退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

フォトグラファー藤巻健治、今月のベストバイ/大容量ポータブルバッテリー

2020.04.13

THE BLUE HEARTSの「夢」じゃないけれど、いくつになっても「あれも欲しい、これも欲しい」と思う気持ちは変わらない。そんな買い物が大好きなOVER30(オーバーサーティ)の皆さんに読んでほしいのがこのコーナー。フォトグラファー藤巻健治が実際に気になるアイテムを自費で購入! 実際に手にして、使ってみたアイテムの中から、本当に良いと思ったアイテムだけを厳選してご紹介。今月のベストバイアイテムはコレだ!! 商品名:Eco Flow RIVER 500 参考価格:¥50,000前後(本体のみ)※H2O Style調べ

殆どの家電が使用可能! 災害時にもがっかりしない最強のお守り!?

今回は、きっと皆さんも気にはなっているけど、購入に至っていないであろうアイテム、大容量ポータブルバッテリーのご紹介です。

僕が購入したのはEco Flow RIVER 500というアイテム。このEco Flow社は、ドローンの分野で有名なDJI出身のメンバーが、2017年に設立した会社です。僕自身が、DJIのドローンを愛用し、その性能に絶対の信頼がある為に、EcoFlow社の商品を選んだのですが、実際に購入して使ってみた感想は、思っていた通りデザインにサイズ感、そして操作性、どれを取っても文句なし! 高クオリティーの商品でした。

なぜ僕がこのタイミングでこの大容量モバイルバッテリーの購入に踏み切ったのか?
その理由は、昨年の巨大台風の被災現場にボランティアで訪れたときの、悲惨な光景、不便な生活を忘れることができなかったからなんです。

被災地で「辛い」と感じたことは、普段の何気ないふとした行動をした時に、それが出来ない事がとてもストレスだと感じました。顔を洗いたくても水道が使えなかったり、トイレに行っても水を流せなかったり、食事を作りたくてもガスがでなかったり、昨日まで当たり前にできていたことが突然できなくなることで、過度なストレスが襲ってきます。

中でも、一番きつかったのが普段当たり前のように使っている電気が使えないこと。電気が止まっている被災地に到着し、とても暑かったのでいつも通り、道端の自販機でアイスコーヒーを買おうと思っても電気が止まっていると缶ジュースも買えません。朝起きて髭を剃りたくても電気が使えなければ電気シェイバーも使えませんし、スマホのバッテリーがなくなりそうなのに、充電することもできない……。この「使えないorできない」という感覚&現実が積み重なってくると、人って気持ちがどんどん落ち込んでしまうんですよね……。

そこで改めて実際に自分が被災した時を想定し、ないと一番困る物は何か? じっくり考え直してみると、やはり「電源」が必要不可欠! という結論に辿り着きました。

電源確保でまず頭に浮かんだのが発電機(ガソリンでエンジンを動かし発電する装置)だったのですが、色々調べてみたところ、被災地で発電機を使用すると、発電機を使えない近隣の人たちにストレスを与えてしまうという事を知りました。

確かに、被災して心身をすり減らしている時に、例えば熱帯夜で寝苦しい中、近くで発電機のエンジンの音が鳴り響くのは、発電機が発するノイズはもちろんのこと、電気を使えないイライラも重なって、ストレスは相当なものと容易に想像が付きます。
その点、充電式の大容量ポータブルバッテリーなら、発電機のようにノイズで周囲に迷惑をかけることもなく、初動時、最低限の電源を確保(スマホのバッテリー残量が減るストレスを軽減)することが可能ですし、何よりも「非常時に電源を確保出来る」という精神的な安心感も買うことが出来る、一種のお守り的な感じにもなるので、とてもオススメです。

皆さんも、万一に備えて、少しでも「使えないorできない」を減らすようにいまのうちから準備しておくことは、とても大事なことだと思いますよ。

操作部と表示を一面にまとめて分かりやすくデザインもシンプル。

背面には、ACコンセントが2口とカーチャージャーソケットで車からの充電も可能です。

シンプルながらも大切なINPUT/OUTPUTの分かる表示。説明書を読み直さずに済む心憎い気遣いを感じられます。

冷却用のファンもしっかりと搭載されており、熱対策もバッチリです。

付属品の、ACアダプター、USB-Cケーブル、シガーソケット変換ケーブル。

別売りのケースのつくりも、しっかりした縫製で、こういったところからもブランドに対する信頼感を感じる事ができます。

 

藤巻健治(フジマキ ケンジ)
フォトグラファー。アウトドア雑誌からアパレルのカタログまで幅広いジャンルで活躍中。趣味はボルダリングにキャンプ。百聞は一見に如かず、何事も自分でチェックして納得したものを手に入れたい、そんな思いからこの連載をスタート。
http://kenji-fujimaki.com

Contents RELATED