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フォトグラファー藤巻健治、今月のベストバイ/デジタルカメラ

2020.02.28

THE BLUE HEARTSの「夢」じゃないけれど、いくつになっても「あれも欲しい、これも欲しい」と思う気持ちは変わらない。そんな買い物が大好きなOVER30(オーバーサーティ)の皆さんに読んでほしいのがこのコーナー。フォトグラファー藤巻健治が実際に気になるアイテムを自費で購入! 実際に手にして、使ってみたアイテムの中から、本当に良いと思ったアイテムだけを厳選してご紹介。今月のベストバイアイテムはコレだ!! 商品名:SONY RX100VII ¥145,000円+tax(※本体のみ)

遂に常用カメラ問題に終止符! SONYの隠れた名機!!

皆さんは、旅行やイベントの度に「綺麗に撮れるカメラが欲しいな」って思ったことはありませんか? 欲しいな……と思ったその瞬間は、スマホでちょっと調べたりはしてみるものの、いまいちどれが良いのかよく分からない……。
とりあえずプロカメラマンが使っているであろう、一眼レフを買ってはみたものの、重くて嵩張ってしまい持ち歩かなくなったり、コンパクト&高画質というキャッチフレーズに踊らされて、ズーム機能のないコンデジを買ってしまい、使いどころすらなくて結局使わなくなる……。こんな事を繰り返してはいませんか?

実は、フォトグラファーとして活動している僕自身も、同じようなジレンマに悩まされて来ました。
そんな時(一昨年)、仕事用のカメラを30年間使って来た某メーカーから「SONY α9」へと移行。さらに三脚をドイツ製の高級なものから最新の中国製(SIRUI←このブランドも相当良いです!)に変えたことで、カメラ機材に対する考え方がとてもフラット(実際に使ってみると、他にも良いものは沢山ある! 固定概念に捉われていてはダメだなと)になったんです。

そんな気持ちの変化があったこのタイミングで、「SONY RX100VII(通称 Mini α9)」と呼ばれるカメラが発売されるという情報を耳にし、首を長くして待っていました。
実際に「SONY RX100VII」を手に取ってみると、期待以上の高性能にビックリ! 例えば、コンパクトなボディーサイズながら24-200のズームレンズを内蔵。高感度にも強いですし、連写もα9譲りの秒間20コマを実現! フラッシュやマイクも内蔵され、手振れ補正内蔵で4k動画の撮影も可能。おまけにUSB端子で外付けバッテリーで給電しながら撮影もできるし、WiFiで、携帯への画像転送も簡単と、中身は、ほぼプロスペックの一眼レフと遜色ない機能が満載で、逆に付いていない機能を探す方が難しい(笑)

個人的に特に注目したいのが、狙った被写体を逃がさないAF追尾機能のパフィーマンス。これが実に強力なので、動画撮影をメインに考えている人にもオススメの一台と言っても過言ではありません。ちなみにトップ画像(商品のメインカット)は、最近話題のV-LOGやYouTube投稿用に最適なシューティンググリップキットと社外マイクの組み合わせた、動画撮影用のセッティングです。オススメなので是非、参考にしてみてください。

ひとつひとつの機能は、他のメーカーの機材でも見かけるのですが、すべての機能が、アップデートを繰り返してこのボディに収まっている事が「RX100VII」の凄いところ。まさにSONYの隠れた名機だと思いますよ!!!

RXシリーズは初代からデザインとサイズがほぼ変わっておらず、中身で勝負しているブランドの自信とこだわりを感じます。

写りに定評のあるCarl ZEISS社製24-200mmのレンズが内蔵され、デジタルズームや瞳AFも併用すれば、子供の運動会にも十分なスペックとなります。

背面の液晶画面が被写体側まで裏返り、自撮りなども気軽に行えます。

ポップアップ式のビューファインダー内蔵。野外では液晶が反射して見えないこともあるので意外と重要です。

α9でも最も感動した機能。電子シャッターを選択するとシャッター音を消すことが出来、より自然な撮影が可能になります。

マイク端子、USB2.0mini-B、HDMI端子と必要十分。

 

藤巻健治(フジマキ ケンジ)
フォトグラファー。アウトドア雑誌からアパレルのカタログまで幅広いジャンルで活躍中。趣味はボルダリングにキャンプ。百聞は一見に如かず、何事も自分でチェックして納得したものを手に入れたい、そんな思いからこの連載をスタート。
http://kenji-fujimaki.com

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