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カナディアンカヌー作り第24回 ~内側のFRPを研磨する~

2020.07.13

新型コロナウイルスの流行により、全国に非常事態宣言が発動。その影響からカヌー工房自体も営業を停止せざるを得なくなり、我々のカヌー制作も作業自体が行えない状況が続いていた。しかし、5月25日に首都圏を含む全国の発令されていた非常事態宣言も解除。6月19日には一部の都道府県に発令されていた移動制限も解かれ、満を持して3月以来の作業となるカヌー工房へ向かうのだった。

最後の戦い! 難関の内側FRP研磨に挑む!

3月に行った最終作業では奇跡的に区切りの良い、内側FRPコーティングまで終わらせていた。約3ヵ月も間があき、FRPは完全に固まっているので、今回の作業は内側FRPの研磨ということに。工房の方も口をそろえて「内側の研磨は時間がかかるし、苦労しますよ」という作業だけに気を引き締めていきたいところ。

前回の内側FRPから約3ヵ月という時間があいてしまった。作業の勘や感覚を戻すのも大変そうだ。

◆久々のFRP研磨に気合十分!

作業当日は名栗湖周辺も30℃に到達するぐらいの夏日。外で作業するには申し分なし。カヌーを外に出して、作業を開始する。

まず、工房長の町田さんから研磨についての注意が。ガラスクロスが硬化して飛び出ている部分は手などに刺さってしまうこともあり、危険なのでまずは作業する前に内側からミニサンダーを当てて、飛び出た部分を切り取っていくことになった。どこを研磨したかわかるように担当の範囲を決めて、作業スタート。

硬化したクロスの飛び出た部分を、ガンネルに沿って削っていく。

ガンネルの縁に沿ってミニサンダーを当てると、面白いように硬化したクロスが除去されていく。

除去したクロスの切れ端。とがった部分は刺さるし、ひっかけてしまうと血が出るほどに痛いのだ。

カヌーの内側にミニサンダーをかけていく。小気味いい音を立てながら、白い粉が舞っていく。

研磨作業時に出る粉塵は、肌につくとかゆくなることもあるため、その対策も兼ねて今回から新ユニフォームでカヌー作りに望むクルーたち。

夢中で作業していたらお昼の時間に。気温もぐんぐん上がって、熱中症に気をつけなければならないほどに。午後も気をつけながら作業したいところ。

昼食時には、YouTuberのような動画の作成にも挑戦。ネタはありがちな「コンビニで売っているものでアレンジ飯」という企画。しかし、工房長の町田さんが隣でマイ皿を持参した「サラダチキンをトッピングしたコールスローサラダ」を実践中。OL顔負けのランチメニューに町田さんのほうがクオリティーが高いじゃん! と撃沈(涙)。その時の動画も近々アップするとかしないとか……。こうご期待。

◆午後の作業開始! 粉塵対策の前に暑さ対策!!

午後の作業をスタート。本日は気温が30℃に近づくほどの夏日。粉塵でかぶれ(※個人差があります)ないようにGジャンを着ていたが、汗が滝のように流れるのでたまらず上着を脱いで作業する。ここから夏にかけては熱中症のケアが必要不可欠というわけだ。

内側のFRP研磨はカヌーの内側に手を入れてミニサンダーをかけるため、外側のFRP研磨よりも体勢が辛くなる。休憩をしながら作業を続けていくが、どうしても集中力が切れてしまうことも……。

そんな時は目の前にある自然に目を向ける。昨年の台風からかなり濁っていた名栗湖。湖の色も随分、元に戻っている。自然の自浄能力の凄さを感じさせる。水の色も綺麗なことから湖に飛び込んでしまいたい衝動に駆られるが、危険なのでやめておこう(苦笑)

FRPコーティングを研磨すると、このような白い粉がでてくる。これは体にとって有害なので、ゴーグルやマスクは必須となるのだ。頃合いを見てエアコンプレッサーで吹き飛ばす。

エアコンプレッサーをかけると、ふわっと粉塵が舞う。この瞬間、カヌーがきれいになるので、意外とストレス発散になる。

ミニサンダーにはサンドペーパーを装着して研磨するのだが、作業を続けると研磨面がすべて剥がれて、レンガ色の地がでてくるのだ。

ミニサンダーで疲弊しきっていたところに工房長の町田さんからお助けアドバイスが。ディスク・グラインダーでFRPの空気が入った個所やFRPが分厚く塗られた部分を削る作業をやったほうがいいとのこと。違う作業をすると集中力も戻り、作業効率も良くなるのだ。そんな作業を繰り返すと作業終了の時間に。

◆本日の作業はここまで!

左側の白くなっている部分が研磨した箇所。1回だけではまだすべての内側FRP研磨を終えることはできない。次回も悪戦苦闘しながらFRP研磨を続けることになりそうだ。
緊急事態宣言も解除され、カヌー工房の営業も再開した。作業できることは嬉しいことだが、まだまだ油断は禁物。マスク着用を忘れず、ソーシャルディスタンスに気をつけながらの作業を続けていくことになりそうだ。次回、第25回へ続く。

◆作業の様子を動画でCheck!

 

STAFF CREDIT
Photography:Ren Kanai
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:Ren Kanai

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