視覚・聴覚・味覚……五感で心に潤いを。
夏野菜を食そう。「京まんじゅう」
2018.08.14
好きなコトやモノに囲まれて生活するのも幸せですが、あえてこれまで慣れ親しんだことがない世界に身を投じてみることで新しい発見もあるはず! そこで、デザイナー宇留間能力が“五感への刺激”をテーマーに音楽や書籍、食材など、いま改めて触れてもらいたいモノやコトを紹介していきます。
ナスにして「まんじゅう」と名乗るその形
まず第一声が、なんだ?これ? だ。毎月送られてくる野菜の中に、今回は自分にとって突拍子もないものが入っていた。その名も「京まんじゅう」という。
見慣れた人には何を言っているのだろうだと思うのだが、自分にとって「ナス」って、ぶにょーってシリが若干膨らんでアールを描いてる普通のあれですよ。スーパーで見かけるでしょ。で、他にも形に見慣れてない感のあるのは同じ京都の「賀茂茄子」とか。こんな、かぼちゃ? 的なスタイルのナスなんて見たことないし! ということで取り上げてみた。
まずはその大きさ。見てよ。PS4のコントローラと大して変わらない。大人の握りこぶしより若干でかいかも。さらに切ってみたら、デカっ(笑) 自分のまな板じゃデカすぎて邪魔なんですけどーっていうくらいでかい。切ってみて、なんか身が瑞々しいし、匂いもふんわりナスのいい香りがするんだよね。こりゃ美味しそうだと期待が膨らむ。さて、どう食そうか。普通に考えられるのは「田楽」「煮浸し」あたりか。しかし、今回のチョイスは「ひき肉炒めの甘味噌和え」でいってみた。
材料:
京まんじゅう1こ
ひき肉(適量)
甘味噌(味噌、砂糖、酒、みりん)
ルッコラ(3束くらい)
ルッコラは余ってたので一緒に炒めてしまったのだが、これが実に美味しかった。ルッコラとひき肉、味噌とナスが絶妙すぎる! 京まんじゅうは非常にオーソドックスな、切った時の想像通りで癖もなく、いい塩梅の風味でしかも肉厚な身が食べ応え十分。本当に一口大に切らないと火が通りにくいから半生になるけど、それはそれで美味しかった。
「京まんじゅう」。見てくれと違い、非常に繊細ないい味。久々に「夏野菜」を堪能できて幸せいっぱいな食事でした。