トレポンとペリカンケースの組み合わせは、まさに大人の嗜好品!
2021.01.25
買って後悔したモノは? と聞かれると、これまで沢山無駄な買い物をしてきたな……と落ち込むOVER30(オーバーサーティ)も多いはず。そこで今回は、趣味のサバゲーで買って良かったモノをクローズアップ! 筆者の主観だらけの内容ではあるが、購入を検討している人の肩を押すきっかけとなれば幸いだ。
所有欲を満たしてくれる逸品たち
大人の嗜好品として大切なのは、性能(パフォーマンス)もさることながら、所有欲を満たされるかどうかも需要なファクターの一つ。そういった観点から筆者が購入したもので大満足している逸品が、このプロフェッショナルトレーニングウェポン、通称トレポンだ。
「ガスブロからトレポンへ サバゲーマーの憧れ!? Professional Training Weaponってナニ?」の記事にもあるように、トレポンを手に入れてしまうと新しい電動ガンが発売されても全く興味が湧かなくなってしまうから不思議だ。
サバゲーを愉しむうえで、性能面だけをみれば、某国内メーカーのエアーガン(電動orガスブロ)でも十分なのは間違いないし、いまや海外メーカーの電動ガンも性能そして信頼性が数年前とは比べ物にならないほど劇的に向上している。とくに海外メーカーにおいては、いまや当たり前のように電子トリガーが内蔵されたモデルが増え、これまでトレポンの独壇場だったレスポンス(セミオートのキレの良さ)を脅かす時代となっている。
外装のリアルさにおいても、実銃メーカーからライセンスを取得する海外の人気ブランドを筆頭に、近年では実銃を手掛けるブランド(海外)がそのままエアソフトガンを販売するトレンドができるなど、実パーツをそのまま装着できるという点を除けばリアルさにおいてもトレポンの優位性はほぼないと言っても過言ではない。また剛性面においても、基本的に海外ブランドの製品は金属パーツを多く使っているモデルも多く、トレポンと同等のモデルが乱立しているといってもいい。
実銃さながらのリアルな動作を求めるならガスブロ(昨今ではDASも)には絶対に勝てないし、ことポテンシャルにおいては、今やトレポンに圧倒的な優位性は皆無である。かろうじてグリップの細さ、そしてトレポン独特の素直な弾道だけが唯一無二の存在であると筆者は考える。しかしながらその特徴である、一度でも握ってしまうとガスブロでさえも違和感を感じてしまう程、手に馴染む細身のグリップ感。そして40m付近までターゲットに真直ぐ飛んでいく……この“素直な弾道の良さ”などはトレポンを実際に撃ってみた人、使ったことのある人にしかわからない(筆者のトレポンは箱出しではなく、某専門ショップに組んでもらったものなので要注意)だろうが、この点だけでも高額な対価を支払う価値があると筆者は思っている。
とはいえ普通の電動ガンが何丁も買えてしまうほどの価格なのに、圧倒的な優位性が無いトレポン。それでも、トレポンがいいのはなぜなのか?
それはトレポンが好きだから。
ランボルギーニやフェラーリと同じ
この価値観はクルマに似ていると思う。速さ=最高速度に優れたクルマを購入しても、日本の公道では法定速度が決まっている。剛性=衝突安全基準をはじめ、どのクルマも細かい安全基準を厳守して作られている。もちろん、クルマの車種、サイズなどによってポテンシャルは異なるものの、最低限の安全基準はどのクルマもクリアしているはず。
運転して目的地に移動するだけなら、国産でも軽自動車でも、なんでもいいわけだが、なぜ高額なスーパーカーを買うのだろう? なぜ高級車を買うのだろう? それは好きだから。そして所有欲を満たしてくれるからではないだろうか。誤解を恐れずに言ってしまえば見栄である。見栄と思われてもいいのだ。商品にその価値を認め、欲しいと思った人、そして買える人が購入しているのだから。
はっきりいって世の中全てが自己満足の世界
自己満足の世界。それはペリカンケースも同様だ。サバゲーフィールドまでの鞄代わりと考えているなら、無駄でしかないだろう。しかし見方を変えると、まったく違う答えが見えてくる。
ただただ重いペリカンケースも、大切なアイテムの収納ではなく保管するという観点から考えると意識が変わってくるから不思議だ。落下の衝撃などから大切なアイテムを守ってくれるタフネスボディ。高い気密性が水や砂埃などからも、その中身を守ってくれるなど、ただモノを運ぶだけのケースとしてとらえるのではなく、大切なモノの保管も兼ねるという意味で、ペリカンケースはこれ以上ないハードケースである。だからこそ世界中でカメラ機材を筆頭に壊れては困るもの、大切なモノを収納するケースとして多くのプロフェッショナルが愛用しているわけだ。どんなモノでも、見る角度、視点を変えるだけで、考え方や捉え方、そして結果が180度変化する。
このケース一つで電動ガン一丁が買えてしまう値段ではあるが、高額なトレポンを保管するのにはこれ以上ピッタリなものはないだろう。その確固たる信頼性から実際に世界各国の軍隊などでも使われているし、銃社会のアメリカでは実銃を収納している人もいると聞く。そして何よりもこのハードケースはカッコいい! どんなモノであれスタイリッシュさは大事。“重い”という一点だけを除けば機能美も申し分なし。もちろん所有欲も満たされる。
趣味だからこそ、自己満足に浸る。トレポン、そしてペリカンケースはまさに大人の嗜好品という言葉が相応しい逸品だ。
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Writing:H2O Style