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H2O Style

ロッドを工具に持ち替えて雪板作りに挑戦! ~2019 晩秋の道北編を振り返る~ part2

2021.02.12

晩秋の道北でのんびり釣り糸を垂れる予定が、予想外のエクストリームな展開になったがそれもまたよし。二日目もなかなか気楽にフライフィッシングという天候ではなかったが、どうせなら雪を楽しもうということで雪板作りにチャレンジしてみた。

雪板=ビンディングのないスノボ

晩秋の道北釣り紀行、二日目の天気予報はフライフィッシングにはなかなか厳しい様子。ならばということで辻さんが提案してくれたのは雪板作り。雪板とは足をビンディングで固定しないで、サーフィンのように雪上を滑るボードのことだ。
案内されたのは美深駅から程近いところにあるBASIS。ここは道北クラフト&プレイをコンセプトに道北のリアルでワイルドなアウトドアの魅力を発信している基地のようなところ。ククサや雪板作り、そして年間を通して様々なイベントを開催している。
一歩中に入ると様々な工具が整然と並んでいて、そこはまるで秘密基地だ。早速、前日に辻さんが仕込んでおいてくれた合板をベースに雪板のデザインを考える。過去に作られた雪板や型紙をサンプルにイメージし、合板にアウトラインを引いていく。まぁこの辺りまでは比較的簡単なのだが、実際にアウトラインに沿って電動ジグソーで切り落としていく作業がなかなか大変。そもそも電動ジグソーなんて中学以来触ったことがない。思いの外時間がかかってしまったが、これさえ終わればあとは楽。ニスを塗り、サンダーで磨いて最後はデザインしたスリップボードをつければ完成だ。今回は時間がなく自作マイ雪板で滑走することができなかったが、いつの日かこのボードで美深の山にシュプールを描きたいものだ。

こんなスペースがあったら仲間内で毎晩集まってしまいそう。H2Oでもぜひ実現したい。

雪板のほかにも、近隣で伐採された白樺の木などを利用したククサ作りの教室も開催している。

雪板のカーブを作っていくための治具に、何層もの合板を固定しながら貼り合わせていく。

いくつかの雪板から自分好みのシェイプを決定する。もちろん、組み合わせたりオリジナルでもOK。

シェイプを合板に描いたら次は合板を切っていく。もっとシンプルなデザインにすればよかったと後悔。

サンダーと金ヤスリで平滑な面に整形。根気のいる作業だが仕上がりに直結するだけに気が抜けない。

滑りをよく、耐水性をもたせるためにニスを塗る。しっとりとした艶が出て美しくなった。

ニスが乾くまでの間に、スリップボードのデザインにとりかかる。モチーフはもちろんアメマスだ。

ニスが乾いたことを確認したらサンダーで滑走面を再度平滑にしていく。一番手を抜けない作業だ。

カットしたスリップボードを雪板に張り込んでいく。イメージ通りに仕上がってくると嬉しい。

最後にBASISの焼印を押して入魂する。世界に一つだけのオリジナル雪板の完成だ!

我がアメマス号の出来栄えはいかに? 時間がなくて滑走できなかったのが残念。

日没までの時間、近くの天塩川でキャスティング。風は収まったがなかなかの降雪。もはや冬。

3回もキャスティングすればガイドに氷がこびりつく。この氷を取る作業も手慣れてきた。

釣果はゼロで明日に望みを託す。もはやフライフィッシャーというよりは雪中行軍か笠地蔵。

◆BASIS運営事務局
道北着地型観光プロモーション推進協議会
http://dohokuexplore.jp/basis/

 

STAFF CREDIT
Photography:Takaaki Tsukahara & Ryota Tsuji
Writing:Takaaki Tsukahara

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