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【H2O Farmプレイバック 13】 H2O Farmで野菜作り! ~葉ネギはロングテイル~

2023.04.28

埼玉県飯能市にある「H2O Farm」は、夏を迎えた。灼熱で知られる埼玉は、降水さえあれば野菜の天国。夏野菜の収穫がドカンドカンと始まる頃合いだが、その前に触れておきたい作物がある。それは前年の10月に種を蒔いた、葉ネギだ。
※【H2O Farmプレイバック】 は、過去(2020年夏から2022年3月)の活動内容を振り返りまとめたものです。

葉ネギの収穫時期はとても長い

すっかり夏になり、H2O Farmには燦々と太陽の光が降り注いでいる。ここから何回かは、夏野菜の収穫の様子をお伝えしたいのだが、その前に説明が必要な作物がある。
それは、葉ネギ。前年の10月中旬に種を撒き、冬を越して春を過ぎ、いま夏を迎えている作物だ。なぜ「今回は葉ネギを収穫!」といった報告をしてこなかったかというと、収穫できる期間がものすご~く長く、一回一回の収穫量も地味だからだ。じつを言うと春から随時、必要なときに切り取って持ち帰るスタイルで何度も収穫してきた。
そして夏真っ盛りの今、収穫期が終わる気配は、ぜんぜんない。

はやいとこ夏野菜の収穫について報告したいのだが、スルーするわけにもいかない葉ネギ。10ヵ月ほど前に種を蒔いた、今のH2O Farmの最年長作物だ。

収穫時期も長いが育成期間も長かった

種を蒔いてからたっぷり10ヵ月、葉ネギはひっそりと成長を続け、春以降はちょいちょい地味に収穫できていた。ドサッと収穫して「さあ見てください!」と記事の見栄えを優先してもよかったのだが、葉ネギは必要な分だけ切り取って収穫すると、また葉が伸びてくる。一度に大量に食べられる野菜でもないので、必要に応じて収穫しながら特に取り上げずにいたところ、夏になってしまったのだ。
それでは昨年からつづく葉ネギの成長を振り返ってみよう。繰り返しになるが、まだまだ収穫時期は終わりそうにない。

種を蒔いてから約1ヵ月。とても細く、か弱い葉がピンピンと伸びてきた。マルチ有りとマルチなしの2パターンの植え方をしたのだが、それは種が大量にあったのでマルチ面積が足りなくなっただけのこと。今から思えば、マルチはあってもなくてもどちらでもよかった。

さらに約1ヵ月が経過。ときは12月上旬、種蒔きから51日後の様子だ。気温が低いからか、とくに代わり映えのしない葉ネギたち。

クリスマスの頃、マルチを張っていたスペースに雑草が目立つようになってきた。

さすがマルチの保温性で、雑草の除去に一苦労。肝心の葉ネギには特に変化がない。

年が明けて、2月下旬の様子。だいぶネギらしくなってきたし、顔を近づけて匂いをかぐと、たしかにネギの香りがした。

3月下旬、種蒔きからたっぷり半年が経過。春が訪れて気温も高くなりつつあり、もうすぐ収穫できそう。ちなみにマルチは雑草の巣窟となるので、剥がしてしまった。

4月下旬、もはや成長具合は申し分ない。このくらいの頃から、メンバーは伸びているものを切り取って持ち帰るように。ただし大量に採っても困る野菜であり、メンバーはH2O Farmを訪れるたび、少しずつ地味に収穫していた。

6月半ば、伸びすぎて成長を終え、枯れる葉も出てきた。メンバーは葉ネギに対して贅沢になり、状態のいいものだけを収穫するようになっていた。

7月上旬、雑草に負けず劣らずのたくましさである。葉ネギは半年もの長期間にわたって収穫できるそうで、H2O Farmの葉ネギはまだまだ収穫を続けられそうだ。おそらく10月に食い込むのではないかと思われる。

まだ葉ネギの収穫は続くのだが、他の作物の収穫回にいちいち「葉ネギも採りました」と挟み込むのも煩雑なので、ひとまずイラストからは割愛する。というわけで、葉ネギは記事上での扱いに困るほどの成功作物となった。

Special Thanks
■ひより農園 https://hiyorifarm.com

 

Photography:H2O Style
Writing:Minoru Akiba

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