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H2O Style

トレンドに左右されない逸品たち
~ボクの相棒、それは永遠の定番アイテム~ 第2回

2018.06.20

酸いも甘いも経験してきたOVER30(オーバーサイティ)の男性であれば、それなりの審美眼も備わっているハズ。そんな世代の人たちにこそ読んで欲しいのがこのコーナー。『H2O Style』のスタッフ自らが実際に購入し、愛用しつづける逸品たちにフォーカスをあてその魅力をクローズアップ! 第2回はパラブーツのパシフィックを紹介!

軽くて履きやすいながら、足元に大人感を構築

パラブーツといえば、フランスの老舗シューズメーカー。“シャンボード”や“ミカエル”といったラバーソール仕様のモデルが定番で、世界で唯一ソールまで自社で開発を行うというこだわりを持っている。ファッションに覚えのあるOVER30なら履いたことがある人も多いだろう。今回紹介する“パシフィック”はレザーサンダルの中でも、もはや永久定番というべき存在だ。デザインはグルカサンダルといわれるタイプ。アッパーにはパラブーツが得意とするリスレザーと呼ばれる、オイルアップされたカーフ(子牛の革)が使用されており、美しくキメの滑らかな表情ながら、耐久性に優れ、雨に強いのも特徴だ。
とにかく、このモデルの特筆すべき点は、サンダルながら大人感を損なわないところ。レザーを使っているせいもあってか、革靴の延長という感覚で履けるので、上品なスタイルにマッチする。また、かなり軽量で通気性もいいのでこれからの時期にピッタリなのだ。筆者も5年前にパシフィックのブラックを手に入れてから、快適だけど上品なサンダルの虜になり、3年前には色違いのブラウンも入手したほど。夏の大定番シューズとして、夏場はワードローブのスタメンとして活躍してくれている。

グルカサンダルとはイギリスがインドを植民地統治していた時代に、勇猛果敢で名を馳せた英国傭兵のネパール人兵士であるグルカ兵が愛用していたサンダルに由来する。(筆者私物)

この履き心地の良さの理由は、どこにあるのか。筆者はインソールのクッション性とアウトソールの高いグリップ力に由来すると考えている。またストラップによるサイズ調整と、かかと部分を包み込むサンダルなのに革靴のような構造ゆえ、ホールド感が高いので、歩きやすく疲れにくいのもその理由のひとつといえるだろう。
ショップスタッフなどファッションフリークたちもこのサンダルを愛用し、その履き心地の良さと汎用性の高さにヤミツキになっているとの話をよく聞く。だからこそ、別注やカラバリも増え続けているとのこと。今年発売されたネイビーは、撮影の時に何度かその眼で確かめたが、かなり調子がいいし、着こなしにも最高のマッチングを見せてくれそうだった。妻をうまく説得できれば、このネイビーがスタメンに名を連ねる日も近いだろう。
筆者はこの“パシフィック”を勝手に最強のサンダルと位置づけている。この記事を読んで、そのエレガントな雰囲気と履き心地の良さを兼備したサンダルを「履きたい!」と思ってもらえれば幸いだ。

自社の工場で作り出される天然ラテックス製のラバーソールがクッション性に優れる。アウトソール底面の形状はシャークソールのようにギザギザになっているので滑りにくい仕様。(筆者私物)

STAFF CREDIT
Writing:Yasuyuki Ushijima

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