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一畳菜園【第5回・ジャガイモ開花編】

2018.07.16

農業の知識もない、時間もない、しかし野菜の栽培をやってみたい……。スローライフに憧れる40代が、負担にならない面積と手間のかからない野菜チョイスで挑戦する「一畳菜園」。約1.65平米のスペースで野菜は収穫できるのか……!?

ジャガイモの花が咲いた!

ジャガイモ畑(半畳強)に花のつぼみを発見してから6日後、見事に花が咲いた。花に栄養を取られないよう摘み取った方がいいという意見があるが、「別にどっちでも……」という意見もあり、筆者は咲かせる方向で放置することに。

じつを言うと、ジャガイモの花を見るのは初めてである。田舎出身なのでチラッと見かけたことぐらいはあるのだろうが、関心を持ってまじまじと見つめたのは、この歳になって初めて。たくさんの花が咲き乱れたらテンションが上がりそうだ。

さあ咲き誇れジャガイモの花!

これまでの人生で花に興味を持ったことはなかったが、栽培している野菜の花となると愛着が違う。「さあ咲き誇れ、咲き乱れろ!」と期待しつつ過ごしていたのだが、待てど暮せど次の花が咲かない……! 結局、上の写真の数輪が、最初で最後の花となった。気づかないうちに、何か致命的なミスを犯してしまったのだろうか……。

開花から6日目の状態。最初に咲いた花はしぼんで散り、それっきり他の花が咲くことはなかった……。葉っぱばかりが図々しく、所狭しと生い茂っている。

おそるおそる掘ってみると……!?

「あーあ、失敗か」と落胆して過ごしていたのだが、考えてみれば花を摘み取ることもあるジャガイモである。花が咲いて、そこに実がなる植物ではないのだ。ひょっとして地中ではジャガイモが育っているかもしれないと考え、掘って探ってみることに。するとそこには……成長中のジャガイモがあった!

あった! ジャガイモがあった! 丸々としたイモ状の物体を発見した瞬間、花なんてどうでもよくなってしまった(笑)。

イモ発見から5日後、今度は地表に露出しているイモまで出現してきた。しかも1つや2つではない。ちなみにこのまま放っておくと日光を浴びて青くなり、味が落ちてしまうらしい。丹念に地表全体を確認し、出ているイモには土をかけてあげた。

ぴょこん、と大きく飛び出しているヤンチャなやつもいた。サイズは親指のツメほどの小ささ。スーパーなどでは間違っても見かけない大きさなので、やけに新鮮に、そして可愛らしく感じられた。まるで子供のはだけた布団を直すように、土をかけた。

葉っぱだって美しいじゃないか!

花が咲かずに落胆していた頃は、「ったく、図々しく生い茂りやがって」と苦々しく思っていた葉っぱも、ジャガイモが育っていると思うと美しく感じられる。雨上がりで水滴がとどまっている状態などは、緑が眩しくて思わず見入ってしまうほどだ。

見慣れている人は何とも思わないかもしれないが、水滴の付着した葉っぱがとても美しく感じられた。いつもPC画面ばかりを見ているからだろうか。

虫食いの穴もアチコチにできてきた。害虫かもしれないが、よくわからないので虫はスルーした。虫が食っているということで、なんだか安心感もある。

ミニトマトの花が咲いた!

ジャガイモの成長に一安心していると、今度はミニトマトの花が咲いた。トマトは花が咲いて、そこに実がなるので、開花は必要不可欠なフェイズ。咲き乱れてもらわないと困る。

恥ずかしながらミニトマトの花も初めて見た。田舎出身なのでチラッと見かけたことは……(以下同文)。たくさん咲きますように!

以上、ジャガイモの花が咲かずにジリジリした日々の様子をお伝えした。この調子ならジャガイモは収穫にこぎつけることができそうだ。ミニトマトもトウガラシも成功するに越したことはないが、1/3の作物が成功すれば野球の打者なら一流である。どうせ大した世話もしていないのだから、あまり心配しすぎずに楽しみたいところだ。

次回、ミニトマトに支柱を設置!

 

STAFF CREDIT
Photography:Minoru Akiba
Writing:Minoru Akiba

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