Nintendo Switch 有機ELモデルを買ってみた、そして使ってみた
2022.04.01
「Nintendo Switch 有機ELモデル」を遂にゲット! 『スプラトゥーン2』や『ドラクエ10』、『DIABLO2』などでガッツリ遊んでみた素直な感想をお届けしよう。
買えるときに買っておかないと、スタートダッシュに乗り遅れる!?
今更かよ……という声も聞こえてきそうだが、ようやく「Nintendo Switch 有機ELモデル」を購入することができた。Amazonなどでは、この原稿執筆時(2022年3月10現在)も有機ELモデルは在庫切れ(従来版となるNintendo Switchはある)。大手家電量販店の通販サイトでも、予定数の販売は終了しましたと表示されているので、いまだに欲しいときに定価で買える状態ではないことに改めて驚かされる。
今回、筆者がこのタイミングで「Nintendo Switch 有機ELモデル」を購入したのは、この夏発売予定の『スプラトゥーン3』に備えるため(もちろん既にNintendo Switchは所有していたのだが、子どもに奪われてしまい……)。
なぜなら『スプラトゥーン3』は大人気タイトルの続編、ソフトが発売されるタイミングでNintendo Switchを買おうと思っても、買えない……という可能性が高いだろうと判断したからだ。ソフトの発売日にハードがなくて遊べないなんて本末転倒だし、スタートダッシュに乗り遅れてしまうのは、ゲーマーとしては絶対に避けたいからね(笑)
基本的な性能は変わらないが、有機EL液晶最高です!
「Nintendo Switch 有機ELモデル」の最大の特徴は、商品名にもあるように有機ELディスプレイを採用したこと。
実際に手に取ってみると、有機ELディスプレイの美しさ(色鮮やかな描画を実現!)はもちろんだが、それ以上に音質が良くなっていることに驚かされた。携帯モードで遊んでみると従来のNintendo Switchとはあきらかに異なるサウンド。携帯モードでしか遊ばない筆者にとって、これは嬉しい誤算! 有機ELディスプレイによる映像の美しさは当然ながら期待していたが、まさかサウンド面までパワアップしてくれているとは……。あくまでも筆者の主観だが、これだけで従来モデルとの差額5,000円分以上の価値がある! と断言できる。
さらにネットの情報によると、同梱されているJoy-Conがドリフト現象(スティックに触れていないのに勝手にスティック操作が行われてしまう現象)の対策版らしい。このJoy-Conの不具合問題は、筆者の所有していたNintendo switchもプレイ中のキャラが斜め上に勝手に移動してしまうなど、本当に悩まされてJoy-Con を1回買いなおすほどのウィークポイント。これが改善(ドリフト現象が発生しないというわけではないらしい)されているというのは嬉しい限り。
※「Nintendo Switch 有機ELモデル」に限らず、現在出荷されているNintendo SwitchやNintendo Switch Lite、ProコントローラーやJoy-Con、全てがこの対策版らしい。
従来モデルからの買い替えは不要かも!?
ただし、手放しで喜べないこともある。ネットの情報によると、液晶パネルにガラスのパネルが採用されたことで、通常モデルよりもディスプレイが割れやすいという書き込みが! 携帯時などは保護ケースにしっかり入れるなど取り扱いには十分注意したほうが良さそうだ。
さらに、これは「Nintendo Switch 有機ELモデル」に限らずだが、有機ELディスプレイは、焼き付き(画面の表示を損ねてしまう症状)に弱いという話をよく耳にする。「Nintendo Switch 有機ELモデル」の液晶の焼き付き耐性がどのぐらいあるかはわからないが、同じ画面を表示したまま放置しておくことは避けておいた方が無難だろう。
と言うようにいくつかネガティブな要素もあるようだが、総合的に有機ELモデルの使い心地はいいね! の一言。背面スタンドがガッシリしたことで、テーブルモードでゲームを楽しみやすくなったこともお伝えしておきたい。
しかしながら、ディスプレイが有機ELになったことを除くと内蔵されたSSDの容量が32MBから64MBに増え、スタンドがしっかりしたぐらい!? PS4とPS5のよう基本的な性能が大きく異なるわけではないし、遊べるソフトが異なるわけでもないので、従来モデルを持っている人が、無理をしてまで買い替えをする必要はないとも言える。
当然ながらテレビやディスプレイにNintendo Switchを繋げてTVモードで遊ぶことが多い人も、有機ELディスプレイの恩恵は皆無なので、“どうせ買うなら新しいモデルがいい”、そんな人以外は、従来モデルの方が安いし、そちらがオススメかもしれない。もちろんゲーム配信などはしないし、持ち運び(携帯性)を重視するなら、コンパクトでより軽量なNintendo Switch Liteを選択するのもあり。価格も安いしね。要は本人のライフスタイル、TPOに合わせてチョイスするのが正しい選択と言うわけだ。
何を隠そう筆者もTVには接続しない派。基本的に携帯モードでしかプレイしないので、価格もリーズナブルなNintendo switch Liteの方が間違いなく適している。しかし、switch Liteには、Switch側に画面のアウトプット端子などが存在しないためゲーム動画の配信ができない。これは『スプラトゥーン3』でゲーム動画の配信を考えている筆者にとっては致命的で、必然的にNintendo Switch Liteは購入の選択肢から外れてしまう。ぶっちゃけ有機ELモデルよりも、ポータブルでゲーム動画配信ができるようなモデルを出して欲しかったというのが正直なところだ(笑)
では、最終的になぜ「Nintendo Switch 有機ELモデル」をチョイスしたのか?
それは、このタイミングでNintendo Switchを買うなら、ニューモデルの方がいい! と思ったから(笑)
と言うのは冗談で、外見もホワイトで可愛いし、先述したようにゲーム動画の配信を考えているのが大前提。その上でNintendo Switchを携帯モードで遊ぶことが大半の筆者にとって、有機ELディスプレイの搭載は魅力の一言。
従来のNintendo Switchよりも5,000円程割高ではあるが、有機ELディスプレイの美しさ、そしてサウンドの良さ、これだけで買ってよかった! と心から思える名機。これから任天堂switchを購入しようと考えている皆さんの指針となれば幸いだ。『スプラトゥーン3』の発売が待ち遠しいぜ!
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