仕事がアパレルだからと個性的過ぎるのはナンセンス

トレンドをおさえた上品なアイテムが揃うことで、『H2O Style』読者の中にはファンも多いと思われるナノ・ユニバース。そんな勢いのあるセレクトショップのメンズPRを務める和田さん。現在、娘さんは7カ月なので、まだまだ先の話だと思っていたが周りの話を聞くともうすぐなんだなと実感しているそう。

「自分より先に結婚した地元の友達などに話を聞いて色々な情報が交錯しています（笑）。実際に行ったことがある友達からは“入園や卒園、入学式などは当然フォーマル服装になるけど、土曜学級などの参観はけっこうカジュアルな人が多い”という話も。自分もまだ実際には経験してないので、もし自分が“土曜参観に行くのなら……”というイメージで考えてみました。いくら自由だからといって、デニムなどカジュアルすぎるのもどうかと思うので、自分ならセットアップを選ぶなと思いました。でも、そんなにかっちりしすぎないように、インナーはTシャツを着て、カジュアルダウンさせたのがポイント。またセットアップの色もモノトーンではなく、グレー系を選ぶことで少し秋っぽさも出しました。アパレル業界にいるからといって、個性的な着こなしにしたのでは悪目立ちしてしまうので、少しでも目立たないように……だけど、品よくというのを意識しました」

賢くオシャレすることで普段のスタイリングの幅も広がる

今回着用したアイテムは、すべて機能的なもので構成されていると語る和田さん。「ジャケットとパンツはイタリアの生地メーカー、フォルガロス社製の生地を使っているのですが、小紋柄がエレガントながら、ストレッチが効いて動きやすいんです。中に着たTシャツもアンチソーキッドで特別な表面加工を施し、汗をかいても表にシミが目立たないんです。ローファーもすべてラバーなので、雨の日にも強いんです」とのこと。
理由は、土曜参観などでは、立ったまま授業を見学するので、セットアップといえど、少しでも着心地をストレスフリーにしたかったそうだ。
「ストレッチが効いていればシワにもなりにくいし、1時間は立ちながら見学するので、着るものも快適でなければいけないと思いました。このセットアップはシャツにタイドアップすればもちろん、ビジネスでも活用できるし、今回のようにTシャツなど合わせればカジュアルでも着こなすことができます。結婚してファッションに使えるお金も限られてくるので、賢くオシャレしたいですよね」
シーンによって着こなしを分けるのではなく、どちらのシーンでも着こなせるアイテムを増やしていくことで、ファッションの幅も広がる。和田さんが語るように、効果的な着こなしを目指していくことこそ、OVER30（オーバーサーティ）に求められている“ファッション”なのかもしれない。

ナノ・ユニバース メンズPR　和田 隼さん
ナノ・ライブラリーのジャケット￥23,500＋tax
ナノ・ライブラリーのパンツ￥13,800＋tax
ナノ・ユニバースのTシャツ￥4,200＋tax
ナノ・ユニバースのローファー￥9,800＋tax
パオロ アルビザッティのチーフ￥6,800＋tax
他本人私物
（すべてナノ・ユニバース カスタマーサービス）

●コーディネイトポイント

インナーはポロシャツでもいいがTシャツにしたほうが、首元がすっきり見える。またポケットチーフもあえてシルクではなく、素材感のあるものをチョイス。

腕を曲げてもしっかり伸びる！　ストレッチが効いているので、着心地もかなり快適。しっかりとスーツに見える素材感に機能性を付与した技ありのセットアップ。

◆おすすめのアイテム紹介　和田さんおすすめのアイテムはこちら！

ナノ・ユニバース別注ダニエル＆ボブのスウェードトート　￥67,000＋tax

「土曜参観などでは、自分の履いてきた靴を持ち歩かなければいけないと聞いています。だから少し容量のあるトートのほうが使えると思いました。また一点豪華主義ではないですけど、セットアップスタイルに品のあるスウェードのボディが映えますね。これはナノ・ユニバースの別注のアイテム。ビジネスでもジャケパンスタイルなどでも活用できそうです」

カラブレーゼのアイウェアケース　各￥5,800＋tax

「胸ポケットに挿せば、セットアップスタイルが一段と華やかになりますが、実はサングラスなどのアイウェアをしまっておくケースとしても使えるマルチなアイテム。小紋柄やペイズリー柄などイタリアっぽい色気を醸し出してくれるデザインもバリエーション豊富なんです。素材もシルクなので、ツヤのある光沢感が胸元でアクセントになりますよ」

STAFF CREDIT
Photography：Kenji Fujimaki
Writing：Yasuyuki Ushijima