旬のハワイアンシャツは“元祖”が狙い目
2018.08.23
夏の定番でもあり、今季のトレンドともなっているハワイアンシャツ。暑さの厳しい今年は、そのトロピカルなデザインが見直され、レディスでもハワイアン柄が流行中。ただ、OVER30(オーバーサーティ)世代には本物を選んで欲しい。ということで、今回はハワイアンシャツの元祖『reyn spooner(レインスプーナー)』の逸品を紹介!
ハワイでは多種多様な柄シャツが正装としても使われる
OVER30世代だとハワイで友人や親戚などの結婚式に出席した人も多いだろう。ほとんどの挙式ではハワイアンシャツがドレスコードになっていたはずだ。日本ではカジュアルなシャツという位置づけだが、現地では正装として認知されているのだ。そんな由緒あるシャツの中でもOVER30世代にはおなじみで別格の存在感を放つのが『reyn spooner(レインスプーナー)』だ。ハワイアンシャツのパイオニア的な存在であり、60年近く経った今でもハワイを代表するブランドとして世界中で愛されている。その歴史は1956年にカルフォルニアとハワイで紳士服店を成功させた創業者レイン・マックロー氏が当時、オアフ島のワイキキビーチでカスタムメイドのサーフトランクスを販売していたルース・スプーナー氏と出会ったところから始まった。
レインスプーナーの大きな特徴は2000種類にもおよぶ創業から作り溜められているプリントパターンとレイン・マックロー氏によって考案されたコットン55%、ポリエステル45%の“スプーナークロス”という独自の混紡素材。この独自の生地と洗いざらしたような風合を表現するためにプリントを裏返しにするという革新的な方法でハワイアンシャツのステータスブランドとなったのだ。今回はそんな老舗ブランドのシグネチャー柄や歴史あるアーカイブ生地を使用したモデル、そしてヨットレースのオリジナルモデルを紹介する。まだまだ残暑が厳しいこの時期、レインスプーナーのハワイアンシャツを着て、トレンドを取り入れるとともに、暑さを緩和するトロピカルなムードを演出しよう。
●reyn spooner(レインスプーナー)
1968年発表の歴史あるシグネチャー柄が秀逸!
レインスプーナーの歴史を語る上でも重要なシグネチャー柄は1968年にはじめて発表されたデザイン。ハワイ州の旗や、州花(イエローハイビスカス)、州鳥(ネネ)、州木(ククイ)から構成され、元々は漁師が使っていたバンダナの柄をアレンジしたものといわれている。モデル名にある“ライハナ”はマウイ島にある鯨漁で有名な村に由来している。素材はもちろんスプーナークロスだ。
●reyn spooner(レインスプーナー)
毎年開催されるヨットレースを祝う記念モデル
ロサンゼルスからハワイオアフ島まで横断するヨットレース「The Transpacific yacht race(ザ トランスパシフィック ヨット レース)」が年に一回ハワイで開催される。レインスプーナーは毎年このレースのスポンサーとなり、毎年オリジナルのシャツを製作している。このシャツは2017年の記念モデル。サックスブルーをベースにカラフルな帆を張るヨットが印象的なデザインだ。襟元は開襟ではなくボタンダウン仕様なのもポイント。
●reyn spooner × AS STANDARD(レインスプーナー × アズ スタンダード)
アーカイブにある貴重な生地を使用したプレミアムな1枚
ハワイアンシャツのパイオニアであるレインスプーナーとファッション感度の高い人のアンテナにササるモノづくりで人気のアズ スタンダードのコラボ。こちらは2002年にレインスプーナーが制作したデットストック生地を使用し制作された逸品。まさに生地に限りがあるので少量生産のレアアイテム。アドナストミュージアムとアズ スタンダードの正規ディーラーのみの展開だ。
STAFF CREDIT
Photography:Kenji Fujimaki
Styling:Nobuyuki Ida
Writing:Yasuyuki Ushijima