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H2O Style

自家製ベーコンをつくろう!【燻製2018春】

2018.04.15

自家製ベーコンの旨さもさることながら、燻製している時間がこれまた楽しい。ビールを片手に煙を眺めている時間は焚き火にも似た至福のひとときだ。この楽しさを知っていただくべく、2018年春の燻製をレポートする。※燻製は火気を扱うため、安全には十分注意してください。また実際に試される方は自己責任でお願いいたします。

燻製を手掛けるようになって数年、あまりの旨さにすっかりハマった自分がいる!


何年か前、ふと思い立ってベーコンの手づくりに挑戦したいと思い、肉屋で豚バラのブロックを購入した。すると、店員さんが「ベーコンやるの? いいね、手づくりが絶対いいよ!」と声をかけてくれた。さらに「見てよこれ、こんなに水が出ちゃって……」と工場でつくられた既成品のベーコンを自分に見せながら、いかに手づくりのベーコンのほうがいいか力説してくれた。そして手探りで燻製を試みてできた、はじめてのベーコン。それは想像を超える旨さだった。匂い立つ燻製香、凝縮された濃厚な肉の旨み、好きなサイズでカットできるボリューム感……。以来、燻製がちょっとした趣味となり、気ままにあれこれ燻製している。

燻製に必要なアイテムを紹介!

「やってみたい」と思ってもらえるよう、『H2O Style』ではできるだけシンプルに燻製を説明したい。というわけでざっくり言ってしまうと、燻製に必要なものは「熱と煙」、これだけだ(笑) 当然、アイテムも熱と煙をキープするためのものが必要となる。まずは燻製器。熱と煙を閉じ込める役割を果たす。写真の燻製器はアウトドアブランド『SOTO』の製品で、折りたたむことができて便利。今回の記事制作にあたって新調したが、筆者がこの製品を購入するのは3度目である。


以前は「SOTO」のロゴ部分に「いぶし処」とあった。価格は3,000円ほど。

組み立てはまったく難しくない。燻製器の内部は3階建ての構造になっており、上の2段には食材、一番下には煙を出す木片を配置する。

屋根の部分はスライドさせることができ、それによって内部の温度を調節できる。また温度計を差し込む穴が空いているので、ぜひ活用したい。

燻製に適した温度帯に色付けしてあり、見やすい。温度計なら何でもいいような気がするが、専用品がやはり安心だ。

内部を適温に保つために、燻製器は熱源の上に設置して使用する。この写真の場合、熱源はガスの炎。火力を調節することで、燻製器内部の温度をコントロールするというわけだ。いきなりアウトドア用のバーナーを購入するのはハードルが高いので、BBQコンロと炭を使ってもOK。

燻製のかなめ“煙”を用意!



燻製器、熱ときたら次は、煙。固形のものは「スモークウッド」、チップ状のものは「スモークチップ」と呼ばれ、両者ともくすぶらせて使用する(燃やしはしない)。筆者はかつて、この2タイプの違いがよくわからなかったが、今は燻製方法に応じて使い分けている。ここでもシンプルに言ってしまうと、スモークウッドの方が温度調整は簡単だ(チップを使うパターンは後日公開予定のロースト編で)。価格は300円台~500円台、それで2回以上は燻製できる。




ガスバーナー等で火を点け、火を消してくすぶらせる。線香のようなイメージだ。2面をくすぶらせると、熱源がなくとも燻製器内は40℃ほどに(もちろん気温にもよる)。というわけで燻製アイテムの説明は以上。では実際に燻製してみよう。
※写真のように薫製は煙が出るので実際に行う場合には近隣の迷惑にならないように、BBQ可能な場所などで行うこと。

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