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H2O Style

トレンドに左右されない逸品たち
~ボクの相棒、それは永遠の定番アイテム~ 第11回

2020.09.11

酸いも甘いも経験してきたOVER30(オーバーサーティ)の男性であれば、それなりの審美眼も備わっているハズ。そんな世代の人たちにこそ読んで欲しいのがこのコーナー。『H2O Style』のスタッフ自らが実際に購入し、愛用しつづける逸品たちにフォーカスをあてその魅力をクローズアップ! 第11回はキーンのユニークを紹介!

斬新なビジュアルと履き心地が融合した機能美の結晶

今世の中は、空前のアウトドアブーム。野外フェス(今年は新型コロナウイルスの影響で軒並み開催中止に追い込まれているが……)やキャンプなどの人気も相まって、2010年ぐらいから徐々にアウトドアの需要が高まってきた。筆者は積極的にアウトドアアクティビティを楽しむタイプではないのだが、アウトドアブランドが手掛けるアパレルやシューズなどは、斬新なデザインだったり、ハイテク素材を用いた商品も多く、やはり気になるところではあった。今回は自身の所有シューズの中でも数少ないアウトドア系サンダルであるKeen(キーン)の「ユニーク」を紹介していきたい。

まずはKeen(キーン)の歴史から説明すると、ブランド自体は2003年にアメリカで設立されたフットウェア専業のブランド。ぼってりとしたフォルムの「ヨギ」と呼ばれるスライドサンダルで人気を集めたブランドとして筆者は記憶している。そのキーンが2013年に開発したのが、今回紹介する「ユニーク」で、日本に初上陸したのが確か2015年ごろだったはず。

最初に「ユニーク」を見たとき、そのビジュアルに驚いた。ナイロンコードが編まれただけのアッパーというデザインがかなり斬新だったからだ。おぼろげながら「どんな履き心地がするのだろう……」と一度、足入れしてみたい衝動に駆られた。当時、アウトドアブームがかなり盛り上がっていたこともあり、街着や街履きとしてもアウトドアアイテムを取り入れるのがトレンドとなっており、だからこそ履いてみたいと思ったのだ。ちょうど撮影でシューズ特集があり、そこで試しに履いてみたが、想像以上に履き心地もしっくりきたし、コーディネイトのしやすさも発見できたのは収穫だった。

2本の伸縮性のあるナイロンコードを編み込むことで構成したまったく新しいアッパーは履き心地も両立させているのがスゴイ! 水にぬれてもすぐ乾き、見た目にも涼しいし、通気性にも優れている。(筆者私物)

アウトドアだけでなく品のあるスタイルにもマッチする

「ユニーク」の魅力は何といってもアッパーが2本のナイロンコードで編み込まれた“インターロッキングコードシステム”だろう。特許も取得したこのシステムは伸縮性に優れた2本のコードは足全体をやさしく包み込むとともに、アウトドアアクティビティの激しい動きにもしっかりついてきてくれる。もちろんコードを編み込んだことで生まれた通気性に優れる構造も大きなポイント。この実用性に優れた機能と独創的なビジュアルが見事に融合しているモデルなのだ。

実際、「ユニーク」を試し履きをした撮影後、筆者もすぐに購入した(笑)
当時これだけ食指が動いたモデルは久々だったので、自分的にも新鮮だった。発売当時はまだカラバリが少なく、単色のモデルしか展開されておらず、ホワイトとブラックの二択で、汚れそうという保守的理由からブラックをチョイス。

もちろん購入したのは大正解。軽量だしソールもクッション性がしっかりしているので履き心地も良く、歩行も安定性を増した。街履きはもちろんのこと、子供と公園に行く、犬の散歩など……ちょっとした外出には欠かせないシューズとして自分的レギュラーシューズのラインナップ入りを果たしたのだ。

アウトドアシューズであるがアウトドアっぽいスタイルだけでなく、ブラックのような単色を選べば、スラックスなど大人っぽいスタイルにもハマる。この着こなしの汎用性の高さが魅力であることも言及しておきたい。だからこそ男性、女性問わず、多くの人から高い支持を得ているのだろう。

ユニークは踵をすっぽり覆うタイプのデザインなど、新たな派生系を展開している。新型コロナウイルスが、盛り上がりを見せるアウトドアシーンの火を消さないためにも、「ユニーク」の今後の進化にも期待したいところだ。

シュータン部分に配置されたドローコードを絞ることで、足の甲のフィッティングを調整できるのもポイント。シューレースはゴムなので、アッパーのナイロンコード同様に伸縮性に優れているのだ。(筆者私物)

 

STAFF CREDIT
Writing:Yasuyuki Ushijima

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