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まだ見ぬ獲物を追い求め! 北海道弾丸釣り紀行 part2

2019.10.11

仕事にかこつけて、北海道入りしたことをいいことに、帯広・札内川から始まった弾丸釣り紀行。次なる目的地は然別湖。そしてまだまだ無謀なフィッシングトリップは続く。

然別湖で天然記念物を狙う!

帯広でリバーガイドの橋本さんに別れを告げ、翌朝向かったのは大雪山国立公園唯一の湖である然別湖。然別湖は町とNPO法人が共同で湖を管理。オショロコマの亜種であり北海道の天然記念物に指定されているミヤベイワナが生息しており、期間、人数を限定してこのミヤベイワナを釣ることができる。今回狙うのはもちろんミヤベイワナだ。と、大口を叩いたところでミヤベイワナに対する情報を全く持ち合わせていない。とりあえず渡船でウグイス湾というエリアへ向かう。

四方を山々に囲まれたとても気持ちのいい湖。湖畔にはテラスや足湯も整備されている。

ポイントの自由度が高い手漕ぎボートか、楽な渡船で悩んだが、風も強かったので渡船をチョイス。

ミヤベイワナは釣れなかったが予想外の獲物が

然別湖では人数制限をしているため、ウグイス湾は貸切状態。さっそくキャスティングをするものの、じつは湖での釣りはほとんどやったことがない。川と違ってポイントもわからず、ただただ目の前に広がる広大な湖に繰り返し何度もキャスティングするのは、修行に近いものがある。それでも広い湾の駆け上がりを丹念に狙っていくとアタリがきた。記念すべき然別湖の1匹めはなんとウグイ。嬉しさ半分といったところだが、釣れたことには変わりない。コンビニで仕込んだおにぎりをほうばりつつ釣り続ける。ほどなくするとまたアタリがくる。大きくはなさそうだが気持ちいい引き。バラさないように慎重にキャッチするとそこには見たこともない綺麗な銀色の魚が。サクラマスだ! その後、35cmほどのニジマスを釣り上げるも、ミヤベイワナには出会えず。宿のチェックインの時間があるのでタイムオーバーとなった。

初めは勢いよく引くのだが、すぐにギブアップするウグイ。なぜか釣り上げるとギューっと鳴く。

綺麗な白銀色に輝く40cmほどのサクラマス。その美しさをなかなか写真で伝えられないのが歯がゆい。

ニジマスもこれぐらいのサイズになると釣り上げるのが楽しくなってくる。

ちょっと寄り道、音更川でキャスティング

然別湖の湖畔にある足湯で疲れを癒し、宿泊地である屈斜路湖の宿へと向かう。すると、途中いい感じの川に出会う。グーグルマップで調べてみるとニジマスで有名な音更川ではないか。最終チェックインの時間までギリギリだが、30分だけといいきかせ川に降りる。ライズが見えたのでタックルをドライフライに変更。護岸から対岸の瀬を狙うと、まだパーマークの消えていないチビっ子ニジマスが釣れた。満足、満足。

グレートフィッシング然別湖ではレンタルボートや渡船サービス以外にフィッシングツアーも開催している。

釣りの後は湖を眺めながら無料の足湯でのんびり。隣接ホテルの入浴割引券ももらえる。

はっきりいって釣りをする時間はもうないのだが、どうしても気になった。いつかもっと上流に行ってみたい。

釣れたのは15センチほどの可愛いニジマス。次に来るときまでにビックトラウトになっていることを願う。

屈斜路湖へ向かう夜の241号線は鹿のオンパレード。クルマとすれ違うよりも圧倒的に鹿に会う方が多い。

屈斜路湖で釣り上げたのはなんとあの魚!?

翌朝、宿を出て屈斜路湖の湖畔へと向かう。飛行機の時間があるので釣りができるリミットは11時までというところか。ネットで調べたポイントへ向かうとすでに釣り人がいた。挨拶をして釣果をきくと5時ぐらいに釣れたらしい。むぅ、出遅れたか。それでもめげずに目の前に広がる広大な湖に繰り返し何度もキャスティングしていると、小魚を追った40cmほどの魚が足元まで泳いできた。魚はいる。見込みはありそうだ。しかし釣れない。湖の中に立ち込んでいる自分よりも後でライズがあったのでフライを変えてキャストしてみると、例のごとくウグイが釣れた。

事前に目をつけておいたポイント、天然の露天温泉、池の湯の前。意外に利用客が多いことにびっくり。

14ftのダブルハンドロッドで格好よくキャスティングする先客のフライフィッシャー。いつかああなりたい。

日本最大のカルデラ湖で15cmのウグイを釣るの巻。

札幌からスタートした弾丸釣り紀行の終着点は中標津空港。ここから1時間50分で羽田に着く。

密度の濃い2日半の弾丸釣り紀行

移動しながら釣り場所を決め、宿を決めるフリースタイルな2日半のフィッシングトリップだったが、これは釣り場所が豊富な北海道だからできること。今回も札内川、然別湖、音更川、屈斜路湖となんともバラエティ豊かなポイントを巡ることができた。車中泊やソロキャンプならさらにやれることが広がるはず。もっとも次来るときはもう少しゆっくり腰を落ち着けて釣りたい気もするが。

STAFF CREDIT
Photography:Takaaki Tsukahara
Writing:Takaaki Tsukahara

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