豪華絢爛! ハミングバーズヒル ショップの10周年アイテム
2020.03.16
原宿からそのオーセンティックなスタイルやアイテムを発信する実力派ショップ、ハミングバーズヒル ショップ。昨年11月に10周年を迎えた同ショップが、親交の深いブランドとコラボした10周年アイテムを発売した。これがとにかく豪華。今回はそのアイテムの一部を紹介しよう。
珠玉のコラボは10周年ならではのこだわりが満載
アメリカンヴィンテージミックススタイルを提案するハミングバーズヒル ショップ。2019年11月27日にオープンから10周年を迎えた。レギュラーシーズンでも親交のあるブランドとのコラボアイテムは展開されているが、今回は10周年という節目で特別なアニバーサリーアイテムを作ろうというコンセプトの元、別注アイテム作りがスタートしたとのこと。今回のアニバーサリーアイテムを手掛け、2019AWから正式にバイヤーとなった小林直人さんはこう語る。
「これまで主にバイイングを務めていたのがショップのオーナーである水野谷(弘一さん)でした。自分もアシスタント的にバイイングのお手伝いをしていましたが、今回10周年にあたり、自分が正式にバイヤーに就任するということで、水野谷からも『自分の力を存分に試してほしい』ということで、各ブランドさんとのやり取りなど、今回の別注のディレクションを手がけました。自分の中でも思い入れの強い今回の記念アイテムを是非、楽しんでくれたらうれしいです」
毎回、クオリティと完成度の高いことで知られるHBHS(ハミングバーズヒル ショップ)の別注アイテム。今回も史上最高の仕上がりになっているので、気になる人は是非、お店に足を運んでほしい。
◆Engineered Garments(エンジニアド ガーメンツ)×HBHS
BRDFORD JACKET-CRAZY UNIFORM SERGE 10th SP ¥56,000+tax
エンジニアド ガーメンツの定番であるベッドフォードジャケットに、ダークネイビーのユニフォームサージ生地の裏面を使用したジャケット。今シーズンのベッドフォードジャケットはパッチワーク仕様なので、HBHSらしいクレイジーパターンも再現。また、イエローのスタンプがランダムに入り、一着一着すべてが一点モノとなるスペシャル別注アイテム。
このスタンプがランダムで入ることで、既製品にはない一点モノの感覚を味わえる。
通常の樹脂製チェンジボタンに加え、ヴィンテージのワークジャケットに多く見られるメタルのチェンジボタンも付属。その日の気分によっても付け替えが可能だ。
HUMMING THUNDERBIRD PRINT 10th SP ¥10,000+tax
数あるインディアンモチーフの中で「HAPPINESS(永遠の幸運)」を意味するサンダーバード。HBHSの象徴であるハミングバードとサンダーバードを、親交の深いエンジニアド ガーメンツのデザイナーである鈴木大器氏が書き下ろした力作。フリーハンドでのプリントデザインは独特の雰囲気が漂う。また「Hummingbirds’hill 10th Anniversary」の文字も「Engineered Garments」と同フォントを使用するなど、こだわりが満載。ネイビーとホワイトの2色展開。
◆Nigel Cabourn(ナイジェル ケーボン)×HBHS
CRAZY ARMY CARGO PANTS ¥34,000+tax
ナイジェル ケーボン定番のアーミーカーゴパンツを、3つの異なる同色系生地を使用することで、HBHSらしいクレイジーパターンで別注。今回はウエスト内側に10周年を記念した「HBH×N.C.」のスタンプが入るのもポイント。やや太めの作りになっているので、今の気分にもぴったりだ。
CRAZY BASIC CAP 各¥11,000+tax
こちらもナイジェル ケーボン定番のベーシックキャップを、デニム生地とヘリンボーン生地の同色系クレイジーパターンにて、HBHSのデザインを注入。同系色なのでよーく見ると6つある内の一部のパネルがヘリンボーン生地になっているのが面白い。
こちらもブリム(ツバ)裏に「HBH×H.C.」のスタンプが入る。見えない部分も随所にこだわりが!
CRAZY US ARMY SUSPENDER ¥13,000+tax
クラシックなアイテムが多いナイジェル ケーボンのなかでも定番のサスペンダーを2色使いのクレイジーパターンにして別注。レザーの色もアシンメトリーにするほどのこだわり。通常のような使い方にするもよし。肩に掛けないで垂らすもよし。アイデア次第でコーディネイトの幅が広がる。
◆WOOLRICH(ウールリッチ)×HBHS
CPO SHIRTS 各¥30,000+tax
アメリカにおけるウールシャツの象徴的存在であったウールリッチ。最近ではアメリカではなく、別の場所で生産されることも多くなっていたが今回は最後のアメリカ製ウールリッチ生地を使用し作成したHBHSオリジナルCPOシャツを製作。HBHSらしいツィードとウールのクレイジーパターンという力の入れよう。これから先、春前の時期にちょっとした羽織りアウターとして活躍しそうだ。
「アメリカ製」とわかる国旗入りのタグ。メイドインUSAに憧れた世代にはたまらないディテールだ。
◆TRUJILLO’S(トルフィリオス)×HBHS
TRUJILLO’S×HBHS 10th CHIMAYO VEST 各¥54,000+tax
トルフィリオスは、アメリカニューメキシコ州のチマヨヴィレッジで代々、伝統手法により全て手作りで作り上げられた織物製品。創業者でもあるジョン・トゥルフィリオは、世界最高峰の技術から人間国宝といわれている。そんな同ブランドとも親交の深いHBHSが10周年記念として、チマヨベスト4色を別注。フロントにポケットが配置されたりメタルボタンのさることながら、ボックスシルエットもその特徴のひとつ。
背面の刺しゅうは、クロスアローのモチーフをインプット。このクロスアローには「フレンドシップ(友情)」の意味があるという。
◆LARRY SMITH(ラリースミス)×BOTTON WORKS(ボタンワークス)×HBHS
HBH×LARRY SMITH×BOTTON WORKS BOTTON
Lサイズ¥8,200+tax、Sサイズ&ピンズ¥4,800+tax
現代のシルバースミスといわれるラリー スミスに別注をかけ、ボタンワークスが作製した10周年の豪華なトリプルネームボタン。1930~40年代にかけて流通したヴィンテージのハートボタンがモチーフに。ハチドリがハートを囲む“LOVE&PEACE”の刻印はオーナーである水野谷氏のデザイン。上記で説明したエンジニアド ガーメンツの別注ジャケットにも使えるのが嬉しい。
◆J.AUGUR DESIGN(ジュディ オーガー デザイン)×HBHS
左からBUCKET BAG ¥180,000+tax、TOTE BAG¥200,000+tax、HOBO BAG¥190,000+tax
別注アイテムをほとんど作らないジュディ オーガーから10周年に相応しいアイテムが登場。5周年の際には5個しか作られなかった別注バッグが、10周年の今回は3種類あわせて計10個のみ製作されたかなり希少なアイテム。ヴィンテージの生地を使っているため、ひとつとして同じものはなく、それぞれ雰囲気も異なる。他のブランドにない魅力が詰まっている。もう数個売れているとのことなので、欲しい人はお店に急げ!
<SPECIAL SNAP>
今回の10周年アイテムを組み合わせて、小林さんおすすめのコーディネイトを作ってもらったのでそのスタイリングを披露。ジャケットにはランダムで入ったスタンプがちょうど胸ポケットの上にあるので、絶妙なアクセントになっている。また白のTシャツが春らしい軽やかな雰囲気を作り出しているのに注目。足元はドレスシューズで合わせているので上品に仕上がっているのもポイントだ。
小林直人さん(バイヤー/PR)
エンジニアド ガーメンツ×HBHSのジャケット¥56,000+tax
エンジニアド ガーメンツ×HBHSのTシャツ¥10,000+tax
ナイジェル ケーボン×HBHSのカーゴパンツ¥34,000+tax
ナイジェル ケーボン×HBHSのキャップ¥11,000+tax
ジュディ オーガー×HBHSのトートバッグ¥200,000+tax
(すべてハミングバーズヒル ショップ)
HBHSでは、ショップ内にヴィンテージミシンで知られるユニオンスペシャルを導入した。ショップでデニムをお買い上げのお客様には、その場で裾上げを、しかもチェーンステッチでやってくれるそうなので、デニム購入の際は是非、店員さんに訪ねて欲しい。また同店のホームページからオンラインショップ(https://shop.hummingbirdshill.com/)もスタートしたとのことなので、お店に通えない人はオンラインでも商品が買えるように! 是非活用してほしい。
STAFF CREDIT
Photography:Ren Kanai
Writing:Yasuyuki Ushijima