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H2O Style

トレンドに左右されない逸品たち
~ボクの相棒、それは永遠の定番アイテム~ 第7回

2019.02.22

酸いも甘いも経験してきたOVER30(オーバーサーティ)の男性であれば、それなりの審美眼も備わっているハズ。そんな世代の人たちにこそ読んで欲しいのがこのコーナー。『H2O Style』のスタッフ自らが実際に購入し、愛用しつづける逸品たちにフォーカスをあてその魅力をクローズアップ! 第7回はザ・ノース・フェイスのヌプシブーティーを紹介!

冬ブーツの中でも高い支持を得る不朽の名作

キャンプやアウトドアシーンで絶大な人気を誇るザ・ノース・フェイス。ウェアやバッグを使ったことがある人も多いかもしれないが、実はブーツでも名作を生み出している。それが今回紹介するヌプシブーティーだ。
この不朽の名作は2007年に発売されたウィンターブーツで、もともとは冬山用のテントブーツとして開発され、さまざまな極地遠征隊に愛用されていたそうだ。そのブーツにソールなどを装備し、一般向けにアップデートしたのがヌプシブーティーというわけだ。
ブーティーと名前がついているが、この逸品はとにかく軽い。普通にキャンプをするだけであれば、ストレスを感じることなく、履いていられる。しかも、昨今発売されているモデルは温かさの肝となるライナーの中綿にはダウンと同等の保温性を備え、濡れても保温性を維持してくれる高機能素材「プリマロフト」を採用。だからこそ、足元をまるで布団の中にいるような温かさを保つ、冬の強い味方になってくれるのだ。この時期のアウトドアアクティビティで、注意すべきは足元からの冷気。足元が冷えると、身体の芯まで冷えてくるので、足元の保温が重要となってくる。しかも、テント泊など外で一夜を過ごす場合は、この保温性は本当にありがたい。これ一足あるだけで冬が快適に過ごせるので、アウトドアアクティビティが好きな人にはかなりおすすめだ。

見るからにほっこりするライナーの中綿にはダウンと遜色ない機能を発揮してくれる「プリマロフト」を採用。プリマロフトは軽量性にも特化しているので、ラギッドな見た目ほど重さを感じないし、足先が冷えることも皆無なのだ。(筆者私物)

機能性の高さは隙のないスタイリングにつながる

冬の定番のほっこりブーツといえばムートンブーツを思い浮かべる人も多いだろう。ただ、履いたことがある人はわかると思うが、とにかく雨や雪などの水濡れに弱いのが最大の弱点。水分がアッパーにしみ込んでしまうと、すぐに乾かさないとその部分がシミになってしまう。あたたかくて気軽に使える分、ムートンブーツは少し扱いが難しかった。
その点、このヌプシブーティーは、2007年の発売以来様々な素材のアッパーを展開しているので、中には撥水性に長けたモデルもある。しかもソールが厚いので、雪や雨などの濡れた路面を歩いても、つま先から水分がしみ込んで、アッパーが濡れることもない。
また、アウトドアブーツだと思われがちだが、前述したようにアッパーはチェック柄や迷彩柄などデザイン性も高いので、タウンユースでも十分使えるのもポイント。筆者は裾が細いパンツを穿くときは裾をブーツの中に入れて保温性を高めるし、裾が太いパンツの場合は、履き口部分をアジャスターで絞って、裾の中に入れるスタイルで履きこなしている。もちろん、スタイリングはカジュアルなスタイルがメインになるが、足元からアウトドアテイストを感じさせるので、スポーツミックスのようなスタイリングが組みやすくなる。だからこそスウェットパンツを合わせたり、パーカなどを合わせることが多い。
足元からの冷気など、寒さに敏感になったOVER30世代には、是非とも手に入れてもらいたい一足だ。

筆者が購入したのは、アッパーがウールライクな生地感のモデル。この生地感により、少しラフな印象の足元を品よく見せてくれる。実は、筆者も次に撥水性の高いナイロン素材のモデルを購入しようと考えている。バリエーションが多いだけに悩みどころだ。(筆者私物)

 

STAFF CREDIT
Writing:Yasuyuki Ushijima

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