投資への敷居をぐっと下げてくれたAIロボアド投資

そろそろ老後のことを考えねばと思いつきで始めたAIロボアド投資。あわよくばやってるうちに資産運用に興味を持って、投資はなんたるかを勉強し、ゆくゆくは自分でガンガン運用するんじゃないかと淡い期待を抱いたのだが、そんなことはまるっきりなかった。それでも10年後、20年後のリアルな資産の推移をグラフで見てると危機感を抱き、老後の資産形成に興味を持ったのは事実。結局、今では毎月ロボアドに20000円、iDeCoに68000円、小規模企業共済に70000円を投資している。1年前の自分ではまったく考えられないほど老後のことを考えているのだ。きっとAIロボアド投資を始めていなかったら今でもガンガン旅行に行き、欲しいものを買い、後先考えずにお金を使っていたに違いない。それもこれも間抜けづらのロボアドくんのおかげだ。

◆表1

動きがないのは良い便り？

さて、今月のロボアドくんはリアロケーションの対象月でないからなのかほとんど動きはない。7月24日時点で＋1.62%のプラスとなっている。グロースの銘柄は変わらず。インカムでは残存期間3～10年の米国債に連動するVGITから残存期間7～10年の米国債に連動するIEFに変わったことのみ。インフレヘッジも銀に連動するSLVが加わったぐらいか。素人目に見ればダイナミックに構成銘柄が変わってくれた方が嬉しいのだが、まぁ順調なのであろうと勝手に解釈する。

◆表2

老後の資金も大切だけれども……。

さて、ロボアドと共に過ごした1年2カ月。自分のようなズボラな人、投資に関する知識がまったくない人、自分の時間を余計なことに取られたくない人には是非ともオススメしたい。今の自分に最適なポートフォリを提案してくれ、それに対して忠実にそして淡々と投資やリバランスを行ってくれる。逆に投資に詳しい人、投資に時間を割くことを厭わない人、常に冷静な判断のできる人はロボアド投資は必要ないのかもしれない。そういう人はそれこそ株式や債券、投資信託や海外ETFのほうが手数料も安く、もっと効率的な自分だけのポートフォリオを構築できるはずだ。例の2000万円ニュース以降、身の回りでもちょいちょい話題に上る老後の資金問題。遊べるうちに遊びまくるのもいいが、OVER30なら早めに手を打っておくのもひとつの手かも。もっとも自分の場合は老後の資金問題以前に、結婚できない問題が……。こっちの方がハードル高いなぁ。

STAFF CREDIT
Photography：Takaaki Tsukahara
Writing：Takaaki Tsukahara
Illustrations：Uruma Tikara