たかが1%、されど1%

ここのところバタバタとしていて、思い返せば夏らしいことをたいしてやらずに平成最後の夏が過ぎていくわけですが、皆さんはいかがお過ごしだろう？　猛暑が続く中も、うちの肉食系ロボアドくんは相変わらず結構な頻度で売買してるっぽい。しかも調べてみると、どんだけ売買しても手数料は預かり資産の1％だそうな。売買手数料だけでなく、委託手数料、為替手数料などもすべて含まれて年率1%なのだそう。素人にはこの1%という数字が高いのか安いのかはわからないが、まぁ10万円預けて年間1000円、100万預けて年間1万円。まぁ妥当なんじゃないかと思う。ちなみに3000万円以上だと0.5%だそうだ。

そう考えるとTHEOは100億円集めて最大1億円、1000億円集めても最大10億円の手数料しか得られない。そこには様々な手数料が含まれていて、当然システムの運用費用だってかかるだろう。1%で稼ぐというのはなかなか大変なことなのだなぁ、などと考えているとTHEOで『夏のボーナス入金キャンペーン』なるキャンペーンが始まっていた。10万円の入金で1%にあたる1000円プレゼントしてくれるという。入金分の１年分の手数料が無料ということか。なんと太っ腹な。と、大して考えもせず10万円をクイック入金してみた。このクイック入金がクセモノで、尼ポチのごとく楽。毎月キャンペーンがあったら3000万円なんてすぐに到達してしまいそうなレベル。そんな金ないけど。とりあえずクイック入金とキャンペーンには気をつけなければ。

ポイントは長期運用。わかってはいるけど気になる収支

というわけで8月3日の時点での保有銘柄は表1の通りである。目立って増えたのはユーロ圏の大型株を指標としたVGK。VTV、VOE、IYRといったアメリカの大型・中型株やリートに連動する銘柄を売却しての購入となっている。これは分散投資の地域の分散というやつなのだろうか？

◆表１

一方、ここまでの資産の変動は表2の通り。まぁ10年、20年の長期運用を考えているのに、数カ月の変動を機にすることは意味がないものかもしれないが、やはり気になる。こうみるとなかなか一本調子には上がらないものなのだなと気づく。たしかに北朝鮮問題、貿易摩擦、トルコ問題などなど、経済に興味がなくても目につくネガティブなニュースがつづいていたのが原因なのか？　こういう時はおとなしく貯蓄なのかとも思うが、まぁ年単位で気長にロボアドくんを信じることにする。

◆表2

そういえば、ずっとロボアドくん、ロボアドくんと呼んできたが、じつはうちの肉食系ロボアドは女性だったりして……。髪の毛をアップにして、タイトスカートがよく似合う、切れ長の目のクールビューティーなロボアドさんを勝手に想像してみた。そんなとき、THEOはiPhone版のみアプリがあることを知る。早速昔使っていたiPhoneにアプリをインストールしてみると、そこにはまるで子どもが描いたようなマヌケ面のキャラクターが……。こんなやつに自分の老後を託しているかと思うと、途端に不安になってきた。大丈夫か？

STAFF CREDIT
Photography：Takaaki Tsukahara
Writing：Takaaki Tsukahara
Illustrations：Uruma Tikara