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H2O Style

愛車パパラッチ ~ボクとクルマ~
File_011:ボルボ V90 クロスカントリー T5 AWD(VOLVO V90 CROSS COUNTRY T5 AWD)

2020.11.30

クルマ離れが騒がれる昨今、クルマの魅力は実際に乗っている人に語ってもらうのが一番! ここではクルマを愛する人たちにスポットをあて、改めてクルマの持つ魅力をクローズアップ。11回目となる今回は、運転支援機能「インテリセーフ」を搭載したプレミアム・クロスオーバー、ボルボ V90 クロスカントリーが登場。愛車、そして彼らのライフスタイルに注目しよう。

車遍歴の中でもボルボの完成度の高さはピカイチ

これまでホンダ・シティ、ホンダ・プレリュード4WS、トヨタ・ハイラックスサーフ、三菱・パジェロV6、日産・エスティマ、三菱・シャリオグランディスと国産車6台を乗り継いできたのですが、その当時、国産車に固執していた理由は、やはり家族と出掛けるときの安心感。旅先でクルマの故障などは絶対に避けたいですからね。

ただ、子どもたちの成長とともに少しづつ私のクルマに対する考え方が変わっていき、マイカーを選択する際の条件も自然と変化していきました。一番大きかった(きっかけ)のが、子どもたちの送迎(習い事)などで妻がクルマを運転する機会が増えたので妻が使うクルマ(家族みんなが乗れるRV車)と自分のクルマを分けるようにしたんです。そこからですね、自分だけの、キャラ(個性)が強いクルマが欲しくなったのは(笑)

最初に手に入れたのが、初の外国製となるローバーのミニ。かなり手がかかって家族にはすこぶる評判が悪かったのですが、このミニには特に思い入れ(愛着)があって、今思うとずっと所有しておけばよかったなと後悔しています(苦笑)。そのローバー・ミニから外国産車を3台(アルファロメオ・147、アルファロメオ・156GTA、アルファロメオ・スパイダー、ジープ・ラングラー)乗り継いだのですが、たしかアルファロメオのスパイダーが故障したときでした。代車を頼んで乗ったのがボルボのV50だったんです。それに乗ったときに“完成度の高い車だなぁ”としみじみ感じて。これがボルボとの出会い(運命的な)でした。

ゆったり安心して乗りたいという願望を叶えてくれる

ボルボは、見た目の印象は特別キャラ(個性)の強いクルマではないのですが“乗っていて安心感のあるクルマ”というのがファーストインプレッションでした。とにかく走りのバランス感がよく、派手さがあったりパワーがあるわけではないけど平均点が非常に高いと感じたんです。正直、自分の中でボルボはあまり興味を引くクルマではありませんでした。ところが乗ってみると、目からウロコじゃないけれど、なんて(バランスの整っている、クオリティの高い)いいクルマなんだ……と自分の中で評価が180度変わった瞬間でしたね。走る、曲がる、止まる、クルマの本質の部分のポテンシャルがとにかく高い、ここに運転支援機能などの付加活も加わってくるわけですから、きっと酸いも甘いも経験してきた大人の男性なら、この凄さ共感してもらえるはずです(笑)

すぐにV50を購入しボルボオーナーの仲間入り。ここからですねボルボとの長い付き合いが始まったのは。今では妻がボルボV40ディーゼルに乗り、私がV90クロスカントリーに乗るという、まさにボルボにゾッコンというわけです(笑)。
ボルボのオーナーが共通して言うのは、どんなに血の気の多い飛ばし屋でも無意識のうちに“ボルボはスピードを出さずにゆっくり乗りたくなる”ということ。これは実際に乗ってみるとわかります。自分もスピードを出すほうではないんですが、ゆったりとした気持ちで安心してクルマに乗りたいという願望があります。ボルボV90クロスカントリーはそれにしっかり応えてくれていると思いますよ。最近、よく耳にするのが“人生最後の車はボルボにしたほうがいい”という文言です。それが確かにわかるなぁ……と61歳になって思いましたね。

ボルボV90クロスカントリーの魅力は、見た目のヴィジュアルにもあります。パッと見はジャンルでいえばステーションワゴンなんですが、前から見るとセダンのようにも見えるし、後ろから見るとSUVのようにも見える。その3つを融合させたような、いわゆる“スカンジナビアスタイル”という部分もなかなか味わいがありますよね。これはディーラーの営業マンがよく使う謳い文句らしいですけどね(笑)。パワー的には250~260馬力だったと思いますが、排気量はあの大きさで2000㏄しかないんですよ。それはターボを積んでいるので、そのターボで出足を稼いでるのかなという感じがしますね。もちろん街乗りから高速道路までパワー不足を感じたことは一度もないですよ。

エンジンのソフトウェアのアップグレードで馬力もアップ

今乗っているのが、V90 T5 AWDというタイプで、その上にT6というグレードもあるのですが、そのT6は300馬力ぐらいあって、少しオーバースペックだなと思っていました。自分はT5の250馬力でも満足していたのですが、昨年、ディーラーからのおすすめでPolestar Engineered Optimisation(ポールスター エンジニアード オプティミゼーション)でエンジンのソフトウェアをアップグレードさせたんです。そしたら10馬力ほどパワーアップしちゃって。高速道路の合流などで加速した時も、本当に後ろにのけぞるぐらいに“グンッ”とスピードが出るので、結果論としてアップグレードしてよかったなと思いました。

もうすぐ工房で作っているカヌーも完成するので、少し気が早いですがカヌーが積めるようにキャリアも装備しています(笑)。このV90にカヌーを積んで、紅葉の時期の中禅寺湖でカヌーに乗るのが当面の夢ですね。

正面から見ると、一瞬セダンのように見えるエレガントなフロントマスクが、このV90 クロスカントリーの特徴でもあり魅力の一つ。

エレガントなフロントマスクに対し、リアはSUVらしい力強さを感じるエクステリア。バンパー部分には“CROSS COUNTRY”という刻印も入る。

搭載されるエンジンはB420。187ps/5,500rpm、350kgm/4,800rpmを叩き出す(水冷直列4気筒DOHC 16バルブ)。カタログ値ではリッター13.1キロ。実際には高速道路でリッター15.9キロ、街乗りだと10.2キロぐらいだとか。

センターコンソールには必要最低限のボタンしか存在せず、代わりに9インチのタッチスクリーン式センターディスプレイを装備。運転にかかわる情報は12.3インチのデジタル液晶ドライバーディスプレイにわかりやすく表示される。上質な本革レザーのシートもプレミアムSUVならでは。

T5 AWDのエンブレムの横にアップグレードした「Polestar Engineered」のロゴが入る。滝谷さん曰く「結果論としてアップグレードして正解だった」そう。

オーナープロフィール
滝谷 元さん/歯科医 乗車歴:約2年
H2O Styleクルーとは、カヌー工房で出会い、同じカヌーを作る仲間として交流を深める。最近は待望の孫も生まれ、カヌーを作りつつも充実した日々を過ごす。ジャズにも造詣が深いことから自作のスピーカーやスピーカーラック作りにも挑戦中。試行錯誤しながら作っているのがとても楽しいとのこと。

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◆愛車パパラッチ
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STAFF CREDIT
Photography:Ren Kanai
Writing:Yasuyuki Ushijima

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