まだ見ぬ獲物を追い求め! 北海道弾丸釣り紀行 part1
2019.08.23
仕事で北海道に行く機会があり、それならばということで急遽企画した2泊3日の釣り紀行。OVER30(オーバーサーティ)らしからぬ強行軍なフィッシングトリップ。はたしてその成果はいかに?
仕事を終え東へ東へ。向かうは十勝平野
札幌での仕事を終え、深夜に道東自動車道を東へ。一路向かったのは帯広。十勝地方でリバーガイドを営むモカムカの橋本陽さんに会うため。前回の天塩川でのカヌー×キャンプ×フライフィッシングに味をしめ、今回はドリフトフィッシングに挑戦しようと1dayプライベートツアーをお願いしたわけだ。目的地は十勝川の支流、札内川下流。じつは橋本さんとは昨年一度、都内のフライフィッシングイベントで一緒に釣りをしたことがあり、それ以来の再会となる。
なつぞらの下でのキャスティング、否が応でも期待が膨らむ
橋本さんのガイドで颯爽と川を滑りだす。雲ひとつない快晴。何もしていないのに自ずと気分が上がる。早速ポイントへ向かいキャスティング。渓流と違い本流はポイント間が遠いので、ドリフトボートでポイントのすぐ近くまで移動できるのは最大のメリットだ。フライは定番のウーリーバガーをチョイス。相変わらず飛ばない。まぁキャスティングの練習もろくにせず、ぶっつけ本番だから仕方ないが、それでも魚のいそうな瀬を丁寧に叩いていくとアタリがちらほら。だがなかなか食ってくれない。流し方が悪いのだろうか? ストリーマーの釣りに慣れていないので橋本さんにアドバイスをもらいながらなんどかアタックしていると、可愛いニジマスをキャッチした。記念すべき1匹目だ。
急遽のプラン変更。これもプライベートツアー
気が向いたところでお待ちかねのランチタイム。雲ひとつない真っ青な青空の下、用意してもらった特大のカツサンドをほうばる。至福の時間。お腹がいっぱいになり、ちょっと昼寝でもしたいところだが、すこし川の濁りが気になってきた。足早にポイントを変えつつ下流に移動する。どうやら支流での河川工事の影響らしい。一昨年の台風以降、河川工事が支流で行われているのでポイントの見極めとタイミングが難しいのだとか。ここで橋本さんの提案で、撤収ポイントへ急ぎ、朝のスタート地点の上流域へ移動して釣ることとする。
無数のハッチに囲まれてキャスティング
日が沈みかけ、夕まずめ。7番ロッドから軽い4番ロッドに持ち替えると、すでに辺りは柔らかな陽の光に包まれていた。少し経つと小さなライズがちらほら見えてくる。ドライフライを細かい瀬や落ち込みにキャスティングしていと早速ニジマスが食いついた。夢中で釣りをしていると橋本さんに声をかけられ空を見上げる。薄紫色に色を落とした空には無数のモンカゲロウ、エルモンヒラタカゲロウそしてヒゲナガカワトビケラが飛び交っていた。幻想的な風景の中でのフライフィッシング 、なんて贅沢なひとときなのだろう。今回の提案をしてくれた橋本さんに感謝である。さてそろそろ札内川の釣りも終わりだ。明日のプランを考えないと。
STAFF CREDIT
Photography:Takaaki Tsukahara,Yo Hashimoto
Writing:Takaaki Tsukahara