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これがラスト!? イバラの道、再び……。
カナディアンカヌー作り第49回 ~いよいよ最後の研磨へ~

2021.11.22

夏の間は晴天に恵まれたカヌー作りだが、実は、ここにきてカヌーの制作日には必ずと言っていいほど雨が降る……。もちろん、名栗カヌー工房は、室内での作業も可能だし、屋外の作業スペースにも屋根があるから基本的に天候に左右されることなくカヌー作りに集中できる(FRPのコーティング作業だけは天気だけでなく湿度なども気にする)。しかし、目の前には名栗湖が広がり、山々に囲まれた工房はまさに絶景! 晴れると最高に気持ちがいいロケーションだけに、やはり晴れて欲しいのが本音。しかしその願いも叶わず、残念ながら今回も朝から小雨が降る空模様……。テンションは若干下がり気味だが、今回から仕上げの研磨に入ってくるので気を引き締めて作業をしていきたい。

カヌー作りの最後の戦いはやはり研磨だった

前回はクルーも大好きなFRPコーティング作業を行った。あっという間に時間が経って達成感も得られた作業だったが、今回はいよいよ仕上げの研磨に取り掛かる。研磨は確かに苦労するし、進行具合もわかりづらい。ただ、カヌーの仕上がりや完成度を決める重要な作業になるので、気合を入れて取り掛かりたいところ。

前回は船底の強度を高めるべく、FRPコーティング作業を施した。船体が完成に近づいていく姿は、やはり気持ちがいいと再確認した。

◆研磨はカヌー作業の大部分を占める

本日の作業は研磨だと知りつつも、工房長の町田さんに作業内容を確認。「研磨は根気が必要です! 仕上げの作業なので頑張ってください」と激励される。頑張ります!

ミニサンダーを使うためにコードリールを用意する。この作業もいつものルーティーンとなっている。

前回行ったFRPコーティングもしっかり定着している。一見このままでも良さそうだが、コーティング時にガラスクロスがそのまま硬化して凹凸ができているので、表面を平らにしなくてはならない。それが研磨なのだ。

本日はあいにくの小雨模様。ただ屋根のある場所なので、外気を感じられて、気持ちよく作業できる。

ミニサンダーの音が、静かなカヌー工房のまわりに響く。やはり音がするので、作業中は無言に(笑)。ここでお昼の時間を迎えた。

◆工房にはカヌーを作る新たな仲間が!

午後も小雨が続く。ただ工房の周りの山々や名栗湖には靄がかかって、幻想的な雰囲気に。

そんななか、工房にはカヌーを作る新たな仲間の姿が! 10月からカヌー作りをスタートし、抜群のチームワークでどんどんカヌーを組み立てていくLUCKS estate(ラックスエステート)のメンバー。代表の小川さん曰く「これは社員研修の一環です(笑)」とのこと。これからも宜しくお願いします!

研磨は本当に絵面が変わらない(苦笑)。外側の補強した部分もしっかりミニサンダーをかけていく。

時には手作業で磨くとキレイになる箇所も。クロスの継ぎ目の部分はラインになってしまうのだが、そのラインもサンドペーパーで磨くとしっかり凹凸が消える。

ここで事件が! ウッシーがまたやらかした……。張り切って削りすぎてしまい、クロスが剥がれて木の地肌が見えている。これはまたクロスを貼って補強しなければいけない手間が増えるのだ(怒)。
ここで、本日の作業は終了。

◆本日の作業は終了!

◆Before
FRPコーティングで光沢のある表情だった船底部分が……。

◆After
ミニサンダーや手作業で研磨したことで、白くなり、凹凸がない滑らかな表面になった。

本日は一日中、研磨作業に明け暮れた。作業中はみんな無言になってしまうが、これはしっかり集中しているから。その証拠に、研磨しなければいけない部分も、残りがあと3割ぐらいになった。研磨作業が終われば、もう完成は目の前だ。悔いのないように残り少ない作業工程を丁寧にこなしていきたい。第50回へ続く。

作業の様子をYouTubeチャンネルでCheck!

カナディアンカヌー作りのコーナー(過去記事)はこちらから!

◆カナディアンカヌー作り
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STAFF CREDIT
Photography:Natsumi Kakuto
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:H2O Style

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