退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

視覚・聴覚・味覚……五感で心に潤いを
今が旬の葉玉ねぎと目新しい二つの野菜

2019.04.22

好きなコトやモノに囲まれて生活するのも幸せですが、あえてこれまで慣れ親しんだことがない世界に身を投じてみることで新しい発見もあるはず! そこで、デザイナー宇留間能力が“五感への刺激”をテーマーに野菜を中心にピックアップ! 改めて触れてもらいたい食材を紹介していきます。

今月の野菜は、いまが旬の葉玉ねぎと赤水菜、そして見たことも聞いたこともない芋、「ジャガキッズレッド」なるものをご紹介。

まずは、葉玉ねぎですが、玉ねぎの玉になる前に早く若取りしたものを呼び、主として葉っぱ部分をいただくものなのでこう呼ばれているようです。旬は2~4月ということなので、まさにいまが絶好の食べ頃というわけ。煮ても炒めても、香ばしさ甘さを楽しめるのが魅力ですよね。

このように、まだ玉になる前に収穫。

葉っぱ部分はこのように青々していて、これが美味しい。

葉玉ねぎ
生産地:現在、最大生産地は千葉県
甘さと香ばしさを楽しむには煮物や炒め物が最適

次に赤水菜。茎の色が一般的な水菜と違い、赤紫色になっているのが最大の特徴。さらにこの赤水菜はアントシアニン系の野菜に多い、茹でるとそのアントシアニンが流出しがちなものと違って、赤紫色が残るのがさらなる特徴とのこと。普通の水菜と同じくサラダや煮物に、あるいは浅漬けにして独特のシャキシャキとした食感を楽しむのが◎。

見てのとおり、この赤紫色が特徴。

赤水菜
生産地:水菜のデータになりますが茨城県が最大生産地
古くは京都で作られていた関係で「京菜」と呼ばれてもいる。サラダ、鍋物、お浸しなど使い勝手は幅広い。

最後にジャガキッズレッド。聞いたことない名前の芋。名前の「ジャガ」からしてジャガイモ系と想像できる。洗ってみたら鮮やかな赤皮でキレイな芋! 生産者の一言コメントに、甘いとの記述があったので早速皮ごと煮てみた。中身はサツマイモを彷彿とさせる黄色でコメント通り甘そうな色。実際はほんのりとした甘さで、割りと崩れやすいので潰してポテトサラダとかに向いていそうだ。ちなみにこのまま軽くマヨネーズをつけて食べてみたところ、これがまた激ウマ! 皆さんも機会があれば是非一度、お試しあれ!

洗ってみたらこの見事な発色! 自然の色の美しさを改めてすごいと感じた。

茹でてざっくりと割ってみると、中は黄色。ほんのりとした甘さがいい。

ジャガキッズレッド
調べてみたところ、「アンデスレッド」という芋があるのですが、それがもとになる品種らしく、ジャガキッズレッドはその品種改良のようだ。たしかに言われてみれば同じ赤皮の仲間なんだなと納得できる。

 

宇留間 能力(ウルマ チカラ)
グラフィックデザイナー。現在は電子配信のエディトリアルデザインを中心として書籍装丁など小型グラフィック、雑誌広告、美術展パンフレント等のデザインもこなす。趣味はジャンルを問わない音楽鑑賞、読書など。

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