クリエイターの嗜好品
~ユナイト ナインPR大桃さん~ 第1回
2018.11.30
誰しも、お気に入りのモノがひとつやふたつはあるだろう。だからこそファッション業界で働く、デザイナーやプレスなどのクリエイターたちがどんなものを選び、愛用しているかは気になるところだ。今回から始まる新連載“クリエイターの嗜好品”ではタイトルどおり、毎月、ファッション業界で働く人々の、これぞという嗜好品をその人の目線から語っていただこうと思う。今回はユナイト ナインでプレスを務める大桃さんのお気に入りを紹介していきます。
クラシックな雰囲気や風合いを持つモノが大好物
レミ レリーフやキャル オー ラインなど国内外の人気ブランドのPRを担当するユナイトナインでプレスを務める大桃さん。キャンプやサーフィンなど、多趣味な一面を持つものの、やはり一番関心が高いのは“服”と断言する。
「アウトドアを中心にいろいろとアクティビティをかじってはいますが、一番興味が尽きないのはやはり“服”。好きだからこそだからこそ仕事にもできたし、自分の嗜好品というなら絶対に“服”だと思います」
そもそも大桃さんが服に興味を持ち始めたのは、どういったところがきっかけだったのだろうか?
「高校の時、エイプやノーウエアといった裏原宿ブランドのTシャツを着ている先輩に憧れて、自分も裏原宿ブランドを着るようになりました。そこから自分で様々なスタイルに挑戦していって、今、現在のスタイルに至るという感じです」
大学在学中も服への情熱は冷めず、多種多様なスタイルに挑戦していった。卒業後、就職したのは大手セレクトショップ。そこでも服への探求心は深まっていくばかりだったそう。
「スタイリスト馬場圭介さんが立ち上げたGBというブランドのショップに配属になって、着ているブランドに頼っていた服の価値観を、カルチャーがバックボーンにある服への興味に変えてくれました。当時は馬場さんや職場の先輩に影響されてイギリスの音楽やカルチャーに傾倒しましたが、徐々に古着やアンティークなどのクラシックなモノをいいな、と思うようになってきたのです。今では、ミリタリーやワークといったテイストの古着が一番のお気に入り。古着屋にいって掘り出しては買っています。なかでも1940~50年代のモノが好きなのですが、ヴィンテージはやはり高額なので買えるわけもなく……。だからこそ味のある加工をしてある古着っぽい服も自分の強い味方。もちろん、ファッション小物も古くてアジのあるものが好きなんです」
大桃さんはファッションの変遷とともに、そのスタイルや嗜好が変わっていったそう。だが、クラシックなモノへの憧れや所有欲はこれからも変わらないだろう。
●REMI RELIEF(レミ レリーフ)のデニムファーストジャケット
数年間育成中でこれからも愛用し続ける逸品
●TART OPTICAL(タート オプティカル)のアイウェア
往年の名作アーネルを復刻させたモデル
●Santa Maria Novella(サンタマリアノヴェッラ)のポプリ
貴族なども愛用してきた天然の香りに癒される
大桃祥弘さん(オオモモ アキヒロ)
ユナイト ナイン プレス。国内外の勢いのあるブランドのプレスを請け負うユナイト ナインのメンズPR担当。柔らかい人柄と、腰の低さで業界でも評判。キャンプなどのアウトドアや、最近始めたサーフィンと外遊びが大好きだそう。大の服好きで、そのなかでも一番の好物はクラシックな雰囲気を持つものや、歴史やカルチャーのバックボーンがあるもの。
STAFF CREDIT
Photography:Kenji Fujimaki
Writing:Yasuyuki Ushijima