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【H2O Farmプレイバック 12】 H2O Farmで野菜作り! ~虫食いだらけのカブを収穫~

2023.03.31

梅雨まっただ中、6月中旬の「H2O Farm」。雑草が日に日に勢いを増し、春先には全体的に茶色かった畑が、緑一色になりつつある。さて今回は、カブを収穫する。まさに畑が茶色かった春先に植え、梅雨空の下、収穫日を迎えた。
※【H2O Farmプレイバック】 は、過去(2020年夏から2022年3月)の活動内容を振り返りまとめたものです。

成功例の少ない作物・カブ

H2O Farmは無農薬・化学肥料不使用で運営している。非常に健康的な野菜をつくっているわけだが、メンバーが素人集団ということで失敗も少なくない……というか成功例に乏しい。
なかでも大根やカブ、ラディッシュといった根菜はほとんど上手くいったことがなく、カブの収穫を迎えた今日、いまひとつポジティブな気持ちにはなっていない。「そんなに大きくはなっていないかも……」「スが入っているかも……」といった具合だ。ちなみに「ス」とは漢字で「鬆」、骨粗鬆症の「鬆」であり、カブの内部がスポンジのようになってしまって、味が落ちる状態。
はたして今回のカブの運命は……!?

6月中旬のこの日、カブの収穫を行うことに。早いと小さすぎるし、遅いとスが入るしで、タイミングが難しい。

今現在のH2O Farmは、このような育成状況。今回は白カブと赤カブを収穫!

収穫を迎えたカブの畝。他の作物が絶賛成長中のなか、茶色い葉っぱも目立つ。

カブの遍歴を見てみよう

収穫の前に、カブの成長遍歴を振り返ってみる。カブの種を蒔いたのは、3月半ば。今日が6月の半ばなので、育成期間はちょうど3ヵ月だ。
種を蒔いてから半月もすると芽がみっちりと出てきて、4月上旬には間引き、5月下旬にも間引き……と成長具合はいたって順調だった。ちなみに最後の間引きのとき、成長が著しい一部の赤カブを収穫している。それから半月後の今日、全カブを収穫することに。

種を蒔いてから20日ちょっとが経過した4月上旬。筋を掘ってパラパラと種を蒔いたので、どうしても密集している部分があり、間引きした。

4月下旬の赤カブの様子。手前の数本だけやけに育ちがいい。

こちらは4月下旬の白カブ。赤カブに比べると全体的に葉が小ぶりだ。

間引きから1ヵ月ほど経った5月下旬。この日も間引きを行った。赤カブの手前側の成長が著しい。

成長の早い一部の赤カブは、間引きのついでに収穫することに。7個の赤カブを引っこ抜いて持ち帰った。

すべてのカブを抜いてみると……

成功体験の少ない根菜ということで、不安を抱きながら収穫スタート。うんとこしょ、どっこいしょ……と掛け声を合わせるまでもなく、指先でひょうひょいと抜くことができた。そう、全体的にすごく小さい。
しかし1畝まるまる使っただけあって、小さくとも個数自体は多い。それはそれで丸ごと調理に使えるなどメリットもなくはないのだが、問題はスが入っているかどうか。結果は下の写真でご確認いただきたい。

ピンポン玉のようなカブを次々と抜いていく。覚悟していたとはいえ、やはりすごく小さい。

こうして見ると小さいながらも無事収穫できた感があるが……。

裏側には大きな虫食いの穴が。まあ1つ2つなら仕方ないと思いきや……。

虫食い済みのオンパレードだった。もっと早く収穫すればよかったのだろうか、いやしかしそれでは小さすぎたと思うし、なんとも歯がゆい。

白カブに比べて育ちのよかった赤カブも、ご覧の通り。カブを育てていたつもりが、たくさんの虫たちを飼育していたようだ。

もちろん中には無事だったカブも。1畝全部に植えたことによる、母数の多さによって難を逃れたカブが存在してくれた。

収穫したのはこれだけ。スが入るかどうかを心配していたのだが、結果は虫にやられていた。とはいえこれらのカブは、メンバーにとってプライスレスなカブ。美味しくいただきたい。

カブの収穫を終えた図。そろそろ夏野菜の収穫も始まるが、前年に植えた葉ネギがまた未収穫。その顛末は次回で!

Special Thanks
■ひより農園 https://hiyorifarm.com

 

Photography:H2O Style
Writing:Minoru Akiba

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