自家製ベーコンをつくろう!【ロースト編】
2018.05.02
前回、「自家製ベーコンを作ろう!」をテーマに燻製のやり方を紹介した。もちろん実践してくれた人もいるだろが、きっとベーコンづくりに興味はあるが、下準備を面倒だと感じる人のほうが多かったことだろう。期間も長いし、工程が多い分、失敗するリスクも若干だが高い。そこで今回オススメしたいのがロースト。ベーコンのように日持ちはしないが、手軽で簡単な燻製である。
※燻製は火気を扱うため安全には十分注意してください。また実際に試される方は自己責任でお願いいたします。
下準備が面倒ならローストからはじめてみよう!
青空の下、川のせせらぎをBGMに料理をしよう!
「肉を食っている感」を強烈に味わえるローストビーフ。薄く切り分けるのが定番だが、ナイフで切り落としながら、ワイルドに食べると贅沢かつ何だかカッコいい。このときは塩コショウのみでつくったが、好みのスパイスを追求しても楽しい。
こちらはローストチキン。市販のシーズニングを使用しただけあって、安定の美味さとなった。鶏モモ肉の皮部分が苦手という人も多いと思うが、というか筆者がそうなのだが、このローストなら皮がパリパリになって美味しくいただける。
燻製スキルがモテ偏差値をアップ! そんな時代がきっとくる!
燻製器を使ったロースト調理は、仲間や家族とのBBQのときに、炭焼きと並行して行うことができる。BBQ開始から1時間後、脂の落ちた燻製香のする肉は、新鮮な食感と風味で喜ばれることだろう。余談だが、燻製の人気はむしろ女性の間で高い。いつの日か燻製がモテスキルになり得るのではないかと、筆者は睨んでいる。
近隣の迷惑にならなければ、ベランダでだってできる!
燻製が趣味って、どうですか?
以上、2回にわたって2018年春に行った燻製の様子をお伝えしてきた。この記事を読んで自分も「やってみたい」と思っていただけたなら幸いである。自作した燻製食品は、市販品では味わえない美味さと満足感があるし、燻製をしている時間そのものにも価値がある。もし燻製をはじめてみたら近い将来、当記事に対して「そういやあの記事、ベーコンに塩しか使っていなかったな」「冷燻、温燻、熱燻っていう基本的な用語も出てこなかった」といった感想を抱くかもしれない。もしそうなってくれたら最高だ。
筆者は燻製をはじめたとき、ネット上のいろいろな意見や主張、必要とされる知識、はじめて聞く用語に混乱したものだった。しかしそれらは「とりあえずやってみて」から吸収すればいいだけの話であった。だから当記事はできるだけシンプルに、やってみたいと思ってもらえることに主眼を置いて制作した。「いやいや、わかりにくかったし混乱した」とのご意見があれば、力不足を詫びる他ない。
ともかく、燻製は楽しい。一度きりでやめてしまった人を見たことがない。どうか火の扱いに注意して、燻製趣味をスタートさせてほしい。
STAFF CREDIT
Photography:Natsumi Kakuto、Minoru Akiba
Writing:Minoru Akiba
Special Thanks:新富士バーナー株式会社(http://www.shinfuji.co.jp/soto/)