると、よく折りたたみに出来たなと感心してしまいます。僕的には、「ハイスペック傘。しかもコンパクト。」という表現がしっくり来ます。
また、ボタンを押して傘が自動に開く機構もスムーズかつ独創的なので、思わず何度も開閉してしまいます(笑)

傘選びで重要なポイントはズバリ“さし心地!?”だと思います。僕自身が、この傘を使うようになり、僕なりに考え出した答えです。それ程この傘は、他の傘とは違う、さし心地の良さを感じたんです。
是非実際に現物を手に取って頂けたら、一瞬でその良さがお分かり頂けると思いますよ。

僕の大好きで重要なポイント。シンプルでスタイリッシュな外箱。

ジップ付きでマチのある収納ケース。ケースがキュンキュンで濡れた傘が入らなくてイライラ。そんなストレスは皆無です。

グリップ部分にあるボタンで、ワンプッシュで傘が開きます。また、閉まる時も普通の傘のように閉めると、自動的に折り畳んだ状態に。

骨部分を見るとなんだか凄そうな構造。素材の特性を活かし、グラスファイバー・ポリカーボネート・アルミなどを使い分けています。

骨の先端部分は、「BLUNT™ Tips」という独自の構造。ミトン型の手袋に手を入れるような、一点に負荷がかからず、鋭利でもない。正に機能美。

エッジの少ない花びらのような愛着のあるデザイン。これら全てが、「さし心地」の良さの理由となっています。

 

藤巻健治(フジマキ ケンジ)
フォトグラファー。アウトドア雑誌からアパレルのカタログまで幅広いジャンルで活躍中。趣味はボルダリングにキャンプ。百聞は一見に如かず、何事も自分でチェックして納得したものを手に入れたい、そんな思いからこの連載をスタート。
http://kenji-fujimaki.com

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